記憶術のアプリでお勧めのものはあるか
こんにちは。
牛山です。
本日は、記憶系のアプリでお勧めのものについて、お話をします。
結論から言いますと、残念ながらお勧めの記憶アプリはありません。
以前からお伝えしている、こちらの「記憶術単語カード君」がお勧めです。
例外的に、化学のアプリはこちらがお勧めです。
さて、なぜ記憶系のアプリが役立たないかと申しますと、一言で言えば、
全然足りないから
というのが理由になるかと思います。
記憶すべき事項が少なすぎて、暗記用ツールとして使えないケースが少なくありません。
ほとんどのアプリは、収録されている内容が、試験対策として全然足りません。そのため、実質的に、「紙のカード」で対策した方がいい状況がどうしても生まれてしまいます。
ここを電子化すると、いろいろと効率がよくなりそうですが、多くのケースでは、逆に効率が悪くなります。もちろん、使わざるを得ない特別な理由がある人は、電子化するしかないでしょう。
例えば、多くのカードを持って電車に乗ることができない人などです。
私が知っている人でも、紙で作るべきカードを電子化することで、成績が上がらずに困っている人がたくさんいます。
英単語などは、カード化してしまうと、覚え込みの段階では記憶効率が悪くなるためお勧めできません。
他の分野については、難関試験などで、記憶すべき事項が増えてくると、やはりカードで覚えると逆に効率が悪くなります。
一問一答形式は、もっとも記憶に時間がかかる形式であるため、最初に覚え込みの段階で使用すると逆に効率が悪くなります。
従って暗記系科目で突然カードを使った記憶をするのもお勧めではありません。
さらに、法律の短答試験なども、カード形式で覚えていくと、最初の段階では記憶効率が下がります。
学習の後半で、どうしても覚え込みをしたいものがあれば、何らかのアプリを使うのもいいでしょう。
写真撮影を行い、写真データとして学習対象を保存するタイプのものもありますが、イマイチ使い勝手がよくありません。
あと数年すればよいアプリやソフトが出てくるかもしれません。
なお、覚えにくい事項をカード処理するだけでしたら、記憶術単語カード君がやはりおすすめです。
無理にアプリで覚えようとせず、全体最適で考えましょう。
学習内容を俯瞰し、トータルに考えた場合、英語も歴史も、法律も、簿記も、まだまだ問題集や記憶ツールの方がはるかに優れた学習成果を生みます。
記憶系のソフトやアプリは、記憶作業や学習に詳しくない人が開発していることが多いため、長期的な視点で学習が効率化するように開発されていません。
今後の動向に期待しましょう。
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