慶應大学 小論文対策 第五章 そもそも論その3 慶應SFCの小論文各論

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第五章 そもそも論その3 慶應SFCの小論文各論

 

5-1 SFCの特殊性
 慶應SFCはずいぶんと変わった問題が出題されます。しかも、過去20年分の過去問題を見てもらえばわかる通り、かなり変わっています。

 

過去問題約20年分はこちら
http://www.skilladviser.com/base/sixyouron/sr-2/keioukakomon/kakomon.html

 

 比較的オーソドックスな問題が出る時もありますので、結局は総合的に実力を高めておくことが必要になります。小手先のテクニックで適応しようと考えるより、基本の力を高めておき、知性で勝負することが大事ですよ。

 

 SFCの特殊性は、問題の傾向を見てもわかりません。問題の傾向はテーマや問題の分類でしかないからです。言ってみれば、問題の傾向からだけ考える対策というのは、大変表面的な対策と言えます。問題の傾向ばかり気にしている人は、記述内容がでたらめになることが多いですね。つまり、知識面だけに、対応しようとしているため、文章をまともに設計できず、論理も設計できないということが多いのですね。こうなると、課題文を読む時も論理関係を相当でたらめに読んでいるなんてこともしばしばです。多くの人は、「問題に対応する」ことを重視しますが、肝心なのは、皆さんが書く答案です。自分が書く答案のレベルをイメージしてください。
 特殊なので、特殊なことをやっていくという考えはまずいですよ。「自分の答案のレベル」をイメージして、特殊性については、意識しすぎないことが大事です。それよりも、どうやれば自分の答案のレベルが高くなるかです。自分の答案のレベルは、皆さんの基本力が高いかどうか、どれだけ知性を発揮できるかで決まります。もちろん、知識はあるにこしたことはありませんので、しっかりと勉強を進めていきましょう。

 

一言でSFC対策を現した図はこちらです。

 

 

 この図について詳しく解説した記事はこちらのメディアに掲載されていますので、SFCを受験する人はよく読んでおきましょう。

 

逆転合格を可能にする慶應SFC小論文対策<前編>
http://presidentfamily.com/juken/4647

 

逆転合格を可能にする慶應SFC小論文対策<後編>
http://presidentfamily.com/juken/4698

 

5-2 慶應大学総合政策学部の小論文
 慶應大学総合政策学部の小論文に対応できるようになるためには、多くのスキルが必要です。それでは、動画で慶應大学総合政策学部の小論文について学んでみましょう。

 



再生速度: 

プルダウンをクリックして、1.5倍もしくは、2倍をお選びください。

 

総合政策学部の解き方はこちら⇒総合政策学部

 


 

 

5-3 慶應大学環境情報学部の小論文
 慶應大学環境情報学部の小論文に対応できるようになるためには、プレゼン能力や構想力など、少し変わった力が必要になります。それでは、動画で慶應大学環境情報学部の小論文について学んでみましょう。

 



倍速再生可能です⇒

プルダウンをクリックして、1.5倍もしくは、2倍をお選びください。

 

環境情報学部の解き方はこちら⇒環境情報学部

 

 


5-4 特殊なので特殊なことが必要という考えは不適当
 特殊な問題が出る場合に、過去問題をやり、特殊なことをやっていけば合格するという考え方があります。これは大変不適当な考え方です。困難性を無視して、対策案だけが考えられてしまっているからです。何が問題なのか発見することなく、単に解決策だけを提言しようとするような考え方、言ってみれば大変適当な考え方だと言えます。
 小論文の実力は大きく2つの方向性から引き上げていかなければなりません。一つは教えてもらうことです。二つ目は、自分で上達させることです。教えてもらい、その内容を深く理解し、記憶して、そして練習しなければなりません。しかし、多くの人は、自分で実力を上昇させる点について意識が希薄です。何かしら教えてもらっていれば、エレベーターに乗った時のように、自動的に上まで上がることができると考えてはいけません。
 問題が特殊である場合、まずその問題によって、どのような困難性が生み出されるのかを定義する必要があります。図式化すると以下のような内容です。

 

 

 この図のように、大きくスピードと、必要な能力の点で、SFCは難易度が高いと言えます。スピードとは、「考えるスピード」「書くスピード」「読むスピード」のことです。以下のような考え方が大切ですよ。

 

◆考えるスピードをいかに高めるか
◆書くスピードをいかに高めるか
◆読むスピードをいかに高めるか

 

