慶應大学SFC:環境情報学部学部 2016年小論文過去問題の解説

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このページでは、メルマガで流した慶應大学の文系学部の小論文問題の解説を掲載しています。 慶應クラスでは、構造ノートや構造議論チャートを使ってもっと詳しく細かく各学部の過去問解説を動画で行っています。

2016年度 慶應大学環境情報学部 小論文問題解説

 

※問題解説メルマガ(牛山の慶應小論文過去問題解説)の内容をご紹介します。

 

こんにちは。
牛山です。

 

本日は、2016年度 慶應大学環境情報学部小論文過去問題解説です。

 

今回の問題は次のようなものです。

 

問題1

 

資料AからGについて、どんなモノやコトの登場により、生活や人の意識など、何が変化したのかをそれぞれ1行で簡潔に答えてください。

 

【問題1 解答例】

A:テレビの普及により、生活が夜型となり家族の団欒が減少した。
B:火を用いた料理は男女間の経済的なやりとりを可能にした。
C:障害者向け学習支援のある社会では、多様な人への理解が生まれた。
D:ファストITは身体能力の発達を奪ってしまった。
E:スピード違反宝くじの登場は法令順守に対する意識をポジティブなものに変えた。
F:ヒット商品を生み出す理論は、人に楽しさを感じさせるモノづくりを可能にした。
G:ティーパックは、その商品が非日常である地域に「高級な意識」を生んだ。

 

 

この問題では、あなたの問題解決能力を見られています。
問題発見や問題解決の場では、複雑な情報を簡略化する能力が求められます。

 

情報を俯瞰するように、要はなにが起こっているのか?という目線で文章を見ていきましょう。

 

 

問題2

 

(1)あなたの身近にあるモノやコトをひとつ選び、それが何かを解答欄に記入してください。

 

(2)あなたが選んだモノやコトが生まれた背景と2016年現在のそのモノやコトによる生活や人の意識の変化について、解答用紙の4つの枠を使ってあなたの視点で説明し、採点者を説得してください。

 

 

今回の問題は、あなたの洞察力を見る問題になっています。
勘所としては、「確かにそうだね」と言ってもらえる内容にするということ。

 

従って新規性がありすぎる新説などは、狙ってもいいですが、説得する段階で厳しくなりそうです。現実のニュースや事件などを取り扱いながら、事実で裏付けを述べることができそうな分野について言及していくのがお勧めです。

 

 

【問題2 解答例】

 電子マネーの普及に伴う電子決済の日常化は、人々の支払に対する心理的な痛みを減らした。

 

【1つ目の枠】

《概要》
 電子マネーの普及による電子決済の日常化は、人々の支払に対する心理的な痛みを減らしたという仮説を私は持っている。電子マネーが生まれた背景には、人類の普遍的ニーズである「手軽さ」がある。
 電車など交通機関で利用する電子決済用カードや、コンビニエンスストアで利用できる電子決済用カードは、一度チャージしてしまえば、財布からお金を取り出して支払うというプロセスが無くなる。お金を手に取り、渡すという行為が無ければいくら支払ったのかも認識しにくくなる。大変便利である反面怖い技術でもある。

 

【2つ目の枠】

※現金支払いには心理的な痛みがあり、電子決済には心理的な痛みが少ない。

 

 

【3つ目の枠】

《トラブルの事例》
 スマートフォンによる電子決済は、「コンプリートガチャ問題」などを引き起こした。まだ十分な判断能力を持っていない小学生が、アプリのゲームに登場するアイテムを購入するために一か月に何十万円もの買い物をしてしまうという事件が相次いだ。この点についてある精神科医は、人間が持つ「のめり込む」性質をうまく活用した悪質な課金であると指摘している。ゲームにのめり込んだ子供は、自分がお金を受け取り支払わないために、問題の重要性を認識することができなかった。このような事例は子供だけではなく、いわゆる「廃課金」などと揶揄されるゲームにのめり込んだ大人も生み出している。

 

