慶應大学SFC:環境情報学部学部 2018年小論文過去問題の解説

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2018年度 慶應大学環境情報学部 小論文問題解説

 

こんにちは。
牛山です。

 

2018年、慶應大学環境情報学部の過去問題を解説します。
今年は非常にセンスや感性が問われる問題が出題されました。

 

2018年は、絵と短いコピーを読み、物語を書くという問題でした。非常に変わった問題です。(こんな問題、一体どうやって解けばいいんだ!)と思った人も多いかもしれません。そこでこのページでは、この問題の解き方や考え方、受かり方、背景、対処方法などについて、トータルに解説していきます。

 

私は日頃から、慶應SFCの受験に際して、事前準備をしておくと役立ちますよとお伝えしていたわけですが、その「事前準備を活かすパターン」と、「無視するパターン」の2パターンの解き方をここでご紹介します。(無視するパターンは、安全保障問題が緊迫化してきており、関連する内容を含むデリケートな内容であったため、諸般の事情を考慮した上で、削除しました)

 

2018年、環境情報学部では、どのような問題が出たかと言いますと、次のような3つの絵と、コピーに対応した物語を書くという問題です。絵を見てみましょう。

 



(絵は牛山がフリーハンドで再現しました。下手なのはちょっと許してね。)



(絵は牛山がフリーハンドで再現しました。下手なのはちょっと許してね。)



(絵は牛山がフリーハンドで再現しました。下手なのはちょっと許してね。)


出題されたものは、これだけです。
こんな問題をどのように解けばいいのでしょうか。私が行っている慶應SFC対策をきちんとチェックしていた人は、今年の環境情報学部も相当やりやすかったのではないかと思います。私が書いている本には、この問題に対処するヒントがたくさん書かれています。私自身も慶應SFCに一発でダブル合格していますよ。また、現在2018年段階で16冊の書籍(改訂版を含めて30冊)を出版している著者として、(ゴーストライターを使っていないところが、他の塾との違いです。)今回はライティングの技術についても、このページでお伝えしていきます。


まず、設問をきちんと確認してみましょう。すべてつながっているので、今回は、一気に設問1から設問3まで、見てみましょう。

 

問題1

資料1から3の中から、あなたが一番興味深いと思ったものに丸をつけてください。

問題2

2-1
あなたが選んだ絵を元に、物語を書いてください。
※この時に、あなたが選んだ資料に書かれている短い文を必ず含めてください。


2-2
あなたが考えた独自のタイトルと短い文を書いてください。


2-3
絵は解答欄2-3に書いてください。


問題3


物語を通してあなたが最も読み手に伝えたいメッセージを200文字以内で書いてください。


やはり、非常に面白い問題ですね。

 

今年もやってくれたなー。さすが環境情報学部と、そんな感じの問題です。

 


 

昔から環境情報学部は、一見すると無茶苦茶な問題をよく出題しているのですね。そんな歴代の問題の中でも、今年は特にぶっ飛んでいると言ってもいいでしょう。

 

ところで、問題の趣旨については、問題用紙の中で説明があります。

 

環境情報学部では、自分が心から好きで面白いと感じていることについて、研究し、新しい未来をその研究によって切り開きたいという熱意を持った学生を求めています。(中略)これまでにないビジョンやコンセプトを作り出す力が必要です。さらに人や社会を動かすには、物事を想像する力や、その想像したものを人に伝える力が必要です。

 

こんな趣旨のことが書かれているのですね。その上で、これらのことを踏まえた上で、問題を解いてくださいというメッセージがありました。

 

つまり、問題形式は変わっていますが、きちんとした問題が出ているということです。
私が、ずっと慶應SFC対策で大切だと力説してきたことが、ここに書かれていますよ。

 


【プレゼン力(伝える力)】

〈伝える力の理解についての重要性〉
AO入試で、プレゼンはもう無くなったのだから、プレゼンは学ばなくてもいいなどという意見がよくありました。しかし、私は、SFCの入試はプレゼンそのものだから、「AO入試プレゼンテーション対策と合格法」をSFC受験者は読んでおきましょうと言っていました。読んでいたでしょうか?