 結局ゆっくりやっても、「チーン、試験時間終了~」ということになってしまえば、不合格です。そうならないために、これらの力を試験日までに高めましょう。
 次に大切になるのは、上記の図からもわかる通り、「各種スキルの強化」です。要は、問題ごとの特殊性に対応したスキル(技術)です。SFCの受験に際して必要となるスキルは以下のようなものです。

「慶應SFC特化クラス」(慶應義塾大学進学専門塾)

 

 

 いろいろなスキルがありますね。まず大雑把にこれらの各種スキルを強化したい場合、私が執筆している4冊の小論文の書籍を読むことが大切です。

  • 「小論文技術習得講義」
  • 「慶應小論文合格バイブル」
  • 「小論文の教科書」
  • 「牛山慶應小論文7ステップ対策」

 

 まず上記の4冊をしっかりと読み込みましょう。上記の本以外は、講義本としては、読む必要はありません。中には、4冊も読むのかと考えている人もいるようですが、全部読む必要があります。その理由はほとんどの受験生は、理解不足で点数が取れないからです。多くの受験生が点数を取ることができない主な原因は練習不足や、知識不足ではありません。そもそも、小論文試験では、あなたの知識量などほとんど問われていません。多くの受験生は、どのように文章を構成すればいいのか、どのように問題を考えればいいのか、どのように文章を表現すべきかなどについて、理解不足であるため、点数を取ることができていないのです。この点については、ピンとこない人が多いかもしれません。逆に言えば、ここがしっかりとわかっているのであれば、すでにあなたは全国模試などで、比較的良い点数を取ることができています。全国模試などでよい点数を取ることができないということは、理解できていないということです。自分が考えている良い書き方や良い方向性が、評価されないということは、その考え方がまずいということか、実力が不足しているかのどちらかです。ある程度このような状況を、ド短期で解決するために、上記の本4冊を読みましょう。時間がある人は、少しずつ読み進めるといいでしょう。

 

