〜受験業界の裏側と骨太問題集・参考書を教える〜
牛山 恭範 (著)
【ハイライト】
参考書論は受験業界の悪しき慣習でもある もちろん、、、、このような意見が全てダメなわけではない。ポイントは、根拠である。あなたはインターネットを検索して、どのような問題集や参考書がいいのかを調べようとしてはいないだろうか。 そうやって問題集や参考書が検索されることを全部知っていて、そこであなたを待ち構えている人たちがいるのは知っているだろうか。つまり、あなたがどんな参考書をやろうが知ったことではなく、とにかくお勧めする人たちは存在するということである。
昔は牛山もクラクラきた そもそも、私自身も昔どの問題集がいいのか分からず、迷った経験がある。これだけたくさんの問題集や参考書があれば、迷うのも無理はない。あなたが悪いわけではない。
力がつくような印象だけが残る
合格する参考書はあるのか? これについては、大変怪しいと言わざるを得ない。比較的得点アップを望むことができる参考書もあれば、なかなか力がつきにくい参考書というものはあるだろう。 しかし、「これさえやれば合格する」などという参考書や問題集は難関試験の場合、無いと言ってもいい。難関試験の場合は、一定程度典型的な問題集の問題は全部記憶できているのが当たり前だからである。 したがって、これをやることで合格できるとか、『この一冊で合格できる』などという言説そのものが一種馬鹿げているからである。 もちろん、、、、ラッキーで中途半端に合格してしまった人は存在する。 この手の人が特定の参考書を「おし参考書」として、押しまくるようなことがあると、大変難しくなってくる。多くの人が混乱してくるのだ。 問題はこの手の人は、ラッキーで合格しているか、解答力で合格しているか、その両方で合格しているということである。 したがって、問題集が良かったから合格したとか、その人物の問題集選定能力が高かったので合格したわけではない。それでも本人は必死に薦めるだろう。だからこの手の人にたまたまであった人があちこちで混乱し、パニックになり、よく分からないけど、とりあえず適当に薦められたとおりにやってみるという悲劇が全国的に起こる。 ただ、普通に勉強して難関大学に合格した大学生が、そっと優しく教える程度であれば、それは良質なアドバイスの範疇を超えないので、参考にするのもいいだろう。
同じ大学の合格者でもお勧めする参考書は違う ぜこんなことになってしまうのだろうか。自分の成功パターン(合格パターン)を重視する為だ。あなたに質問したい。 ・合格者Aがお勧めしたのは、Xという参考書 この時に、あなたは、XとYのどちらを使うか? ・不合格者Cが使っていたのは、Xという参考書 このように、結局XもYも不合格者がお勧めしている。したがって合格した人がお勧めしているので、それをやればよいなどという確証はどこにもない。
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