このページでは、メルマガで流した慶應大学の文系学部の小論文問題の解説を掲載しています。
慶應クラスでは、構造ノートや構造議論チャートを使ってもっと詳しく細かく各学部の過去問解説を動画で行っています。
1999年度 慶應大学環境情報学部 小論文問題解説
※問題解説メルマガ(牛山の慶應小論文過去問題解説)の内容をご紹介します。
こんにちは。
牛山です。
本日は、1999年度 慶應大学環境情報学部小論文過去問題解説です。
問題1
21世紀に予想される問題について書け
【問題1 解答例】
21世紀には、どのような問題が予想されるだろうか。私は資本主義経済が限界を迎えると考える。かつて物々交換の経済活動が主流であった時代から、資本主義経済が発展した西欧では、資本による経済システムによる爆発的な経済発展の後、大きく経済が衰退した。その最大の理由は、潤沢な資金が投資される先が無くなったためであると言われている。かつての資本主義黎明期から、1000年近くの時が流れても、この原理原則は変わらない。高度に発展した金融資本主義は現在限界を迎えようとしており、我が国のデフォルトも懸念されている。
一方で、先進国のほとんどがそうであるように、貨幣は不足していない。我が国も国民の資産は1000兆円を超えると言われている。また金融機関が保有する潤沢な資金もその投資先を失っている。現代社会が直面しているのは、資本主義経済が本質的に内包している投資哲学と投資ゲームのなれの果てである。資本主義は、信用創造活動の後、投資が繰り返され、最後は蓄積した資本が行き場を失う構造を内包している。
課題文の中のキーワードは、「成長の限界」です。
ズルズルと長い文章ですが、目を皿のようにして、一言一句読んでも意味がありません。
ささっと課題文を読み、趣旨を把握しましょう。
どのような趣旨と問題意識で書かれた文章なのかを把握する方が、一文を理解するよりも100倍大切です。
問題2
上記の問題解決のために、どのような見方や方法が必要なのかを書け
【問題2 解答例】
貨幣経済の限界を見極めることを私は提案したい。資本主義経済下では、貨幣が唯一の交換価値として循環することで経済システムが成立している。しかし、現代社会は、インターネットが高度に普及し多くの人がつながる時代となった。このような社会にあっては、人の労力、知恵、時間、気持ちなどですら、循環価値を持ち始める。良い事例がレディーフォーなどの投資応援サイトや、マッチングサイトである。信用に裏付けられた貨幣を仲立ちとする社会システムは近いうちに部分的に崩壊していくと考えられる。その際に重要になるのは、「人と人との間に存在するつながり」である。従来は貨幣を仲立ちとしたマーケティングも、人のつながりがあれば、大幅なコストカットができる。消費者は、販売者となり、生産者となることができる。換言すれば、分業により成立していた資本主義経済は、過去の遺物になる可能性があるということだ。
ピクシブなどのイラストレーター参加型サイトや、動画配信サイトがユーザー参加により成立している現状が資本主義経済とリンクする日が必ず来ると私は考える。
あまり月並みなことは書かないようにしましょう。いわゆる問題解決の「一般論」を大学側は聴きたいわけではありません。
まったく今までに聞いたことも無いような視点を提供できれば、それだけ評価されやすくなります。
思いつかない場合は、読書量などが少ない可能性が大です。過去問題に何百年分取り組んでも、頭の中がスカスカではどうしようもありません。ラッキー合格を狙わないのであれば、しっかりと勉強する必要があります。
過去問題に対応すれば合格できると信じている人は、今回の問題などをしっかりと見ることを強くお勧めします。
問題3
上記の内容に関連して、君が大学で学ぶべきだと考える具体的な科目の名称を考え、これらの科目間の関係がわかるように学習の流れを解答欄3に書け
【問題3 解答例】
プログラミング、マーケティング概論、実践マーケティング、次世代マーケティング、
「プログラミング」:システムの基本理解
↓
「マーケティング概論」:入門的にマーケティングの概念を学ぶ
↓
「マーケティングの実務」:スタンダードなマーケティングを学ぶ
↓
「次世代マーケティング」:貨幣を仲立ちとしない経済のパラダイムシフトを学ぶ
基本的な内容、よくありそうな内容と、(それはないだろう)というものをある程度組み合わせることをお勧めします。
奇をてらった内容だけにしても評価が著しく下がる可能性があります。
他の設問とリンクする内容を提案しましょう。
過去問題解説者 牛山恭範
・スキルアップコンサルタント
・専門家集団Allaboutスキルアップの担当ガイド
・ヤフー(Yahoo)知恵袋 専門家回答者
人を成長させる事が専門。決して頭がいいわけでもなく、勉強が得意ではなかったが独自の学習法を使うことで小論文試験が難関で知られる慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部にダブル合格する。