5-5大学側も明言している「主体的な思考力」とは
 慶應SFCでは、主体的な思考力が評価の対象になります。分かりやすく誤解を恐れずに言い換えれば、「自分の頭で考える」ということになります。一番自分の頭で考えない方法というのは、センスや感性を殺した思考法のことです。右脳を殺すと、方法や手順を司る左脳優位になります。「うまくいく方法を教えてください」と言っている人は、受動的な思考を行っていることに気付く必要があります。人は物事を論理的にも、感性的にも考えます。どちらもうまくなる必要があります。特定の指示に従って考えるやり方ではなく、「自由に考える」思考方法に慣れましょう。しかしながら、「自由に考える」と言ってもなかなか難しいですよね。そうなんです。もともと考えるということは、難しいことなんです。難しいことであると同時に簡単なことです。「歌うたいのバラッド」という歌があってですね。こんな歌詞から始まります。「あぁ、歌うことは、難しいことじゃない」「ただ、声に身を任せ、頭の中を空っぽにするだけ・・・」という歌ですよ。でもね。歌って難しいじゃないですか(笑)この歌は何を教えてくれているかと言いますと、本来一般的に難しい「歌うということ」、高いレベルで歌うということも含め、難しく考えるなと言ってくれているわけです。歌がうまい人がこの歌を歌うと相当かっこいいですよ。歌が下手な人が歌うと、物事を軽く見ているような変な印象になりかねません。「考えるな!感じろ!」という言葉がありますが、これも通じるところがあります。私たちは何かを学ぶ時に、方法や手順を優先させるやり方でずっと学んできました。数学も、生物も、物理も、歴史もそうです。美術や音楽の時間になると、物事を感じ取ることも大変重要になるわけですよね。小論文試験というのは、技能系の試験です。歴史は長いですよ。中国における科挙という役人登用の試験は数千年前からあり、その中の科目の一つは小論文です。その人の知性は物を書かせると分かるんです。知性はキラリと光るものですから、知能とは違います。知性が高くても知能は低いことがあります。その逆も然りです。知能が高くとも、知性は低いことがありますよ。知性を発揮するためには、物事をまず感じ取るということが大切です。歌の場合、音に身を任せて、頭の中を空っぽにするのがコツなんですね。それでは、小論文の場合はどうでしょうか。小論文の場合は、「物を見ようとする」ことがコツです。これが知性を発揮するコツと言えます。物を見ようとするというのは、頭の中で問われた点について、実態がどうなっているのかを探るように頭を使うということです。そういう頭の使い方をしていましたか?すぐに方法や手順を頭に浮かべていなかったでしょうか。「まず原因を書いて・・・」と教わった人は、原因は何かなと考えます。これは主体的に考えているようで、実は受動的に考えてしまっています。「具体例から書け」と教わった人は、この問題に合致した具体例は何かなと頭を働かせます。その結果、論点がズレた小論文を書きます。どちらにも共通することは、「自分の頭で物事を考えていない」ということです。何かしら考えているのだから考えているのだと解釈することはできるでしょう。しかし、「受動的に」考えているのです。頭を使わなくても、考えることができるやり方、方法、これが手順化思考の落とし穴です。思考をフォーマット化しても同じです。結局は自分の頭で物事を考えないということになります。SFCは、未来からの人材を欲しています。未来が見える人が欲しいんですね。未来が見える人とは、どんな人でしょうか。他の人には見えなかった世界が、明確に見えていた人というのが、この世の中にはいます。電話機や、飛行機、青色発光ダイオードなどを発明した人たちです。他の人が「無理だよ。」「やめておけよ。」と、親切心と、バカにする態度で助言するのを無視して、ひたすら自分が見えていた世界を追い求めた人たちです。こういう人たちは、他の人が見えない世界、見ることができない世界を可視化する力を持っています。99,9パーセントの人が反対しても、自分だけが見えた世界を追い求めたわけですよね。どちらが正しかったのか。それは、99,9パーセントの大多数の方ではありません。0,01%の、「見えていた人」です。
 ここでは、どうすれば、世界を可視化できるのかについて、ヒントをお話ししましたよ。「あぁ、歌うことはぁ~難しいことじゃなぁいぃ~ただぁ、声に身を任せぇ~頭の、中を、空っぽにするだけ・・・」という歌と同じです。手順を頭に浮かべず、頭を一度空っぽにしてください。そして、世界がどうなっているのかを見ようとしてください。民主主義について問われたとします。それまで本で学んでいたことを一度忘れて、そしてどうなっているのかを見ようとするわけです。もちろん、民主主義が機能しないのは、①官僚がその組織動機として、情報の秘匿性を重視することや、②大衆が常に情報不足であること、③官僚、政治家、国民が、今の時代の生活を切り詰めず、将来につけを回すこと、④メディアが大きな力を持ち、情報操作に影響すること、⑤議員代表制が、民意を反映しないこと、⑥政党政治になってしまい、党の利益が優先されてしまうこと、⑦1票の格差の問題など、社会的な意思決定のシステム、選挙システムそのものに問題が内在していること、⑧大衆は扇動的な政治に弱く、単なる革新的なイメージの政治家の演説に惑わされ、政策内容を十分に精査しないこと、⑨政府が持つ徴税権がグローバル化した市場において、無力化しており、公共財の再投資が事実上できなくなっていること、などいくらでも理由はあります。そのように、学んだことは横に置いておいて、実際問題どうなっているのかを、見ようとすることです。この「見ようとする」能動的なプロセスが無くなると、学んだ知識を書くだけの試験になります。こういう人は落ちます。まず「見ようとすること」です。目を閉じ、どうなっているのかについて、多元的に概念の操作を頭の中で行い、実態を把握しようとすることです。このような頭の働かせ方にうまくなればなるほど、主体的に考えることができるようになります。そして、このような思考の要諦は、センス・感性です。思考方法を手順化した瞬間にあなたの頭の中を流れる情報量は激減します。パソコンでも、テキストファイルは軽く、映像データは重たいものです。テキストファイルの操作だけというのは、言ってみれば左脳だけの思考のようなものです。演算能力が低くても処理できる代わりに、複雑な処理ができません。一方で、イメージや概念の操作は、パソコンで映像の処理をする際に多くの負荷がかかるのと同様に頭にも負担がかかります。
 左脳は、論理を司り、右脳はイメージ、感性を司っています。頭がスカスカの状態で考えないことです。覚えた知識を吐き出すような処理は、頭を使わない思考法なので、アウトプットされる内容もお粗末なものになりがちです。だからこそ、皆さんは、センスや感性を用いた思考をする必要があります。主体的にというのは、能動的にということです。能動的にというのは、非手順化的にということです。手順化しない思考方法は、自由な思考方法です。その思考方法の第一歩は、見ようとする意志です。分からないことがあると、「図書館で調べてきます。」と言うのは受動的な態度です。能動的な態度というのは、わからないことがあっても、自分の目で物事を見て、自分の頭で考えることを指します。
 すでに学んでいることなのに、なぜ、「見ようとすること」が大切だと思いますか。単なる受け売りにならないようにするためです。一度本を読み、ノートなどにまとめて、それを眺めていると、問題意識が芽生えてきます。その際にも、自分で何がどうなっているのか、「見ようとすること」が大切です。自分の興味が出てくれば、調べ物をしたくなるでしょう。まだ未解決の問題について、すでに解決策を提言している人がいるかもしれません。もしもいなければ、みなさんが解決策を提言するのですよ。一方で、「どの本を読めばいいですか」と質問してしまう人がいます。これはまずいです。なぜまずいかと言えば、能動的な学習がなくなるからです。同じ本を読んでも、皆同じ理解力や定着力ではありません。意識の差は明確に学力の差になります。「何を読めばいいですか。」と質問されたときに、私が「何に興味がありますか。」と問い返す理由はここにあります。自分が何かを見ようとしているのであれば、興味関心事項があるはずです。そこを調べましょう。そのうえで自分が考え、新しい構想を打ち立てるわけです。例えば先ほどご紹介した民主主義の事例であれば、この統治システムはすでに限界を抱えています。持続可能な成長を可能にする社会システムではないでしょう。しかし、民主主義は、過去の絶対王政や、君主制に比べて、はるかにましな統治体制であることは間違いがないと考えられています。民主主義とグローバリゼーションが混ざった時、世界に奴隷制が復活しました。安い賃金で酷使される奴隷と、その奴隷を使用する階級が生まれました。自国に十分な食べ物があるのに、その国の食料が輸出されるような悲劇が始まりました。大きな利益を得ている企業は、実質的に税金を払わない租税回避を行うようになっています。十分すぎるほど利益を挙げている企業が、合法的に税を逃れ、その日の暮らしもままならない人たちが、加速度的に増加しています。それは、民主主義によって保障された所有権が暴走し、世界中から富をかき集めるようになったからです。格差は日本だけで広がっているわけではありません。世界ではもっと深刻です。格差論を日本国内だけで論じた上で「問題が無い」とするのは、大変視野が狭いと言わざるを得ません。日本で私たちが安く商品を買うことができるのは、他国の安い労働力(奴隷のように低賃金で朝から晩まで働く犠牲)のおかげです。世界は統一市場化しつつあるので、国内の政治と経済は世界の政治と経済に連結しています。
 ここまでのお話で、「見ようとする」ということをお話ししましたね。この点について、少しイメージが沸かないかもしれませんので、別の言い方をしましょう。「直感的に考える」と表現することも可能です。「見ようとすること」と「直感的に考える」ことは、完全にイコールではありません。しかし、つながる部分はあります。立論する時などに大事なことは、最初から何らかの手順を思い浮かべないことです。まず直感的に考えましょう。そのあとに、論理的に考えてください。手順は必ず先に直感、次にロジックです。直感→ロジック→直感→ロジックと、テンポよく頭を切り替えていくと、思考がうまくなります。拙著「小論文の教科書」に書いた「情報のあたり付け」は直感的な思考です。あらゆる思考法は、「発散」と「集約」というプロセスを経ます。この点については、ここではなく、また別の機会で詳しく授業をしましょう。