 

〈心を動かす重要性〉
また、「小論文技術習得講義」(多くのSFC合格者を生み出してきた本)では、感情の重要性を説き、影響力を与えるためのテクニックを伝授しています。

 

〈SFC頻出事項の準備の重要性〉
加えて、「慶應SFC小論文対策4つの秘訣合格法」では、3つの宿題が大切だと述べています。最初に準備しておけば、書けると私は述べているのですね。今年の問題などは、特にそうだと言えます。準備していなかった人は、この場でゼロから考える必要があったでしょう。

 

また、私が主催する塾で冬季講習を受けていた人は、今回の問題を解きやすかったかもしれません。




変化については、知恵と工夫が必要です。
もちろん、あなたが考えていた研究計画などが使えないこともあるでしょう。しかし、だからこそ、「政策案」「商品・サービス」「研究計画」と3つのことを考えておくことを私はオススメしているわけです。また、政策案などを考えている内に、今年の総合政策学部のような問題も解きやすくなるでしょう。

 

「書き放題祭り状態」とは?
今年の環境情報学部では、自由に物語を作ることができます。また、その時に選ぶお題も、コピーも、伝えたいメッセージも自分の自由です。ということはつまり・・・あなたが学習してきて、強い思い入れがあることを「書き放題」という、「書き放題祭り状態」と言えます。

 

作家というのは、何も手がかり無しに本を書いたりはしていません。常に本を書く時の資料を用意して、相当な資料調査を元にして、物語を作っています。なぜかと言えば、このページの後半で合格テクニックとして伝授しますが、「細部」が作品に大きなリアリティーを与えるからです。あなたは今回の問題で何を書こうとしましたか。なんだかこっけいな作品に仕上がってしまったという場合、あなたの作品には、描くべき「細部」が無かった可能性があります。もしも、私がSFC対策として重要だとお伝えしていた「3つの宿題」をきちんとやり、私が書いた本をきちんと読んでいれば、あなたの作品に命を吹き込む専門的な知識や、社会背景も含めた「細部」を入れ込むこともできたでしょう。また、あなたが好きな分野を決めておき、調べ物をしていれば、その知識を触媒として、あなたの作品は広がったでしょう。そうではなく、「合格するためのありていの知識」ばかりをインプットしようとしていた人は、何も思いつかなかったかもしれません。なぜでしょうか。あなたが日頃から問題意識を持ち、よく考え、他の誰よりも深くそのことを追求しているものがあれば、そこから物語をいくらでも作り出すことができるからです。

 

過去30年近くの問題を見る限り、結局SFC受験はそれまでに何をどれだけ準備できていたかでかなりの部分が決まってしまうと言えます。(この点については、このページの最後にご案内している「慶應対策丸わかりレポート」などをしっかり見ておきましょう。)このことは、「慶應SFC小論文対策4つの秘訣合格法」の中で、私が力説し、具体的に対策方法も伝授していた部分です。

 

最初からSFC受験の前に、しっかりと3つの宿題について準備しておいたパターンについては、上記のとおり、解説しました。

 

それでは、今度は、試験会場で対応するパターンをご紹介します。

 

SFCの試験では、最初に試験をざっと見渡して、どれを解くのか選ぶことができる場合、素早く合格しそうなものを選ぶことが大切です。

 

どれを選んでもOKですが、今回の問題を思い出してください。問題3で、「伝えたいメッセージ」を書く必要がありましたよね。ということは・・・・物語の落とし所は、その「伝えたいメッセージ」になる必要があるということです。それはつまり・・・逆算すると、物語の中で、「メッセージの裏側になるような要素」が教訓的に伝えられている必要があるということです。そうすると、「そんなことやっちゃダメ」という文章が書かれている資料1が、教訓が含まれる物語作りには、比較的向いているということになります。

 

こんな風に考えて、問題を解いていきますよ。
ん?この説明では、どういうことなのか、少しイメージできないですよね。解答例を見ると理解が進むでしょうから、解答例を見てみましょう。

 

設問1から設問3まで、一気に解答例を確認してみましょう。



資料1 解答例

 



(絵は牛山がフリーハンドで再現しました。下手なのはちょっと許してね。)

