慶應大学 小論文対策 第三十章 小論文を書く際の頭の使い方

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第三十章 小論文を書く際の頭の使い方


30-1 考え方の対極にあるものは「感覚」

 小論文試験では、考え方が大切です。そしてもうひとつ大切なものがあります。「感覚」です。


◆考え方(左脳的)⇔感覚(右脳的)

 

◆考え方・・・方法・手順
◆感覚・・・・頭の使い方

 

 どのように考えれば、私たちはより良く考えることができるのでしょうか。コツを一つ伝授するとすれば、感覚を大事にすること・・・ということになると思います。
 例えば、あなたが「逆上がりができない小学生」に逆上がりを教えるとします。どうやって教えるでしょうか。「腰を棒の上あたりに、グッと入れ込む感じ」などと教えるでしょうか。
 それとも、「逆上がりの方法は、まず1つめに、鉄の棒を持ちます。そして、地面を蹴ります。そして、3番めは、クルリと回ります。4番めは、地面に足をつけます。これが逆上がりができる方法です。」と教えるでしょうか。こんな風に方法を教えてもらっても、うまく逆上がりはなかなかできるようになりません。
 感覚を教えることには、大きな価値があります。まとめるとこういうことです。

 

◆逆上がりの方法・・・手順的な説明:成果につながりにくいこともある。
◆逆上がりの感覚・・・コツ・勘所・感覚:成果につながりやすいことがある。



30-2 「考え方(方法)」レベルで考えているとはまる落とし穴
「方法」に物事が落とし込まれていることは、悪いことではありません。物事が方法化、手順化されていることにより、一定の成果を学習者が得やすくなるということはよくあるでしょう。
 ところが、方法には大きな落とし穴があります。
 第一に、ここまでにご紹介したように、なんら「高いパフォーマンス」を再現できない状態になりがちだという問題があります。方法を教えてもらっても、「方法だけ教えてもらえば、なんとかなるはず」と思い込んでいる人は全く何にも上達していきません。逆上がりの例をご紹介しましたね。あのようなシーンでも、方法に頼る人は、逆上がりができない場合に「できませんので、今の問題を解決する方法を教えてください。」と質問してしまいがちです。そもそも、方法が非力だからこそ問題が起こっているのに、また方法を質問してしまうんですね。物事が方法だけで成り立っているのであれば、方法を教えてもらえばなんでも解決するわけですが、方法だけで成り立っていないので、成果が出ないのです。
 このような問題は、スポーツでもなんでも当てはまるのはいつも私が紹介している通りです。バスケの方法をマイケル・ジョーダンに教えてもらってもマイケル・ジョーダンにはなれないし、イチローにバッティング方法を教えてもらってもイチローにはなれません。彼らは「高い基本レベル」を持ち、その上に、技術を構築しています。基本+スキルアップなのです。
 小論文では、知見が役立つので、「基本+知性+各種スキル」という考え方が大切になります。
 第二の問題は、パフォーマンスのレベルがむしろ下がることがあることです。この点については、こちらの第24章で詳しく解説した通りです。
 あなたがもしも、高い点数を取りたいのであれば、考え方レベルではなく、頭の使い方レベルで、物事に習熟していく必要があるということです。
 それでは、どんな頭の使い方が理想的なのでしょうか。



30-3 理想的な頭の使い方「かんたん123」とは

 私がオススメするのは、「かんたん123」と私が名付けた考察アプローチです。「かんたん123」とは、以下の図のような考え方・頭の使い方です。




 『カンタン123』なら、↓こちらの問題のような、『原因を書いて対策案を書く』というやり方では、通用しない問題(そもそも最初から原因を書くことを求められているので差がつかず、対策案など求められていないので対策案を書くと減点になってしまうもの)にも、うまく対応できます。

 



ここでご紹介している新しい書き方『カンタン123』は、慶應大学進学専門塾の塾長である牛山が開発したものです。以下の3つをベースにして、この書き方は誕生しました。

 

1)世界一の思考集団と言われるマッキンゼーの思考方法
2)数十年前に東大の書籍部に山積みにされていたある本
3)思考力を引き上げる大学院での牛山の研究

 

頭が良くなる考え方が、世の中には存在します。その秘密はこちらのPSA(問題発見のアプローチのこと)のページでも説明しています。

 



再生速度変更可能です⇒: 