 

5-6 構想のために知識の丸暗記をするならSFCそのものが不要
 知識を丸暗記することはあっても構いません。しかし、知識を丸暗記するようなフォーマット思考が主体にならないようにすることが大切です。思考プロセスを手順化することはあっても構いません。しかし、それが主体になってはいけません。要は、常に感性を働かせるのが先であり、その際にどうにもならない時に、左脳的な思考プロセスを採用するということです。思考プロセスは大変奥が深いものです。したがって、今すぐにちゃっちゃと解決しません。焦る人や不安症の人は、ここで失敗します。たとえば、4時間程度小論文を教えてもらって、これが思考についての全世界だと勘違いしてしまうということです。まだそれはほんの一部の世界にすぎません。このような態度は、見習の大工が、棟梁に家の作り方を教えてもらって、これで自分も全部を知ったと思うようなものです。「生まれたてのひよこにまだ毛がはえていないような未熟な段階」で、すべてを見たと勘違いするような態度は大変愚かな態度だと言えます。私が常々、慶應対策の塾に入塾するのであれば、遅くとも、1年前からがいいと言うのは、ここに大きな理由があります。スキルアップに時間がかかると同時に、少しずつ教えてもらうのに時間がかかるんですね。思考を教えてもらうというのは、広大な太平洋を航海するようなものです。どこまでも深淵でどこまでも広い。物事を適切に考えるということはそれだけ難しいことです。奥深いことです。しかし、物事を考えるということは、たいしたことではないというように、なめている人は、「単なる情報提供」をしてもらえば、すぐに考える達人になると思っています。丸暗記がまずいのは、そのやり方では、良い点数が取れないためです。なぜ点数を取れないのか。論理的に整合性が取れない内容を書いてしまうからという理由のほかには、そもそも思考できないからという理由もあります。
 物事を高いレベルで考えるコツは大きく二つあります。①考えすぎないこと②しっかり考えることの二つです。慶應SFCは、実践知を重視します。考えすぎる人の口癖は「前例がない」「うまくいかない」です。これは実践知の精神に反します。こういう人は何も成し遂げられません。しっかり考えない人の口癖は、「それは知っている」「あのパターンだ」「あの失敗パターンだ」などです。要はバイアス主義的な思考です。先入観でいっぱいなのが、この手の人の特徴です。何かを見るとすぐに批評したくなります。それでいて自分では何も考えていないので、とりあえず自分が知っている似たパターンに当てはめて論評することを試みます。安全なところから一方的に批評することは得意ですが、何も自分では生み出せないのがこの手の人の特徴です。パターンにはめて、レッテルを貼る作業を考えることだと勘違いしてしまっているからです。当然このような態度も実践知の態度に反します。物事を高いレベルで考えるには、中庸が大切です。考えすぎは、リスク回避主義的になり、「考えたつもりで実は何も考えていない状態」は、バイアス主義的です。