問題1 解答例
資料1
そんなことやっちゃいけない
彼女がナイフを入れていくと、なんとそれはますます明るさを増していった。

問題2 解答例
タイトル:「禁断の受験法」

 「そんなことやっちゃいけない」彼女がナイフを入れていくと、なんとそれはますます明るさを増していった・・・。
 この出来事が起こる1年前メアリーは、友達のスーザンと、通い慣れた学校の帰り道を二人で歩いていた。メアリーは17歳の黒縁メガネが似合う女の子だった。「ケンブリッジ大学の受験対策はもうやってる?」メアリーが聞くと、スーザンはぶっきらぼうに答えた。「勉強なんかだるいよ。それよりさ、もっと楽しいことして遊ぼうよ。」スーザンはいつも勉強をほとんどせず、簡単な方法でケンブリッジやオックスフォードなどの名門校に合格することを考えていた。
 それから約1年が経ったある日興奮したスーザンがメアリーに電話をかけてきた。「ちょっとすぐに来て!」メアリーが確認する暇もなく電話は切れていた。メアリーがスーザンの家に到着すると、家の地下にスーザンが来るように遠くで手招きをしている。メアリーが薄暗い地下に到着すると、スーザンは興奮して話した。「信じられないと思うんだけど、昨日UFOを見たの」にわかには信じられない話だったが、スーザンは昨日UFOに遭遇し、宇宙人に出会ったこと、銀河系の外から彼らが来たこと、彼らは時空を超えて、未来と過去を自由に行き来できること、人類を支配下に置くために、宇宙人が人間を選び、名門校に合格させた後に、政府の要人になる人物を作り、人類を操作しようとしていることなどを話した。「これはね。その宇宙人がくれた果実で、ケンブリッジ大学に出る問題と、その時に必ず評価される答案の書き方が書かれた未来を見ることができるのよ。」「ダメよ!!そんなズルしちゃ」「自分の頭で考えなくちゃダメ」しかし、メアリーの言葉にスーザンは耳を貸さなかった。「いくわよ・・・・」
 スーザンが果実を切った時、その果実の光の中から、髭をはやした大学教授風の男がこちらを見ていた。「君が2457年前に不正入学したスーザンだね。私はケンブリッジ大学312第学部長のデビッドだ。君の不正に対処する。現代では、君の時代には不可能だった時空移動ができるようになっている。しかし、何の手がかりも無しには、不正入学者を探しにはいけない。そこで、過去に宇宙人が保有していた未来を見る果実に目星をつけ、切られた時期にタイムスリップするプログラムを組んだんだ。これから歴史を書き換える。待っていたまえ。そうそう、言い忘れていたが、出題予想をするのはいい、しかし、自分の頭で考えることを大切にしなさい。」そう言い残すと白い光の中の顔は消えた。こうしてスーザンはケンブリッジ大学に合格することはできなかった。自分の頭で考えることを大切にして勉強をがんばったメアリーはケンブリッジの学生となったのである。



問題3 解答例

 試験対策はカンニングをするのではなく、自分の力で乗り越えることが大切である。仮に抜け道のようなものがあったとしても、そのような手段に頼るのではなく、一つ一つの問題に対して、その都度自分の頭で考えることが大切だ。


以上が解答例です。ここから、解説をします。


いくつか、コツを話していきましょう。

 

〈コツ1:引き込み〉
今回の解答例では、最初にハラハラするシーンをいきなり入れていますね。これは、最初が一番引き込む力が必要だからです。

 

文章というのは、書けば何でも読んでもらえると思ったら大間違いなんですね。ほとんどの文章は読まれません。読み手に何の興味もないからです。映画もこれと同じです。名作の多くは、最初のシーンから一気に読み手を引き込みます。

 

つまり、一番読むエネルギーがあるのは、せいぜい最初の5秒くらいだけということなのですが、この5秒で勝負を決めるように、あえて最初にドキドキするシーンを持ってくるというテクニックを使っています。

 

〈コツ2:カット〉
その次の段落でシーンを変えているのも、冗長になるのを防ぐためです。

 

〈コツ3:日常⇒非日常⇒困難⇒エンディング〉
加えて、その後の部分で、「日常」のシーンを入れているのにも理由があります。
あなたが今までに見た映画を思い出してください。壮大なアクション映画ほど、日常シーンの描写が細いことを思い出すことができるでしょう。
その理由は、その方が、より一層感情移入ができるからです。世の中で売れているストーリの黄金パターンがこれです。