 

 ここでご紹介した『カンタン123』については、メールマガジンの会員さんに、よりいっそう詳しい、説明動画をプレゼントします。小論文試験では、スラスラ書くだけでは不合格になります。考えることができて、書くことができ、評価される内容を作りましょう。『カンタン123』説明動画をご希望の方はメルマガにご登録ください。(メールマガジンではサービス・役務のご案内もあります。その為にメールマガジンは無料提供となっています。プライバシーポリシーはこちら・メルマガ解除はこちら


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 私が運営する「慶應クラス」という塾に、下書き用紙をどのように使えばいいのか分からない子がかつていました。この子に下書き用紙の書き方を変えるように指導したところ、発想が柔らかくなり、その後この子は慶應大学に3学部合格します。こういう事例はたくさんあります。



30-4 方法だけではなく、感覚にも習熟していく

 今回のお話で、私は感覚の重要性を説きましたが、方法が完全に非力なわけではありません。単発の方法が非力なのです。方法も深い理解と様々な技法に習熟していくと大きな力を発揮し始めます。方法から方法論へと進化させましょう。方法論よりも、スキルアップの方がハイレベルです。

 

 うまくいかない人は、多くのケースで学びを「情報単位」で考えてしまっています。何かいい「情報」があれば、どんどんうまくなっていくはず・・・と考えているのですが、何度もお伝えしているように「基本+知性+各種スキル」ですので、情報が増えるだけでは、ほとんど問題は解決しません。

 

 ほとんどのケースで、何らかの学びというのは、本にもできないような各種細かすぎる感覚や考え方(認識方法・意識)の集積によって成り立っています。従って本来学びには、「人からしか学べない」ものもあります。誰に学ぶかということが根本的に大事です。

 

 私が尊敬する教授に、松本教授がいます。彼の周りには不思議と生徒が集まり、すぐにもみくちゃになっていました。彼はシスコシステムズという大変大きな企業の経営者だったのですが、こういった優れたリーダーシップをどうやって発揮しているのか、私は不思議に感じました。リーダーシップとは掴みどころのないスキルなのです。彼はリーダーシップの本質について、一言だけ「インテグリティーです。」と述べたと思います。仮にインテグリティーがリーダーシップの本質だという「情報」をあなたが知ったとしても、そんな情報が一体何の役に立つでしょうか。インテグリティーというのは、物事の本質を言語化したものであり、その松本教授が述べる「インテグリティー」の実相は、辞書には載っていません。「松本ワールド」とも呼べる世界観や人間観、人生観こそが、松本教授が述べるインテグリティーなのでしょう。その物事の実相には多くの側面があり、その多くの実相を私たちは感覚的に学んでいかなければなりません。それが物事を学ぶということです。情報を知ることが学ぶことではありません。彼が発揮するリーダーシップや組織運営の力を本当に吸収したいのであれば、「まるごと学ぶ」という姿勢が大切になります。
 私が多くの生徒を指導してきて、合格する人と、合格できない人を観察し、わかったことは、合格する人は「まるごと学ぶ」ということができる人が多いということです。情報単位で物事を学ぶ人は、どちらかと言えば、かなり合格しにくくなります。
 情報単位で物事を学ぼうとしている人は、学びのレベルが浅くなります。学んだつもりになっていても、勘違いを起こしているということです。勘違いを起こす傾向がある人は、頻繁に勘違いを起こします。素直になることができず、(そんなことないだろう)(でもこういう考え方だってできるはず)(違うと思う)と考えることで、何も頭に入ってこなくなってしまいます。


30-5 真に学ぶ力を高めるには、心の器を広げることが大切に

 「心のコップを上向きにする」とは、中学校の陸上競技指導で13年間連続日本一を達成した原田先生の表現です。心のコップを上向きにしなければ、(素直にならなければ)何も入っていきません。
 私はこういった原田先生の考え方に加えて、心の器を広げることを推奨しています。心の器を広げなければ、より多くの内容が頭に入ってきません。学んだつもり、わかったつもりになってしまうということです。
 (はいはい、インテグリティーが大切なんですね。)と考えてしまう人は、高潔であるということの意味と価値を、低いレベルで考えてしまっています。適切な人間観に基づいた、深い人間理解が大切なのです。
 (自分はわかったつもりになってしまっていた。なんと愚かなことだろうか。)と深く反省し、より一層自分を磨いていくプロセスが大切です。常に好奇心と、興味を持ち続け、探求者の姿勢を持つことが、一歩深い理解へとつながっていきます。
 私は教えることを仕事としていますが、自分が上からものを落とすように、情報を提供することが教えるということだとは考えていません。私自身もまた探求者でなければ、大変レベルが低い学びを教えることになってしまうでしょう。
 もうできるようになった・・・と思えば、それは成長がストップしているということです。「剣道」「武士道」「空手道」と同じように、「道」という考え方がここで必要になります。