2009年、技術習得の理論・原理(成長の原理)を「目標達成論」(エール出版社)で発表。その他高速学習(どんな人でも大量の記憶を形成させる)を可能にする、プロフェッショナルとして、年間約3千のメールサポート・電話サポート・直接指導をクライアントと行い、累積数1万を超えるサポート実績がある。慶應義塾大学総合政策学部在学中にパソコンの家庭教師などを経て店舗経営で起業し、現在株式会社ディジシステム代表取締役。技術の習得に関する周辺と、それを可能にする頭脳に関して研究を重ね現在に至る。(大学院では、思考力の研究を行い、研究は成功した。)現在は研究の成果を活かし、需要の多い分野で教育カリキュラムを構築し、技術を提供。
より高い次元の小論文指導、小論文添削サービスを提供する為にも、世界最高の頭脳集団マッキンゼーアンドカンパニーの元日本、アジアTOP(日本支社長、アジア太平洋局長、日本支社会長)であった大前研一学長より、BBT大学大学院にて問題解決思考の思考について師事を受ける。
ビジネスブレークスルー大学大学院(Kenichi Ohmae Graduate School of Business)経営管理研究科修士課程修了。(MBA)スキルアップの知見を用いることで、牛山自身の能力が低いにも関わらず、同大学院において、『東大卒、東京大学医学部卒、京都大学卒、東大大学院卒(博士課程)、最難関国立大学卒、公認会計士、医師(旧帝大卒)、大学講師等エリートが多数在籍するクラス』(平均年齢35歳程度)において成績優秀者(写真) となる。個人の能力とは無関係に「思考・判断力」「多くの記憶作り」等で結果を出すことができるスキルアップコンサルタントとしてマスコミに注目される。(読売新聞・京都放送など)他の「もともと能力が高い高学歴な学習支援者」と違い、短期間(半年から1年)で、クライアントを成長させることが特徴。
マッキンゼーの問題解決思考を上記大学院の学長である大前研一氏から直に師事を受け、各種技術習得、及び,問題解決型の 学習コンサルティングに活かした活動を行っている。
執筆書籍
・「小論文技術習得講義」(改訂版あり。)
・「自動記憶勉強法」(改訂版あり。)
・「なぜ人は情報を集めて失敗するのか?目標達成論」(改訂版あり。)
・「勉強法最強化PROJECT」(弁護士・医師との共著)
・「慶應大学絶対合格法」
・「慶應小論文合格BIBLE」(改訂版あり。)
・「機械的記憶法」
・「クラウド知的仕事術」
・「小論文の教科書」
・「速読暗記勉強法」
・「難関私大対策の急所」
・「AO入試対策とプレゼンテーション合格法」
マスコミ掲載事例一部
・読売新聞(全国版)学ぼうのコーナーにて8回掲載(週間企画)
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 会社紹介 平成23年10月7日
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 平成23年11月4日放送
・産経関西 20年前とは変わった受験事情 平成23年12月9日
クライアントの実績の一部
・教え子がダブルE判定から慶應大学に合格。
・教え子の成績がTOP0.1%に引き上がる。
・全国3位に急成長→慶應大学A判定に。
・北海道大学法科大学院次席合格。
・女子高生が2時間で速読を習得→名門津田塾大学に合格。
・医師の国家試験、公認会計士試験、薬剤師試験、弁理士試験など、難関国家試験にクライアントが合格。
・国立私立、資格試験、国家試験問わず、希望の試験に合格。
・全国模試で英語で二度日本一。
・慶應大学4学部(法・経・総・環)合格。
・大阪大学大学院主席合格。
・上記の他に、名門大学院、最難関大学院、京大、東京大学大学院などに合格実績がある。
外部講師活動
VIDEO
全国の高等学校で外部講師として活動(紹介動画)撮影許可を頂いて撮影しました。2008年7月の映像です。
牛山執筆の慶應小論文対策本と書籍の動画解説
「小論文技術習得講義」分かるから『書ける』に変わるにはどうすればいいのかを詳しく書きました。 詳しくはこちら
「慶應小論文合格バイブル」「早慶模試で全国1位」、「慶應大学4学部合格」、「慶應SFCダブル合格」、「全国模試10位以内多数」の「慶應小論文専用」対策書籍の最新版がリリース 詳しくはこちら
「牛山慶應小論文7ステップ対策」どんなに過去問題を解説してもらっても、感覚的にいつまで経っても解けない・・・そんなお悩みを解決(慶應SFC受験生必読 データサイエンス系問題の練習・解説あり。) 詳しくはこちら
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「慶應SFC小論文対策4つの秘訣合格法」慶應SFCダブル合格の講師が運営する「慶應SFC進学対策専門塾」で、指導してきた秘訣を公開。慶應SFCダブル合格5年連続輩出、慶應SFC全国模試全国1位輩出、慶應大学全国模試2年連続日本一輩出の実績を出してきた著者が、その経験からどのような小論文対策が有効なのか、慶應SFCの小論文対策はどうやるべきかについて詳しく解説。
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