 

アルマゲドン、スパイダーマン、水戸黄門、7人の侍、座頭市、ジュラシックパーク、スター・ウォーズ、千と千尋の神隠し、君の名は。、ハリーポッター、ラストサムライ、踊る大捜査線、ロード・オブ・ザ・リング、バックトゥーザフューチャー、ターミネーター、ゴジラ、全部コレです。

 

日常⇒非日常⇒困難⇒エンディングです。私が主催する塾では、このようなストーリーテリングについても、しっかりと学んでいくものになっています。つまり、文章指導を全方位的に行うというものであり、今年は現代文全国1位になる子も出ています。文章を体系的に見る目を養えば、英語や現代文小論文の力が上がります。

 

ところで・・・
物語を作れと言われても、それっぽいものがなかなかできませんよね。




 

そこで、コツを授けましょう。
物語作成のコツは2つあります。

 

〈今回の問題のコツ〉

1.会話を増やすこと
2.情景描写を増やすこと

 

これは、めちゃくちゃ簡単なコツですね!


 

「神は細部に宿る」という言葉を聞いたことがありますか?デザインの世界でよく言われる言葉です。人に物事を伝える際には、読みて目線で、情景が頭に浮かぶ用に、映像を見せるように伝えることが大切です。文章ドリルばかりやっていた人は、ここがうまくできなかった可能性があります。本質的な対策ができていないからです。
そのために、あえて細かい部分を話し、話の聞き手、読みての注意を引き込むという技術があります。それを上記の解答例では使っています。すぐにマネできますね。もう一つのコツは、会話量を増やすことです。そうしなければ、読み手が文章を体験できないので、共感もしにくくなります。

 

以上が解答例です。
いかがだったでしょうか。

 

特に今回の問題では、問題3の部分と、ストーリをつなげることが大切です。問題3では、「教訓」のようなメッセージを伝える必要があるでしょう。

 

つまり、「物語」が何らかの学びとなり、最後の問題3であなたが提示するメッセージに共感してもらう必要があるということです。

 

簡単にまとめると以下のようになります。

 

 

いつも私が、基本は論理と感性ですよ・・・と言っていたのはこういうことです。基本はすべてに応用が効きます。あなたは基本をおろそかにしてしまっていませんでしたか?論理と感性が大切ですよというメッセージを単なるお説教や精神論だと考えてしまうと、恐いのです。だから素直な心が大切なんですね。

 

もう一つ大事なポイントがあります。この物語は誰に読んでもらうかということです。伝える力を考える際に大切なことは、適切なターゲットです。例えば、諸般の事情で太ってしまっている人に対して、「怠惰でいい加減でだらしがないから太るのだ、きっちり何でも徹底的にやれば痩せる。そうすればいい。」などと言えば、怒るでしょう。読み手が、まったく共感しないことが予想されます。一方で、このメッセージは、スポーツをしていて、スリムな人にはある程度響くことが予想されます。(そうそう、そのとおりだ)となってしまいます。こんなにヒドイメッセージでも、相手によって共感されることもあれば、怒りにつながってしまうこともあるということです。

 

それでは、今回の問題の読みては誰でしょうか。
そうです。大学の関係者です。

 

そして、SFCの関係者です。ここで解説しているのは、SFCの入試問題ですからね。
そして、大学関係者と人間関係が濃い人が、採点をしているでしょう。

 

上記の人達が、どのような感情を持ち、何を大切にしており、何を嫌がっていて、何に苦しみを感じているのかをイメージすることが大切です。

 

何度も言いますが、基本は論理と感性です。

 

そして、「本には書けない慶應小論文合格Bible」を読んでいた人(通称黒本)は、感情の方がはるかに人に大きな影響力を与えることができるということを知っていたでしょう。かなりこのあたりの原理原則を細かく解説していましたからね。プレゼントは受け取っておくものですよ!(このページで無料登録できるメールマガジンという、メールアドレスを登録して無料で読むものに登録すると、いくらか無料で読めます。資料請求しても、もらえます。)

 