 さて、ここまでお話した意味で、究極的には、小論文は「人間道」が大切になってくるのですが、このようなお話では、なんのことなのかよくわからないという人も出てくるでしょう。従って、ウェブブックとして公開する内容はこのあたり(大変本質的かつ核心的な部分なのですが)が限界なのかなとも思います。
 塾では、思考力と学び力を限界まで高める「ザ・シークレット」というシリーズの授業を用意し、詳しくやっていきます。とはいえ、こんな内容については、うちの塾の生徒さんでも、耳をかさない子もいると思います。それはそれでまったく構いません。そこがオンライン教育の良い点だと思います。好きなものだけ見ればよく、興味がないものは、1秒も見なければよいのです。
 「情報」単位で学びを考えず、考え方を根本的に変えていくことで、急速に成長するだけではなく、一気に限界を超えて、高いレベルに到達することができるようになります。


30-6 中感自立

 中感自立とは、私が考えた言葉です。従って辞書には書かれていません。物事を中庸で捉え、感性を働かせ、自立的に考えることが、物事をうまく考えることにつながるという考え方です。
 この理論は、心理学の先行研究や、私自身の経験、(指導経験含む)がベースになっています。
 実際にデータを取得していくと、明らかに頭がいい人特有の頭の働かせ方があることが分かります。
 ただ、この手の話は好き嫌いもあり、ここでお伝えしたように、「まるごと学ぶ」姿勢が無い人に言っても何も伝わりませんので、ここではご紹介しないことにします。(ウェブブックには書かないことにします。)
 誰でもすぐにパッとできないからこそ、少しずつ理解を深め、テクニックも学び、理解し、記憶し、その上で練習していくことが大切になります。

 


30-7 心の実相を学ぶ

 現在年商7兆円ほどの企業になっているある会社があります。この会社を創業した経営者が優れた判断能力を養うために政治家や経済人、多くの社員に指導していた内容がありました。どんな指導かと言いますと、心の指導です。なぜこの経営者は、心の指導をしていたのでしょうか。心のあり方を学ぶことで、聡明になるためです。私が運営する塾では「丸ごと学ぶ」姿勢で、私と一緒にこういった内容を学んでいきます。中感自立という考え方も、こういった考え方をベースとしてできているところもあります。
 心の実相を学ぶとなぜ聡明になっていくのでしょうか。その理由は、心は感覚と直結しているためです。
 私は今日ここで、方法ではなく、感覚を大切にすることをお話しました。そして、感覚をフルに働かせる方法論を少しだけご紹介しました。「かんたん123」という方法です。これは感覚をうまく機能させる方法論の1つです。習熟していかなければなりません。また、わかったつもりを防ぐことで、大きく成果が出るようになります。加えて、政策シンクタンクを擁する巨大企業のファウンダー、日本の政財界に多大な影響を与えた経営者の指導内容を心から学んでいくことの大切さを説きました。

 

 方法レベルではなく、方法論レベル、方法論レベルではなく、技術レベル、技術レベルではなく、感覚レベル、感覚レベルではなく、意識レベル、意識レベルではなく、心のレベルで、頭の使い方を変えていきます。

 

 一番大事なのは心の状態、その次に意識、そして、感覚、その次に技術、そして、その次に方法論、最後に方法です。方法は有効ですが最もレベルが低く、成果につながりにくいものです。

 

 基本から大切にするならば、「まるごと学ぶ」姿勢を大切にするなら、まず心を学ぶ必要があります。その心の状態をコントロールできるようになれば、意識が変わり、感覚が変わり、成果が変わってきます。

 

 今日のお話は大変難しい内容なので、理解できないという人も多いと思います。それで構いません。気にせず、少しずつがんばっていきましょう。ごくたまにしか、こんなお話はしませんよ。


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