メモリーツリーを用いた記憶法
こんにちは。
牛山です。
本日は、メモリーツリーを用いた記憶法についてのお話です。
メモリーツリーという言葉をみなさんは聞いたことがあるでしょうか。
メモリーツリーとは、いわゆる樹形図のことです。
ツリー状に、学習対象を広げていき、学習した内容をまとめていきます。
例えばこちらは、私が大学院でとっていたノートの一部です。
原則として樹形図で内容を把握し、記録をとっていたのが分かると思います。
~頭が整理される~
【利点】
このメモリーツリーの利点は、全体像を把握しやすいことです。
デメリットは、このままでは記憶に残りにくいことです。
多くのケースで、試験で要求される記憶とは、1対1対応です。
法律の短答試験であれば、特定の条件について、どのような規定があるのかを覚えていきます。
中学校や高校の内容では、事件が起きた年や、事件名、人物名をつなげて覚えていきます。
大学や大学院でも、特定の計算ができればよいなど、特定の条件に対して1つの解法や答えが思い浮かべば事足りることが少なくありません。
このような内容を覚える際には、メモリーツリーは向いていません。
メモリーツリーは混乱を防ぐため、「全体を整理して頭の中で確認したい場合」に役立ちます。
特に役立つのは小論文試験対策です。
もしも、あなたが学習対象の全体像を見失い、どのように考えればいいのかが分からなくなったら、このメモリーツリーを使うことを考えましょう。
~ひらめきやすくなる頭作りができる~
【右脳的であり、創造性が刺激される】
利点の中でも重要なポイントは、このメモリーツリーは大変右脳的であるという点です。
右脳的とは、感性や想像力が強化されるということです。
◆右脳・・・感性を司ると言われています。創造性やひらめきに関係が深い部分です。
◆左脳・・・論理を司ると言われています。議論や立論など論理思考と関係が深い部分です。
あなたが例えば論文試験対策を行っているにも関わらず、何も思い浮かばず、苦しんだ経験があれば、そのような問題を解決することができる可能性があります。
一般的に論文対策のノートとは、中途半端な論理が記述されているのが一般的です。
中途半端な論理とは、
A→B→C→D
というように、特定のフォーマットに落とし込むか、あるいはなんの脈絡も無く、論理的につながる話をまとめているだけというノートです。
このようなノートの取り方をしても、あなたが書く論文の内容は論理的にならず(そもそもノートを記述している時点で既に論理的ではありません。)、加えて言えば、感性も刺激されません。
発想力が鍛えられず、いきあたりばったりで丸暗記的なのです。
言い換えれば、反知性的と言ってもいいでしょう。
時間ばかりがかかり、時間をかけたわりに何も思いつかないということになりがちです。
このような問題を解決するのが、本日ご紹介するメモリーツリーです。
~ライバルと大きな差をつける速読~
【メモリーツリーの学習は速読を用いる】
このメモリーツリーの学習には、速読を用います。
このようにして作成したノートを速読でガンガン読んでいくと、感性が刺激されつつも、大量の記憶を頭の中に構築していきやすくなります。
特定のフォーマットに落とし込んだ情報ではないので、感性が刺激されます。ひらめきやすくなるということです。無機質で、何が重要なのかも分からず、感覚的に重要性の比重が分からず、知のあり方が一面的かつ、一過性的な(いわゆる左脳的な)情報とは違い、創造的であり、刺激に満ちた情報が頭の中に入ってきます。
このようなノートの取り方をしていれば、小論文試験対策などで、圧倒的な差を生みやすくなります。
以下の必勝の公式を覚えておきましょう。
《必勝の公式》
速読×メモリーツリー×書籍によるインプット
速読ができれば一年間で数千冊読むことも不可能ではありません。要は、頭に入れることができるボリュームも、その際に刺激される知性も、結果としてひらめきやすくなる度合いも、他の手法とは比較にならないということです。
【中途半端なことをやらないことが重要】
物事の論理関係を記憶し、頭の中を整理するためには、構造議論チャートを用います。
このソフトを使えば、複雑な議論の論争をきれいに整理することが可能です。議論や論理は、その二面性を記録することが重要です。
議論に強くなければ、総合政策学部や法律系学部、経済学部などで学んだ内容をもとに、強力な立論ができません。
この時のポイントは、議論の二面性を意識して記録することです。
普段の勉強の際に、常に議論の二面性を意識し、自分の議論を客観視する力をつけましょう。
一方で知識偏重の頭でっかちになった勉強をやり込んだ人は、自分の思考過程を批判的に見ることができず、独りよがりな論文を書きがちです。