 

【レベルが落ちる思考法の典型】
◆考えすぎ・・・リスク回避主義的
◆考えたつもりで実は何も考えていない・・・バイアス主義的

 

 考えすぎず、考えない状態を避ける、言ってみれば、実践を優先した態度で(チャレンジ精神・ドリームキラーを排す考えで、中立的に)、物事を見ようとすること、試してみることが大切です。だから頭がいい人ほど、「よくわからない」と言います。頭がいい人は、能動的に考えているので、やってみなければ情報不足で判断できないと考えるのです。
 知識を丸暗記していく学習は、前述したような、SFCを受験する際の理想的な態度や思考プロセスとは真逆の学習であると言えます。丸暗記はあっても構いませんが、それが主体になってはいけません。物事を見ることができるように、勉強を進めていく必要があります。どうやれば、物事を見ることができるのかということが、問いの優先順位で先にこなければなりません。

 

5-7 センスが無いことをすねてもあなたは受からない(才能論)
 (センスや感性を働かせることは無理だ。そんな才能は私にはない。センスが大切という意見は才能が大事という意見なのだ。だから才能が無い私はそんなこと言われても何もできやしないんだ・・・)こんな風に考えてはいけません。すねても現実は変わりません。小論文試験で点数が伸びない人は、①拗ねる人②素直ではない人です。すねても現実は変わりません。成功するのは昔から自分を変える人と相場が決まっています。すねるということは、自分が変わらないということだからです。拗ねると自分が変わりません。変わらないということは成長しないということです。成長しないということは受からないということです。才能は厳然と存在します。数学オリンピックで優勝して東大医学部に合格する人もいます。文章がうますぎてカンタンに慶應に合格する人もいます。才能とは、10年単位で育むものであり、天性です。才能やセンスについては、その存在をまず認めることが大切です。否定しないことです。現実を直視した上で対策を立てます。センスが無い場合に、対処方法は大きく二つあります。一つは逃げる方法です。もう一つはチャレンジしつつ、他の手法で対策する方法です。どちらがいいのでしょうか。結論から言うと、チャレンジすることが大切になります。センスが無い人は、センスから逃げるとどんどんドツボにはまっていきます。それでは、この点について詳しく解説していきますよ。

 