文章は、感性を働かせなければ、どんどん下手になります。センス不要と言えば、耳触りは良くても、実質的には、能力の上げ幅が無くなるだけです。センスを働かせれば、どんどん文章はうまくなります。

 

今そこを一緒に学んでいます。読み手の感情を理解するように努めるということです。するとどうなるのでしょうか。共感しやすいメッセージになります。

今回ここでご紹介しているメッセージは、

 

1.カンニングはするな
2.自分の頭で考えよう

 

ということであり、およそ大学の教員であれば、共感しやすいものです。それをあえて選んでいます。適当な構文一発で、何も考えもしないし、勉強もしないのに、試験をすり抜けることだけを考えている人を全力で排除したいというのが、大学教員の考えであることは多いと容易に想像がつきます。

 

かつて、環境情報学部では、「幼児向けの映像コンテンツの企画を作り、それをターゲットを明確にして売り込んでください。」という問題が出ています。同じです。対象を理解して、彼らが共感できるメッセージを発信してみてくださいということです。つまり、感情に配慮できない人は、環境情報学部には合格しにくいということです。もちろん、なんらかのラッキーで合格できることは常にあるでしょう。しかし、ラッキーは、ラッキーです。

 

ところで、私は受験業界で、初めて感情に配慮する「感情設計理論」に基づいた文章指導を行っています。非常に先端的であるため、全く理解されず、正直に言えば、多くの批判をもらったことがあります。理解できない人からすれば、小論文の参考書なのに、感情に配慮した文章が重要などと言えば、アホなのじゃないかと思うのでしょう。しかし、今年の問題を見ればわかるように、感性に配慮できなければ、点数を取れない問題が出ています。

 

また、今回は、「感情に配慮することの重要性」がわかりやすいだけであって、論文であろうとなんであろうと、原則として感情に配慮できていない文章は、点数が低くなります。それでは、どうやれば、どのような人でも共感する文章を書くことができるのでしょうか。

 

ここには、明確な理論があります。今回はコツを一つご紹介していますよ。文章を体系的に学んでいけば、このような問題が出ても対処しやすくなります。

 




資料2解答例




(絵は牛山がフリーハンドで再現しました。下手なのはちょっと許してね。)

問題1 解答例
資料2
七つの椅子
五つめは結局フランスでみつかった。

問題2 解答例
タイトル:「7つの椅子プロジェクト」

 時は2300年、ある大富豪がこんなことを考えた。もし、ディズニーランドのような素晴らしい場所が世界各地にあり、子どもたちがそんな素晴らしい場所で、夢のような時間を過ごすことができたら、どんなに素晴らしいだろうか。彼は即座にこのアイディアを実行に移した。アメリカのボストンの中心地にひときわ大きなビルがあった。そのビルの名前は、「トラポンタワー」である。そのビルの最上階で、ビル・ゲッツは、生え抜きのエリートビジネスパーソンである役員と社外取締役と一緒に、世界の子供達を幸せにするための計画とアイディアについて話をしていた。
 役員会議は広い長テーブルを囲む形で、ビルを中心として行われていた。ビルはテーブル先端部分に座り、その周辺には黒スーツで身を固めた役員と専門家が総勢50人ほど着席していた。やや重い空気の中、ビルはおもむろに口を開いた。
 「私は子供の頃、宝探しが好きだったんだ。宝探しと、マジック、そして、ディズニーのような世界感で、子供を本当に喜ばせるアイディアが欲しい。」この会議の結果出された案が、7つのイスプロジェクトである。

 ビルはもともと、電子決済のプラットフォームで巨万の富を築いた人物である。彼は、自分が出願した特許に基づいたアイディアにより、財を成したが、この富を世の中にどうやって還元するかを常に考えていた。商取引の際に顧客同士がお互いに宣伝活動を行うことができるようにすることで、世の中のあらゆる商品やサービスが無料で流通するようになった時、そこでやり取りされる情報に社会貢献性が必要であると彼は考えていた。その一つが、消費者に蓄積されるポイントであり、このポイントについて、社会福祉活動に使用することに同意するユーザーから集まった「寄付金」のような予算があった。この金額が、今では、200兆円ほどあり、この200兆円ほどの予算をどのように使い、社会に還元していくかについて、いくつかのプロジェクトが検討されていた。