これが、難関試験でエリートが不合格になる典型的なパターンです。慶應大学志望者の中でも優秀なのに不合格になってしまった人はほとんどこのケースでした。
このような失敗を防ぐのに最適なソフトがあります。
こちらの「構造議論チャート」です。
構造議論チャート
http://structure-notebook.com/discuss/login.php
~10倍~30倍は速い時短&ハイレベル学習法~
【最速の小論文学習法はネット検索×情報整理ノート】
ここまでは、1)書籍を利用した小論文の学習法(右脳的)2)議論に強くなるため(法・経・総に合格するための)議論ノート術(左脳的)をご紹介してきました。
もう一つお勧めの学習法があります。
そのお勧めの学習法とは、ネットを利用した小論文の学習です。
ネット検索を使うと、情報の信頼性が低いなどというのは、時代遅れな考えです。
米国でヒットした「インターン」という映画で、グーグルに就職しようともくろむオジサンが、意見した内容が「ネットは情報が・・・」という意見でした。
その意見は、一蹴されます。要は海外の論文サイトなども含め、学術情報などが掲載されているのが現代のネット環境です。情報ソースを確認すればいいだけです。
ネットを利用した場合、書籍とは比較にならないスピードで情報を得ることができます。
その最大の理由は、検索性と、精緻性です。
特定の分野に関する詳細な情報を知ろうとした場合、ネットの検索なら、数秒で終わります。図書館に行き、調べる場合、何時間とかかることが少しも珍しくありません。古い情報を書庫から持ち出してもらい、その中からさらに自分が知りたい情報を探すなど、時間の無駄以外の何物でもありません。今の時代、コンピューターが、何千万という文字群を一瞬にしてスキャンし、あなたが欲しい内容を目の前に持ってきてくれるのですから、ネットを使わない手はありません。
パソコンにその何時間、何十時間の作業をやらせましょう。1秒でやってくれます。
ノートにしこしこ文字を書き写すのはやめましょう。これも時間の無駄です。ポイントとなる部分だけをコピペし、自分で情報を構造にまとめなおしましょう。
従来は、エバーノートなどのスクラップブックが主流でしたが、このスクラップブックは本当にスクラップして検索するしかありませんので、復習時に時間が無駄にすぎるばかりで頭の中が整理されません。ノートをつけることが目的ではなく、頭の中を整理して記憶していくことが重要です。そのためには、情報をそぎ落とす必要があります。情報をコピペするといっても、必要な情報のみを抜粋するため、自作のノートを作るのと変わりません。
この作業をもっともスマートにできるのが「構造ノート」です。このような理想的なノートが無かったため、私が自社開発して作りました。このノートを受験生に無料で使えるようにしています。
「構造ノート」
http://structure-notebook.com/login.php
※情報を構造化していくため、必然的に論理思考になります。
このノートは、小論文試験対策の最強のノートと言っても過言ではありません。ここまでにご紹介しているように、小論文にかける時間が何十分の一にもなります。
10~20のウェブサイトの情報を1枚のページに構造的にまとめなおしていくという作業をやります。
実際にやってみると分かりますが、シコシコ手書きでノートを作るのがばからしいとあなたは思うようになるでしょう。
複数の情報群を横断しますので、書籍20冊分程度の内容をシコシコ何十日もかけてまとめなおすような無駄な作業をする必要はありません。
このように、自分で情報を構造化させれば、世界でただひとつの、あなただけのオリジナルな、横断情報が目の前に出来上がることになります。
何冊も本を読んでいると、それぞれの主張がかみあわず、内容がちぐはぐしていることに少し勉強した人なら気づくでしょう。このような時、情報を整理しなければ何が妥当なのかが分かりません。
こういう時に威力を発揮するのが、(1)構造ノート(2)構造議論チャートです。
「構造ノート」
http://structure-notebook.com/login.php
構造議論チャート
http://structure-notebook.com/discuss/login.php
手書きのメリットは、メモリーツリーやプロジェクトシートのようなものを使わなければ生きてきません。
手書きは原則としてメモリーツリーを書き、テキストでは、構造ノートと構造議論チャートを使いましょう。
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