5-8 センスが必要ない方法に頼ると失敗する
 センスについては、服装・ファッションをイメージしてください。文章や思考のセンスは、ファッションとは違いますが、目には見えないので、イメージしづらいでしょう。センスを考える時には、美容師をイメージするのがお勧めです。美容師さんは、多くのケースで独創的なファッションですね。多くのケースで大変かわいいか、かっこいいものです。彼らも最初からかっこいいわけではありませんよ。本当に山と川しかない大自然の山奥出身のクールな美容師さんもたくさんいます。彼らも最初からセンスに恵まれていたわけではありません。センス不要のコーディネート術などのコピーがよく雑誌にありますね。あの手のコーディネートを参考にすると、大体本当にセンスが無くなります。ファッションの原理原則を抑えて、少しチャレンジしているような楽しさもなくなります。どこまでも無難で誰からも批判されないけれども、美しくもかっこうよくもないという暗いイメージになっていきます。キラリと光らないんですね。置きにいっているのもまるわかりになってしまいますね・・・なんだからチョットひどい物言いになってしまいましたが、私も心を鬼にして、チョットひどい言い方をしていますよ。(苦笑)なぜセンス不要のコーディネート術を利用する人は、かっこよくなることができないのでしょうか。この点について少し考えてみましょう。その理由は、頭を働かせなくなるからです。感性が死ぬんですね。ファッションは似合う、似合わないも含めてトータルなイメージ能力が必要です。全体をイメージして、細部をイメージするわけです。このように、物事をイメージするのは、全体最適な思考であり、右脳が得意とするところです。右脳はセンスを司っていますよ。小論文も同じです。「方法」や「テクニック」に逃げた人は、細部から文章を組み立てようとします。巨視的な視点が無いので、どのように書けば、読み手にどのような心理効果を与えることができるかということについても、感性がどんどん死んでいきます。読み手の感情に配慮した文章を書くことができなくなります。その結果説得力も無くなります。直感を働かせない人は、考えているようで、何も考えていないことが少なくありません。そのため、譲歩構文などを使っている人の文章を見ると、本来の譲歩することで、心理的な反発を受け流すという目的すら果たせていない文章になっていることが少なくありません。これでは、なんのために譲歩したのかも意味がわからなくなってしまいます。手段が目的化するのが、特徴ですよ。そうすると、当然力も無くなるので、説得力も無くなるわけです。
 二つ目の問題は、「置きに行く」ことで、まったく面白くない内容になりがちだということです。自分の頭で考えない人の小論文は、読んでいてもつまらないんです。つまらない。ちょっとショックな表現かもしれませんね。何かの型にはめようとしている人(文章を問題設定→意見提示→理由→結論で書こうとするのは、型にはめているわけではありません。文章の設計思想と型は違います。)は、最初からそうすれば点数が高いと思っています。「原因から書く」「具体例から書く」「譲歩する」など、考え方から型にはめている人は、「正解」を書こうとしています。(これを書けば評価されるんでしょ?)的な考えがミエミエなんですね。これはガッカリされます。自分で主体的に考えておらず、置きにいっているので、変わったことも述べませんよね。そつがないと言えば、聞こえはいいのですが、悪く言えば、「考える力が無い」ということになってしまいます。これは、本当に考える力が無いわけではないというところがポイントです。センスがないんだと、すねることで、それ以上成長できなくなっているだけです。センスを殺すということは、思考力を殺すということです。思考力を殺せば、当然何も考えていない答案になります。原因は書いてありますよ。でも原因を好き勝手に推測しただけとみられても、これはおかしくありません。問題はその原因が妥当かどうかであり、複数あることなのですから、やはり原因を書いただけでは何を書いていても、仮にそれが本当だとしても、いずれにしても「考えていない」と思われます。小論文は「当たっているかどうかゲーム」ではありません。みなさんの思考力を問われる試験です。考え方を型にはめていると、考えていないと思われ、置きに行っているのが丸分かりになると、面白みがなくなります。具体例を書けばいいという考えは、前例主義的な考えでもあります。過去にこういう成功事例があったので、コレコレの解決策がよいというのも、前例主義です。世の中がどうなっているのかを見て、そのうえで、コレコレなので、こうするというように、主体的に考えていないと、前例主義的・リスク回避主義的になるのですね。こういう答案は、SFCではウケがあまりよくありません。前例主義ということは、言ってみれば、反未来主義であり、リスク回避主義であるということは実践しないということだからです。

 

5-9 センスを鍛える(センス強化論)
 センスは鍛えることができます。センスを鍛えるには、センスを鍛えるのに適した「ノートの取り方」「本の読み方」「考え方」を身に着けることが大切です。これらについては、ここまででも、いくらかお話ししてきましたね。
 センスや感性というのは、言い換えれば、右脳的な分部です。従って、センスを強化するとは、言い換えれば次のようなものとも言えます。

 

◆「ノートの取り方」・・・「右脳的なノートの取り方」小論文技術習得講義でも取り上げた樹形図など。
◆「本の読み方」・・・「右脳的な本の読み方」速読法
◆「考え方」・・・「右脳的な思考法」情報のあたり付けや主体的な思考法

 