 「7つのイスプロジェクト」とは、世界各地に、7つのイスについての物語を作るように促すメッセージを発信し、そこから集まった物語を忠実に再現する「世界」を世界各地に作るというプロジェクトである。ただし、条件があった。その条件とは、マジックで子供を喜ばせるものでなければならないというものである。このプロジェクトは世界的に有名になり、オリンピックの開催地候補が各国のメディアで紹介されるような注目が集まっていた。

フランスのTV局アナウンサーとして活躍していたマリーは、実況中継でカメラに向かって話していた。「一つ目のイスはアメリカで、2つめのイスは、日本で、そして、3つめ、4つめのイスは、ドイツ、イタリアで見つかりましたね。次のイスは一体どこで見つかるのでしょうか!そんな世界からの注目が集まっている7つのイスプロジェクトのイスが、なんとパリで見つかりました。」五つめは結局フランスでみつかった。フランスに7つのイスプロジェクトのテーマパークを誘致できた背景には、ある孤児院の運営者の活躍があった。

 (なんとしても、フランスにテーマパークを誘致したい)孤児院の運営者であったルイは血眼になって物語を書いていた。彼の手からは血が滲んでいた。彼の机の後ろには、何千枚とも何万枚ともしれない原稿用紙の山が束になって重なっている。すべて、7つのイスプロジェクトのためのアイディアであった。しかし、どれも良い物語ではなかった。
 彼が運営する孤児院には多くの子どもたちがいた。皆近親者のいない子どもたちばかりである。施設には十分な運営費が無く、多くの子供がテーマパークへ遊びに行くことができる中、孤児院の子どもたちはテーマパークへ遊びに行く経験がなかった。7つのイスプロジェクトのテーマパークは、無料であったため、ここなら子供達をテーマパークに連れていくことができると彼は考えたのである。

 ルイは文才に恵まれた男ではなかった。お世辞にもうまいとは言えない彼が作った物語は読めるものではなく、多くの人が彼のチャレンジを笑った。7つのイスプロジェクトに採用される物語は全て作家が書いたものであり、素人が書いた作品は一つも無かった。言ってみれば、彼の挑戦は無謀以外の何ものでもなかった。しかし、彼は何ヶ月にも渡る執念の末、ついに「7つのイスプロジェクト審議会」のメンバーに評価される物語を完成させた。

 フランスの協会では、祝賀会を兼ねたマジックのデモンストレーションショーが行われていた。「お前みたいなバカは見たことがねぇよ。」かつてルイのことを笑っていた人たちも、彼のやり抜く力を認めて讃えた。

 



問題3 解答例

 何事に対してもやり抜く力が大切である。不可能に思えることであっても、チャレンジすれば成果を出すことができることもある。強い信念を持ち、圧倒的に行動することで、成果を出すことができることもある。量は質に転化するという言葉の通り、行動量が成果につながるケースがある。



以上が解答例です。ここから、解説をします。



【解説】

今回の解答例は、かなり遊んでいますね。

 

 

物語を作れという問題に対して、「物語を作れ」という指示が物語の中にあるという、ある意味、無限の繰り返しのような世界感をあえて採用しています。

 

このようなお遊びに加えて、トラポンタワーだとか、ビルゲッツというおふざけまで入っています。この程度はご愛嬌です。

 

 

ところで、遊び心を大切にしたこの解答例の意図はどこにあるのでしょうか。

 

一つは余裕であり、一つは創造性です。

 

そもそも、創造性というのは、余裕から生まれることがほとんどです。
大学入試の小論文で「物語」を作れと指示すれば、受験会場には緊張が走ります。

 

そんな時こそ、余裕を持って、指示に対する解釈を一定程度広げて、「こんなこともできるよ」と見せることが、「他の受験生との違い」をアピーする材料になりますよという意味が、この解答例にはあります。

 

環境情報学部に合格するには、遊び心が大切です。

 

スティーブ・ジョブズがステイ・ハングリーと述べたのと同じです。

 

この感覚が無いと、非常に環境情報には受かりにくくなったりするのですが、どういう意味なのか、さっぱり分からないという人が多いと思います。

 

そのメンタルブロックを塾では徹底して壊し、合格しやすくなる頭づくりをしていきます。

 

