慶應大学経済学部 2022年小論文過去問題の解説

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このページでは、メルマガで流した慶應大学の文系学部の小論文問題の解説を掲載しています。


2022年度慶應大学経済学部 小論文過去問題解説

 

こんにちは。
牛山です。

 

今回は、2022年の慶應大学経済学部小論文の解説です。
この年は、多数決に関する課題文が出題されました。

 

多数決にはいろいろと問題があると・・・そういう文章になっていますよ。

 

例えば・・・

  1. ①確信者の数を25~30%超まで増やしたとたん、浮動票者全員が確信者の意見に転じた。
  2. ②わずか17%の意見が世論を左右するとの計算結果が出た。
  3. ③情報から隔絶されている100人の8~9割までも次第に同じ情報に染まっていった。

 

などと、書かれているパーツが文章にあります。
読まなくても、ここだけ読んでみて、「影響されやすい」という話かと思ってもらってOKです。

 

特に、日本人は周りに影響されやすいですよね。

 

今回の入試では、課題文を読んで、この多数決の問題点を説明しなさいという問題が出ています。

 

【問題A】


多数決の問題点を説明しなさい。

 

説き方なのですが、今回は、主観的に文章をまとめていくやり方は採用しない方がよさそうです。客観的に文章をまとめるスタンスでいきましょう。

 

課題文を見ると、多数決が問題となる、3つの事例(研究報告など)が掲載されています。
その上で、全体を通して、4つの問題点があります。
まとめると、以下のようになりますよ。

 

〈3つの事例〉
事例1:集団の意思が決まる過程
事例2:世論を左右する意見が全体に占める割合に関する事例
事例3:SNSの事例

 

〈4つの問題点〉
問題点1:多数決どころか「3割決」
問題点2:一部の意見が多数を支配する傾向
問題点3:一部の意見を多数と惑わす
問題点4:意思決定が誰にとっても難しい

 

というわけで、これをまとめればよいということになります。

 

 

解答例をご紹介します。

 

【問題A 解答例】
 課題文の中では、集団における特定の意識を持つ者の割合によって組織成員の考えが変容するケースに関する事例が紹介されている。これらの事例から学べる多数決の問題点は以下の通りである。1)多数決どころか「3割決」である。2)一部の意見が多数を支配する。3)一部の意見を、多数のものであるという具合に人を惑わす。その結果、著者は意思決定が誰にとっても難しい時代であると述べている。

 

問題Bでは、説明問題と、論述問題がセットになったような問題が出ていますね。
聞かれているのは以下の2点です。

 

【問題B】

学問への参入者の増大により生じうる問題は何か
一人の人間が持つ知性が一体どんな意味を持ちうるのか

 

課題文の中で、一つ目の問題については、記載がありますから、そこを書いてあげればいいでしょう。

 

楽勝ですね。

 

次に、課題文を踏まえて、一人の人間が持つ知性がどんな意味を持つのかと書かれており、要は、一人の人間の貢献度なんて低いというような、意味合いのことが書かれていますので、そこに対して、何かしら意見を述べればよいということになります。

 

大学内では、この研究に意味があるとか、価値が無いとか、そういう話はよくなされていますので、そんなに珍しい話ではありません。

 

牛山が知っている事例では、物理学で博士号を持っている人が、経済学でも博士号を取得しているのですが、社会科学は、時代が変わると、研究成果が役立たないから、ほとんど意味が無いと言っていましたしね。

 

さて、どうなのでしょうね。

 

ところで、さっそく解答例をご紹介します。

 

【問題B 解答例】

 学問の参入者への増大は、人間に関する課題とデータに関する課題へとつながった。(資料2)人間に関する課題は、アクションリサーチなどの際に倫理的な配慮が欠如するという事例が増えたことである。データに関する課題は、集まった大量のデータの質の違いをどうするかなど、分析に関するものである。また、多くの研究に携わるものの内、一部の階層秩序の頂点にいるものが全体のトレンドに影響を与えてしまうという問題もあった。このような背景を踏まえて、一人の人間が持つ知性にどのような意味があると言えるだろうか。
 私は研究のトレンドが形作られることがあったとしても、研究を累積的に作ることに意義があると考える。研究は一人でやるものではない。小さな功績が後の大発見や大きな学問の進展へとつながっている。従って私は、一人の人間が持つ知性と功績が後に活用されることに意味があると考える。

 

ところで、この「研究は一人でやるものではない」というのは、牛山の場合、指導教員の先生に教えてもらったことです。

 

その真意は、(勘違いするなよ)ということなのだろうと私は、捉えました。

 

つまり、研究をするときに、自分のことばかりを考えていれば、その研究成果は良いものとは言えないし、(見なせないし)他の研究者に対する敬意が無いような人は、人としてもダメでしょうと。

 

加えて、研究だけをやるスキルではなく、きちんとリサーチする力も必要であり、文献調査の力や、レビューの力、それらを料理していく様々な力が必要になるでしょうと。

 

その際に、学識が無ければ、より良い洞察ができないこともあるかもしれないし、目のつけどころが悪いこともあるかもしれません。さらに、良い論文(記述内容)にもならないでしょう。そうすると、評価できる論文にはならない・・・

 

私はそんな風に捉えました。

 

そんなわけで、一応、剽窃的になってはならないので、こんな風に書きましたけど、学問を一人でやるわけではないという意識は非常に大切かなと思います。

 

あなたはどんなふうに考えますか?

