【概要】
「勉強法最強化PROJECT」(エール出版社)を深く理解し、学習に戦略軸を持たせることを学びます。同時に頭がいい人の教えられ方を学びます。
【ねらい】
戦略とは何かを学び、学習に推進力を持たせることができるようになることをねらいとしています。同時に、頭がいい人に共通する、結果を出す人の指導者とのかかわり方を学びます。
【期待効果】
「年間学習などの長期目標に戦略性が生まれ、学習の効果が大きくなること。」「貴重な指導を受ける機会の効果を何倍にもすること。」
【重要性】
~戦略性について~
一般的に、戦略という言葉は軽く扱われすぎる傾向があります。戦略とは、捨てることであり、力を集中させることです。何もかも万遍なくやることを通して、戦略があるなどとは言いません。少なくとも複数のメリットやデメリットが混在する複数の学習理論や、学習アプローチを、一つの戦略的発想の上で、自由自在に使いこなすことが出来るようになる必要があります。
これはある意味で大変難しいことと言えるでしょう。
また、このような作業を行っていく際には、通常信頼できる戦略理論が必要になります。
その意味で、どのように学習の方向性を決定づけ、どのように考えていくべきなのかについて、安心できる指針が必要です。
本講座では、東京大学法学部卒業後に、司法試験に合格し、弁護士として活躍する石原弁護士と、国立大学医学部を卒業し、医師として活躍する斎藤医師に、文系と理系の王道の学習方法を解説していただいた「勉強法最強化PROJECT」を戦略書として扱います。
~頭がいい人の教えられ方について~
人の成長はどのような人に教えてもらうかだけでは決まりません。ところが、多くの人はどの塾に通えばいいのか、どこで教えてもらえばいいのか、何を使えばいいのかばかりを気にします。
学校で皆同じ授業を受けて皆違う成績になったように、本来教えられ方の上手下手で、成績に大きな差がつくのです。
【エピソード】
私は慶應大学進学専門の塾である「慶應クラス」という塾を運営しています。この年には毎年プライドの高い学生が入塾します。その時に、気づいたことがあります。成績は性格と大きな相関があるということです。能力ではありません。その人が持つ性格は、論文指導や、学習指導の際に極めて大きな影響を本人に与えます。
人が成長する際には、自己否定から入ります。今の自分の実力のどこにどれだけのスキルギャップがあるかを見極めることから、成長は始まります。ところが人の教えられ方次第で、このスキルギャップを見ることができることもあれば、見ることができなくなることもあるのです。
入塾時に記入するアンケート及び、毎月の小論文の予想点数の数値から上記の仮説は導かれています。数学的に大きな相関があることが分かりました。