また、今回の解答例には、細部を演出するために、自分で用意していた事前準備の内容を入れ込んでいます。こんな風に使ってもOKです。

 

あとは物語の骨格を作り、落とし所を共感しやすい内容にするために、どうするかを考えましょう。結局最終的に問題3が解けないようだと、評価は低くなりますから、単に面白いだけではいけません。

 

納得しやすい内容で、ストーリーを構築する能力が求められています。




資料3解答例





(絵は牛山がフリーハンドで再現しました。下手なのはちょっと許してね。)


問題1 解答例
資料3
絨毯の下に
二週間後にまたそれが起こった。

問題2 解答例
タイトル:「許されざる技術」

 もしも科学技術が飛躍的に発展すれば、どのような社会が生まれるのだろうか。かつてニューヨーク・タイムズには、次のような文章が掲載されていた。「もしも人類が空を飛べるとすれば、それは、1千年後か、1万年後の世界のことだろう。」この言葉がニューヨーク・タイムズの紙面に掲載された数週間後、ライト兄弟が、人類初の飛行成功に成功した事実を発表した。
 それから時は経ち、現代から1000年後のある未来社会では、かつての人類が想像もしなかった科学技術の飛躍的な発展があった。その最大の理由は技術的特異点である。人口知能の飛躍的な発展により、学問も新しい発明も、すべての知的作業は、人間ではなく、人口知能が行うようになり、そこから奇跡的なテクノロジーの発展があった。この物語は、3018年の未来社会の物語である。

 「バーナード教授、例の能力拡大チップがついに完成しましたね。」バーナードの秘書として働いていたサマンサは興奮気味に話した。「ああ、まったく今の科学技術の進歩と言ったら、本当に恐ろしいよ。まさか、動物の脳に超小型の人口知能を埋め込むことができるんだからね。」「そうですね。でもこの発明って、本当に危険性が無いのでしょうかね。」「もしも、人間以上に動物が賢くなってしまった場合、人類が繁栄してきた成功モデルが根本的に崩れてしまうだろうね。なぜなら、人類は社会的な動物として群れることで、この地球を支配してきたわけだからね。」「どういうことですか。」「人間は個体としては弱いということさ。肉体的には他の肉食獣に負けてしまう。そして、生命力という点では、他の動物に劣る。しかし、人間は火と言葉を発明し、社会的に活動するという成功モデルを得た。だからこそ、人口の飛躍的な増加というかつてない栄華を地球上で成し遂げることができたんだ。」「人口知能はどうしてこんなに発達してしまったのでしょうか。」「それは人間の脳を模したプログラムを組んだからさ。逆に言えば、人間の脳を模したプログラムを小型化する技術さえ開発すれば、人間の脳を小型動物に移植できる可能性もあるということなのかな。」

 (数週間後)

 バーナードは真っ青な顔で講義を行っていた。彼の専門である人口知能の講義中に、彼のパソコンに(お前の娘を殺した)という文字が映し出されたのである。この脅迫メッセージに彼は心当たりがあった。人口知能のチップが脳に埋め込まれたネズミが、人間さながらに、メッセージを書き残しているのを最近目の当たりにしたからだ。バーナードが住んでいた邸宅は、伝統ある貴族の末裔が使用していた家であり、レンガ作りの家のあちこちにネズミが出ることにバーナードは悩んでいた。バーナードはネズミの駆除を業者に依頼し、薬剤を散布してネズミの駆除を行った。その時の生き残りのネズミに人口知能が埋め込まれており、報復メッセージを彼に残したのである。「よくも私の家族を皆殺しにしてくれたな。お前に同じ苦痛を必ず味あわせてやる。」こんなメッセージが、彼の書斎のパソコンから一枚の用紙に印刷され、プリントアウトされていた。ネズミはパソコンを立ち上げ、バーナードの家族構成や生活スタイルを完全に理解していた。まるで人間のように、ネズミは、怨恨による報復行動を綿密に計画していたのである。バーナードは急いで講義を中断し、自宅へ戻った。自宅に飛び込むようにして、リビングで彼が見たのは、無残にも口から泡を吹いて倒れている彼の娘の姿だった。彼女は死んでいた。その時、絨毯の下を何かの生き物が素早く通り、部屋の外で消えてしまった。床には白い粉で次のように書かれていた。「今度はお前だ。」