【4つ目の枠】

《ポジティブな側面》
 支払いに対する痛みが減るということは、経済の活性化という点ではポジティブに評価できる。現実にEコマース市場は、毎年拡大傾向にあり、まだまだこの傾向は続きそうである。2016年現在でも、かつては代金引き換えなどの現金支払いが主流であった決済方法は、クレジットカードやネットバンクからの直接支払などに変わりつつある。電子決済が普及するにつれて、消費活動はより手軽なものになった。書籍・音楽の購入、ダウンロードなど、デジタルコンテンツをデジタル決済する流れが加速しつつある。

 

 

問題3

 

 問2であなたが選んだモノやコトが来るべき未来にどのような発展・進化を遂げているかを考えてください。そして、それが登場したきっかけとともに、そのモノやコトを使うことによる生活や人の意識の変化を現在から未来を想像しながら、880字以内で説明してください。

 

 

この問題も問2と同様に、あなたの洞察力を見られています。同時にあなたの構想力もいくらか見られているでしょう。

 

ある程度詳しく自分の将来構想を述べ、同時に説得的な説明も述べましょう。どちらが欠けてもよくわからないという話になってしまいます。

 

【問題3 解答例】

 電子マネーや電子決済はどのような発展進化を未来において遂げているだろうか。
 私は、世の中の決済割合のほとんどが電子決済化する未来がくると考える。同時に、紹介制度による代理販売報酬のフィードバックシステムや、デジタル紹介を通じた割引が一般的になると考える。例えば、飲食店で食事をした場合、知人や友人を連れていけば、割引になり、仮に連れて行かない場合でも、SNSを通じてなんらかの情報が拡散するだけでも、割引になるような世界が現れるはずだ。現状の世界で認識されている貨幣という概念が未来は希薄化し、割引や報酬のフィードバックは当たり前の世界になるだろう。
 私が上記のように考える理由は、大きく二つある。第一に、従来のデジタルインフラが整っていなかった時代にはできなかった「顧客情報と報酬や割引情報のひも付け」や、現物のリアルマネーでは実現できなかったスムーズな割引、報酬の支払い、クーポン券の配布などがワンクリックで可能になるためである。仮にリアルの手帳や台帳に記録した内容を参照しながら上記のサービスを実施するのは大変な手間であるばかりか、顧客の友人、知人の情報がないため、不可能である。上記の未来が出現すると考える第二の理由は、現行の資本主義経済の限界と、極めて非効率な情報伝達インフラである。現行の資本主義経済下では、本来顧客同士が話を通じて拡散していくべき情報が広告という形で買われている。そのため、ほとんど必要とされない情報を無理やり人に届けるため、スパム同然の広告が私たちの身の回りにはあふれている。数億円の広告費を投じてもそのほとんどは望まない人に届き、これらの広告宣伝費を消費者が購入時に負担しているのが現行の資本主義経済である。当然価格は必要以上に高くなり、本来資本主義経済下で極めて大きな価値を持つ口コミなどの行為に対する報酬は皆無である。このような非効率かつ無駄の多い情報伝達システムが長期に渡り存続するとは考えられない。人類の歴史は常により無駄を省き、効果的な社会システムへと変貌を遂げてきた。
 以上、私はデジタル決済の革命が起きると考える。

 

 

【余談】
今回の内容は、私牛山が特許出願し、査定を受け、国際出願した内容です。私が上記のような世界を作り出すことができるかどうかは、現時点では分かりませんが、いずれ必ずどこかの企業が上記の仕組みを作るのではないかと私は見ています。

 

貨幣以外のものが、経済を仲立ちする仕組みですね。

 

貨幣以外のものが経済を仲立ちする仕組みが完全にできる前に、もしかすると、飲食店や量販店で完全電子決済の仕組みができる可能性もあります。現行の飲食店の決済システムなどは大変脆弱です。ここに何らかの統一的枠組みが来ない方がおかしいと私はずっと前から思っていました。

 

ネット予約システムなどは、ネット決済してもらわなければ、キャンセルされることが多いそうです。先払いの電子決済システムであれば、このような不都合も起きません。飲食店のレジに電子マネー決済が普及するのもそう遠い話ではないかもしれませんよ。

 

 



過去問題解説者 牛山恭範

  ・スキルアップコンサルタント
・専門家集団Allaboutスキルアップの担当ガイド
・ヤフー(Yahoo)知恵袋 専門家回答者 

 

