慶應大学SFC:環境情報学部学部 2002年小論文過去問題の解説

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このページでは、メルマガで流した慶應大学の文系学部の小論文問題の解説を掲載しています。 慶應クラスでは、構造ノートや構造議論チャートを使ってもっと詳しく細かく各学部の過去問解説を動画で行っています。

2002年度 慶應大学環境情報学部 小論文問題解説

 

※問題解説メルマガ(牛山の慶應小論文過去問題解説)の内容をご紹介します。

 

こんにちは。
牛山です。

本日は、2002年度 慶應大学環境情報学部小論文過去問題解説です。

 

この年は、面白い問題が出題されています。

 

設問1はこんな内容です。

 

問題

 

人類の空に向かう構想力と、それ自体が抱える問題点について論じてください。その際に、摩天楼の発生、技術の可能性と限界、人類の生存についての視点を必ず盛り込んでください。

 

この問題は、要は資料をインスピレーションとして、何が言えるのかを考察する問題です

 

資料全体を通して、進歩主義的な考え方に対する批判があることに気付くこと大切です。

 

このような問題について、解き方で対処しようとしても仕方がありません。自分の頭で考えていくことが大切になります。

 

【設問1 解答例】

 

 人類の空に向かう構想力とは、どのようなものか。この構想力とは、人類の知恵、叡智のことである。人類の科学技術、学術はこれらの構想力の結晶でもある。構想力は人々の暮らしを豊かにし、人類に繁栄をもたらした。
 一方で、人類が持つ構想力は、その構想力の土台となる底なしの欲望を一つの基盤としている。心理学者のフロイトは、いかにして人類が戦争を無くすことができるかについての論考を行った際に、戦争が起こる原因を「愛と憎しみの欲動」と表現した。構想力自体が抱える問題点とはどのようなものだろうか。
 私は、人が持つ構想力自体が抱える問題点とは、その不十分性にあると考える。私がここで不十分性と述べるものは、人類の構想が、不十分な形で発展利用されることを指す。2000年以上繰り返される戦争、医療技術の発展に伴う薬害、汚染され続ける地球環境、人も動物も病気になり、ある動物は絶滅し、人類は爆発的に人口を増加させ、地球に生存可能な人類の人口規模はその限界を超えたとされている。前述の事例はすべて不十分な構想と言わざるを得ない。フロイトは前述した不完全な状態を超えるために、(1)他者との間に感情的結びつきを増やすこと。(2)文化の発展の二つを挙げている。
 文化の発展を伴わない進歩主義的な考えは、「摩天楼」のような経済成長のシンボルを生み出す。超高層ビル群は、動植物や地球環境に配慮した文化レベルを持たない進歩主義的な考え方の帰結である。「技術の可能性と限界」を悟る文化レベルに達しなければ、医療事故や薬害、地球環境の汚染を招く。「人類の生存」を地球レベルで考察する文化レベルに達しなければ、戦争は終わらず、人口の爆発を食い止めることができない。
 以上、私は人類の構想力が持つ問題点とは、その不十分性にあると考える。フロイトが述べるように、文化レベルと、他者との間の感情的結びつきを強めることが、この構想力の不十分性を補完する道であると言えよう。

 

【ポイント】

解答例では、帰納法的な考察があったことに気付いた人はいるでしょうか。私は資料の内容をズルズル使うことは一切していません。

 

----------ここから----------
2000年以上繰り返される戦争、医療技術の発展に伴う薬害、汚染され続ける地球環境、人も動物も病気になり、ある動物は絶滅し、人類は爆発的に人口を増加させ、地球に生存可能な人類の人口規模はその限界を超えたとされている。前述の事例はすべて不十分な構想と言わざるを得ない。
---------ここまで-----------

 

今回の答案は、上記の部分を頭で考察した結果生まれたインスピレーションと、フロイトについての知識がセットになって出来上がっています。


本を読みましょうと私が言うのは、このような理由からです。


小論文は解き方では対処できません。


知見を広げておき、考察することが得意にならなければなりません。

過去問題で練習することで対処できるようになるとは考えないことが大切です。やみくもに書きまくるのではなく、月に3~5回程度小論文を書くことが大切です。(慶應SFC受験の人は、5回、その他の学部を受験する人は3回。)

 

 

【設問2】

 

資料1で示されたバベルの塔が、過去から引き継がれたプロジェクトとして今日まで建設が続けられたと仮定し、このプロジェクトの今後について提案してください。

 

【設問2 解答例】

 

 バベルの塔を建設するプロジェクトが今もなお続くと仮定した場合、このプロジェクトをどのように我々は引き継ぐべきか。
 私は、地球上の文化進展の象徴である国際機関の設置と、「バベルの塔を自然に返すプロジェクト」へと舵を切ることを提案したい。設問1で述べたように、人類の構想力が人類に破滅的な影響を及ぼす根本的な原因は、文化レベルが十分に発展していないためであると考えられる。人類は権利関係を規定する国際機関を多く保有しているが、これらの国際機関は主要国、先進国にとって都合のよいものとなっている。人類全体の文化レベルを引き上げることは軽視され、他者との間の感情的な結びつきも、議論の対象となることすらほとんどない。
 無限に存在する惑星のごく一部にすぎない地球という惑星の大気圏に建造物を伸ばすことに意味は無い。それよりも奇跡的に生存可能な唯一の地球環境をいかにして保全するかを我々は考える必要がある。
 作りかけのバベルの塔に、土を持ち込み、木と花を植え、動物が住める環境を作り、人間と共生できるモデルを模索する。民主主義や資本主義といった、21世紀の統治モデルの限界を議論し、これまで機能しなかった公共財の再投資による国家運営モデルも十分に検討される必要があるだろう。「前述した私の意見」や「最先端かつ最高の文化レベル」を模索することが理想的であるという議論は、今日の限界を超えた地球環境を観察すれば、むしろこっけいですらある。このわずか数百年の短い期間で、46億年続いた地球環境が壊滅的なレベルで破壊され続けていることと、我々は真剣に向かい合う必要に迫られている。
 マテリアリズムによる前近代的な進歩主義的な文化レベルを、「共生と共有」という次世代の文化レベルへと引き上げるために、バベルの塔を自然に返しつつ、人類の文化レベルを引き上げるためのシンボルにすることを私は提案したい。

 

 

 

 

 

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