 こんな風に言えば少し分かりやすいかもしれませんね。センスは生まれつきのものだから鍛えることはできないというのは、ちょっと間違っています。センスとは、右脳の特定の活動領域のことです。右脳全般の活動量が増えれば、自ずとセンスはよくなっていきます。また、右脳優位の活動を続けていると、脳のワーキングメモリと言われる能力が強化されていきます。これは、パソコンに例えれば、メモリのようなものです。メモリは同時タスクをする際の要になるパーツです。右脳優位の活動をしない場合、あまりここは強化されません。脳がフル活動しないためです。
 頭をよくするにはどうすればいいかということについて、私がよく引き合いに出す『伝説の東大医学生』は、頭をフル回転させればよいと言います。彼が東大に進学し、この人にはかなわないと思った人は、次の2つのどちらかだったそうです。一つは、『将棋をしていたこと』もう一つは、『そろばんをしていたこと』です。この2つに共通するのは、どちらも頭をフル回転させることであり、頭の中に映像を思い浮かべる右脳的な思考を必要とすることです。彼がこのように述べたことは、私が大学院で行った研究における追調査結果とも一致します。だからといって、今から将棋やそろばんをしなくても大丈夫です。それよりも、速読、思考法、ノート術、学習術を強化することを考えましょう。
 私の小論文授業を受けたことがある人ならわかっていると思いますが、深層心理も使用したかなり応用的かつ未来的な思考法を私は教授しています。センスを鍛えることはできます。読書法、思考法、ノート術、学習術を、センスを活用したもの、センスをフルに使用するものに、ただ変えさえすればいいんです。

 

5-10 問題解決は3つの力に支えられている
 問題解決能力と言えば、何をイメージするでしょう。本章でご紹介した樹形図を思い出してください。スキル面では、あの樹形図のスキルが必要です。能力面では、以下の3つの力が大切です。

  • 「未来を見る力」(他の人には見えない世界が見える)
  • 「意思の力」(必ず実現させる命に代えても)
  • 「人間力」(あなたのためなら命をささげよう)

 

なにやらたいそうな話になってきましたね。(苦笑)まあ、はっきり言って、ここに書いたような力が無くてもSFCには受かります。しかし、もしもあなたにこれらの力があれば、SFCには大変受かりやすいです。
 まず①の「未来を見る力」ですが、これが無いと大変受かりにくいです。一方でこれがあれば、これだけでもスッと合格することがあります。未来を見る力はここまでにお話してきたように、『適切に考える思考法』や情報量で鍛えることができます。適切に考える頭の使い方を学んでいない人は、表面的にだけ物事を考えようとしてしまいます。その結果、未来を見る力はどんどん失われていきます。本を読むことも大切です。本を読まない人は未来もヘチマもありません。何も知らないわけですから。本やネットで情報を誰よりも集めましょう。そしてその情報を整理加工する力が必要です。ノートの取り方や学び方がここで大切になります。なぜならば情報は集めても意味がないからです。エバーノートなどに一元管理して喜んでいる人は、何が重要で何が重要ではないのかを知りません。また何も記憶していません。ただスクラップしまくっているだけです。こういう状態では、人は物事を考えることができません。考えるのに適した『頭づくり』が必要なのです。私が塾で指導しているのは、この『頭づくり』です。単に記憶すればいいわけではありません。発想しやすくなるように情報を加工し、記憶しやすくなるように加工し、目的に応じて記憶すべきものや発想に必要な材料を分けて記録することが大切になります。一方で、何も考えずに単に本を読み、それをまとめている人がいます。このようなやり方では、記憶もできなければ、理解もできず、さらに重要なポイントも記録できず、さらに発想もできません。つまり全てにおいて中途半端になってしまいます。重要なポイントだけを抜粋したので、大変効率的なことをやっていると考えているのかもしれませんが、これこそまさに『手段の目的化』です。勉強は手段です。合格が目的です。合格のために、最適な学習をしなければなりませんよ。
 ②の意思の力は大変軽視されがちです。どんなに能力があっても、この意思の力が無いと、SFCには簡単に不合格になります。完璧な経歴、完璧な学力、完璧な実績を兼ね備えた子がSFCに落ちるのを私はたくさん見てきました。その場合、ほとんどがこの意思の力不足です。情熱が無いんですね。そもそも、何も成し遂げようと思っていない人は、SFC受験には向いていません。実践知を重視するSFCにおいて、何も実践しないことが前提となっている場合、大学教員から見て魅力度が一気に下がるのかもしれません。自分の我欲のために、高邁な理想を掲げているケースも、わりと簡単に見破られてしまうようです。社会の問題を解決すると言いつつ、実は自分がいいポジションにつきたいだけ・・・なんていう計画やプロジェクトはたくさん世の中に存在します。そういう企画を立ててしまっている場合も、注意が必要です。
 ③「人間力」とは、トータルなものだと思ってください。人格や多様な魅力を含みます。要はこの人のためなら一肌脱ぎたいと思わせる人物であれば、あなたは合格ということです。こんな風に言ってしまえば、おしまいよと思うかもしれませんが、実際問題、この手の人は問題を解決します。生まれもった遺伝子も含めて、実力が高い人です。SFCではプレゼン問題がよく出ますね。プレゼンというのは、自分の企画をスマートに語ることではありませんよ。まあ、スマートに語ることができるにこしたことはないのですが、ぜんぜんスマートでなくても構いません。話すのも下手で構いません。文章だって、下手でいいんですよ。うまい文章であれば、問題が解決できるかというとそうではありませんよね。うまい文章を見たいのであれば、現代文のテストで構いません。わざわざプレゼンの問題を出す理由は、トータルなあなたの問題解決力を見るためですよ。そもそもうまい文というのは、「人の心を動かす文」です。ペダンチック(学問ぶっている態度)な文章ではありません。プレゼンというのは、企画とセットであなたを売り込んでいるんです。つまり、企画は置いといて、あなたという人物が魅力的でなくっちゃダメということです。企画はアイディアです。「その企画いいね。じゃあ、他の連中とやるわ、バイバイ。」と言われたらおしまいです。あなたじゃないと、その企画できないねという考えと、できるなら、あなたとやりたいねという考えがセットになって初めて、握手をしてもらえるんですよ。昔マネーの虎という社長が案件に投資する番組があってですね。成金の社長が目の前に札束を置いて、プレゼンする人に投資するっていう、ちょっと下品と言えば下品な番組があったんです。その中で面白い回があってですね。ある大工さんが出てくる回なんですけど、社長を目の前にして、「じゃあどうぞ。説明してください。」と言われて、何も言えなくなったんです。(笑)いきなりですよ(笑)緊張して汗をかいて、「あの・・・あの・・・ええと・・・ごめんなさい、すいません。」って言うんですよ。ダメすぎるじゃないですか(笑)でもその人、合格です。そうやって人前でぜんぜん話せないのを見て、みんな社長は、ニヤニヤしているんですよ。こいつ面白いな、信用できそうだなということです。人間力の勝利です。
 ここまでにお話ししたことを踏まえると、プレゼンをきちんと学ぶことがSFC受験では重要だと分かるはずです。拙著「AO入試プレゼンテーション対策と合格法」をまだ読んでいない人は、一般入試であっても読んでおきましょう。プレゼンテーションの要諦が分かります。一般入試でもよくプレゼン問題が出ますからね。
 慶應SFCと言ったらエリートですけど、エリート然としていて、エリートっぽいことばっかり言おうとしてしまう人が多いです。そうなるとまずいです。受かりにくくもなります。そもそもエリートっぽいことって実態とかけ離れていることが多いですからね。ペダンチックなことばかり言って、ほとんど「ルー大柴状態」になっていることってどのような分野でもありがちです。かっこうつけても、実態から離れていれば何の意味もありません。受験する前から、何が実態で何が実態ではないのか、厳しく見抜く目が必要ですよ。洞察力です。「未来を見る力」というのは、現代社会に目を転じれば、洞察力につながります。洞察力があれば、過去も現代も未来も見えやすくなります。