 

 

 

 

 



過去問題解説者 牛山恭範


・スキルアップコンサルタント
・専門家集団Allaboutスキルアップの担当ガイド
・ヤフー(Yahoo)知恵袋 専門家回答者 

 

 慶應大学に確実かつ短期間で合格させる慶應義塾大学合格請負人。慶應義塾大学合格の要である、小論文と英語の成績を専門家として引き上げる為、理系を除く全学部への合格支援実績がある。(学部レベルだけに留まらず、慶應大学法科大学院へ合格に導く実績もある。)短期間で人を成長させる為の知見を活かし、教え子の小論文の成績を続々と全国10以内(TOP0,1%以内も存在する)に引き上げる事に成功。12月時点で2つの模試でE判定の生徒を2ヵ月後の本試験で慶應大合格に導く実績もある。技術習得の専門家として活動する為、英語力の引き上げを得意としており、予備校を1日も利用させずにお金をかけず、短期間で英語の偏差値を70以上にして、帰国子女以上の点数を取らせるなどの実績が多い。慶應大学合格支援実績多数。自分自身も技術習得の理論を応用した独自の学習法で、数万項目の記憶を頭に作り、慶應大学SFCにダブル合格する。(その手法の一部は自動記憶勉強法として出版)同大学在学中に起業し、現在株式会社ディジシステム代表取締役。より高い次元の小論文指導、小論文添削サービスを提供する為にも、世界最高の頭脳集団マッキンゼーアンドカンパニーの元日本、アジアTOP(日本支社長、アジア太平洋局長、日本支社会長)であった大前研一学長について師事を受ける。ビジネスブレークスルー大学大学院(Kenichi Ohmae Graduate School of Business)経営管理研究科修士課程修了。(MBA)スキルアップの知見を用いることで、牛山自身の能力が低いにも関わらず、同大学院において、『東大卒、東京大学医学部卒、京都大学卒、東大大学院卒(博士課程)、最難関国立大学卒、公認会計士、医師(旧帝大卒)、大学講師等エリートが多数在籍するクラス』(平均年齢35歳程度)において成績優秀者となる。個人の能力とは無関係に「思考・判断力」「多くの記憶作り」等で結果を出すことができるスキルアップコンサルタントとしてマスコミに注目される。(読売新聞・京都放送など)他の「もともと能力が高い高学歴な学習支援者」と違い、短期間(半年から1年)で、クライアントを成長させることが特徴。慶應合格のためのお得情報提供(出る、出た、出そう)ではなく、学力増加の原理と仕組みから根本的に対策を行う活動で奮闘中。現在、東京工業大学大学院博士後期課程在学。


 

執筆書籍
・「小論文技術習得講義」(改訂版あり。)
・「自動記憶勉強法」(改訂版あり。)
・「なぜ人は情報を集めて失敗するのか?目標達成論」(改訂版あり。)
・「勉強法最強化PROJECT」(弁護士・医師との共著)
・「慶應大学絶対合格法」
・「慶應小論文合格BIBLE」(改訂版あり。)
・「機械的記憶法」
・「クラウド知的仕事術」
・「小論文の教科書」
・「速読暗記勉強法」
・「難関私大対策の急所」
・「AO入試対策とプレゼンテーション合格法」
マスコミ掲載事例一部

・読売新聞(全国版)学ぼうのコーナーにて8回掲載(週間企画)
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 会社紹介 平成23年10月7日
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 平成23年11月4日放送
・産経関西 20年前とは変わった受験事情 平成23年12月9日


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・スピンオフ編 ⇒(第五回)~勉強しなくても慶應に受かる!?~ 慶應義塾大学法学部FIT入試B方式の対策に関するコツと勘所


クライアントの実績の一部

・三田の学部でも小論文全国1位輩出。(偏差値87.9)
・慶應4学部合格者(法・経・総・環)2年連続輩出。
・慶應SFCダブル合格者6年連続輩出。(記録更新中)
・慶應大学3学部合格者ほぼ毎年輩出。
・慶應SFC総合政策学部全国模試小論文1位輩出。
・慶應SFC環境情報学部全国模試小論文1位輩出。(偏差値85以上)
・英語全国1位(2度)輩出、現代文全国1位輩出。
・慶應大学の小論文を1万点以上添削した経験あり。
・慶應関連書籍出版数日本一。 約30冊 (自社調べ)
・慶應関連メディア掲載数日本一。(自社調べ)

外部講師活動

全国の高等学校で外部講師として活動(紹介動画)撮影許可を頂いて撮影しました。2008年7月の映像です。



牛山執筆の慶應小論文対策本と書籍の動画解説



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