 人を成長させる事が専門。決して頭がいいわけでもなく、勉強が得意ではなかったが独自の学習法を使うことで小論文試験が難関で知られる慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部にダブル合格する。

 

 2009年、技術習得の理論・原理(成長の原理)を「目標達成論」(エール出版社)で発表。その他高速学習(どんな人でも大量の記憶を形成させる)を可能にする、プロフェッショナルとして、年間約3千のメールサポート・電話サポート・直接指導をクライアントと行い、累積数1万を超えるサポート実績がある。慶應義塾大学総合政策学部在学中にパソコンの家庭教師などを経て店舗経営で起業し、現在株式会社ディジシステム代表取締役。技術の習得に関する周辺と、それを可能にする頭脳に関して研究を重ね現在に至る。(大学院では、思考力の研究を行い、研究は成功した。)現在は研究の成果を活かし、需要の多い分野で教育カリキュラムを構築し、技術を提供。

 

 より高い次元の小論文指導、小論文添削サービスを提供する為にも、世界最高の頭脳集団マッキンゼーアンドカンパニーの元日本、アジアTOP(日本支社長、アジア太平洋局長、日本支社会長)であった大前研一学長より、BBT大学大学院にて問題解決思考の思考について師事を受ける。

 

 ビジネスブレークスルー大学大学院(Kenichi Ohmae Graduate School of Business)経営管理研究科修士課程修了。(MBA)スキルアップの知見を用いることで、牛山自身の能力が低いにも関わらず、同大学院において、『東大卒、東京大学医学部卒、京都大学卒、東大大学院卒(博士課程)、最難関国立大学卒、公認会計士、医師(旧帝大卒)、大学講師等エリートが多数在籍するクラス』(平均年齢35歳程度)において成績優秀者(写真)となる。個人の能力とは無関係に「思考・判断力」「多くの記憶作り」等で結果を出すことができるスキルアップコンサルタントとしてマスコミに注目される。(読売新聞・京都放送など)他の「もともと能力が高い高学歴な学習支援者」と違い、短期間(半年から1年)で、クライアントを成長させることが特徴。

 

 マッキンゼーの問題解決思考を上記大学院の学長である大前研一氏から直に師事を受け、各種技術習得、及び,問題解決型の 学習コンサルティングに活かした活動を行っている。

 

執筆書籍
・「小論文技術習得講義」(改訂版あり。)
・「自動記憶勉強法」(改訂版あり。)
・「なぜ人は情報を集めて失敗するのか?目標達成論」(改訂版あり。)
・「勉強法最強化PROJECT」(弁護士・医師との共著)
・「慶應大学絶対合格法」
・「慶應小論文合格BIBLE」(改訂版あり。)
・「機械的記憶法」
・「クラウド知的仕事術」
・「小論文の教科書」
・「速読暗記勉強法」
・「難関私大対策の急所」
・「AO入試対策とプレゼンテーション合格法」
マスコミ掲載事例一部

・読売新聞(全国版)学ぼうのコーナーにて8回掲載(週間企画)
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 会社紹介 平成23年10月7日
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 平成23年11月4日放送
・産経関西 20年前とは変わった受験事情 平成23年12月9日

クライアントの実績の一部

・教え子がダブルE判定から慶應大学に合格。
・教え子の成績がTOP0.1%に引き上がる。
・全国3位に急成長→慶應大学A判定に。
・北海道大学法科大学院次席合格。
・女子高生が2時間で速読を習得→名門津田塾大学に合格。
・医師の国家試験、公認会計士試験、薬剤師試験、弁理士試験など、難関国家試験にクライアントが合格。
・国立私立、資格試験、国家試験問わず、希望の試験に合格。
・全国模試で英語で二度日本一。
・慶應大学4学部(法・経・総・環)合格。
・大阪大学大学院主席合格。
・上記の他に、名門大学院、最難関大学院、京大、東京大学大学院などに合格実績がある。

外部講師活動

全国の高等学校で外部講師として活動(紹介動画)撮影許可を頂いて撮影しました。2008年7月の映像です。



牛山執筆の慶應小論文対策本と書籍の動画解説



「小論文技術習得講義」

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