 

5-11 私がやっていることが本質的に他者と違うこと
 私が行っている学習支援は、他の学習支援と本質的に違うことが1つあります。それは最初から実態しか気にしていないことです。一般的な学習支援は売り文句から入ります。売れそうな雰囲気作りから始めてしまうということです。私はそういうことに一切興味がありません。例えば、速読についても、『情報活用』というコンセプトでまとめた新しい速読を私は提唱しましたが、これも最初から「実践知」としての速読の位置付け・あり方について、従来的な速読に私が違和感を抱いていたからです。従って速読について教えるのであれば、トータルな情報活用を教えなければならないと、ずっと私は感じていました。慶應SFC特化クラスで教えている速読の内容は、こちらの「速読情報活用塾」という速読塾の内容でもあります。

 

「速読情報活用塾」
http://www.skilladviser.com/base/sokudoku-school.html

 

 アクセスしてもらえば分かると思いますが、情報収集からアクションまでの流れ・必要となるスキルがイメージできると思います。速読情報活用塾に意味があるのは、実態がこうなっているからです。世の中の実態がここに図式化したようになっているからこそ、このようなカリキュラムになっています。最初に売り文句ありきで私はサポートをしません。
 本は、読んだ後に一冊ずつまとめていたのでは、学習が遅すぎます。特にこれからの時代は、得られる情報とみなさんが使うことができる時間の関係で言いますと、圧倒的に情報よりも時間の価値の方が高くなっていきます。人は簡単に情報にアクセスすることができるようになっているからです。従って学びのスピードを上げなければいけません。

 

 

 

 

 

 

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