 2週間後にまたそれが起こった。バーナードが書斎に入った時、絨毯に大きな盛り上がりがあり、大きな生き物が素早く動いている。「お前か!殺してやる!」バーナードはイスを振りかぶり、その絨毯の下の生き物を殺そうとした。しかし、その絨毯の下の生き物は素早い動きで部屋の外の暗闇へと消えていった。


問題3 解答例

 テクノロジーが進化すれば、どこからどこまでが人間で、どこからどこまでが機械なのかが分からなくなる。その時代に気をつけなければならないのは、動物実験であり、人間以外の生物の知性を拡張することである。動物実験は道義的な理由や、危険性の観点から慎重な態度が必要である。


以上が解答例です。ここから、解説をします。



【解説】

 今回はちょっとホラー的にしてみました。

 

 

前回は、ハートフルなお話の内容になっていますので、今回怖くしてみましたよ。

 

 

さて、今回の解答例ですが、ポイントは、一定程度のリアリティーです。SFというのは、どこかしらそういうことってありえるかもというリアリティーがないと、楽しめないのですね。

 

例えば、空前の大ヒットを記録した人型ロボットの宇宙戦争アニメなども、なんで人型ロボットなん?という、軍事用ロボットが人型である理由について、詳細な設定があるのですね。
あれがないとあのアニメは全く流行らなかったかもしれません。

 

私の記憶が確かなら、ミノフスキー粒子か何か、そんな名前だったと思いますが、レーダーを機能不全にさせる技術が開発されて、軍事用兵器がゲリラ的な様相を呈した中で、人型ロボットの需要が向上したという背景があったようななかったような、(間違いかもしれません。アニメにそこまで詳しいわけではないので。)ただ、そういう詳細な世界観が、人を引きつける役割を果たしているのは、有名なお話です。他のロボットアニメがヒットしない中で、際立ってヒットしたアニメーションがあるということですね。

 

そんなわけで・・・・冒頭部分で、事実を書いて読者の先入観を壊す作業をしています。引き込みの役割と、先入観を壊し、物語へスムーズに入っていきやすくするための準備をしているわけですね。

 

そして、ここまでの解説でご紹介した「コツ」である、会話を使っています。

 

あとは適度な緊張感です。この緊張感が無いと、ダラーとしてしまい、脳内にホルモンが何も分泌されないつまらない話になってしまいます。

 

そこで、緊張感を高める「非日常」を入れているわけです。最後は、入試用の物語なので、バッドエンドかどうかあやふやにしています。

 

ちなみに、バーナードという名前は、アメリカのチェスター・バーナードという経営学の学者の名前から取っています。ほとんど意味はありません。「経営者の役割」という著作物を残した人物です。

 




ところで、過去問題の練習ばかりあなたはやっていませんでしたか?過去問題は過去の問題ですよと、私は常に警告していました。慶應SFCは未来からの学生を求めています。過去ばかりを見て、過去に対策する人は、今回の問題のような出題だと苦戦しやすいでしょう。

 

【重要な警告:受かる構文のワナ】

慶應SFCの小論文については、この構文で書けば評価されて受かるという類のものもあるようです。私はずっと危険だからそのように考えるべきではないと警告してきました。今年の問題を見ればわかるでしょう。構文至上主義では、対応できない問題が出ることがあります。また、慶應大学も、多くの受験生がおかしな書き方をし始めると、(あ、こりゃダメだわ)と考え、対策をするでしょう。そもそも、一般社会の一般的な知性の持ち主よりもはるかに知的な人々が教授職についているのです。適当な構文で切り抜けようとする考え方は、彼らの知性が劣っている幼稚なものだと考えるようなもので、非常に危険だと私は考えます。それでも、受かる構文には次のような抗いがたい魅力があるのでしょう。

 

  1. 1) 論理的に説明可能性があり、全体性があるかのように見えること。
  2. 2) 頭を悩ませる苦しみなしに手軽に導入可能であること。

 

 この手の構文を求めると、本質的な対策なしに、とりあえず、急場しのぎで受かってしまうことだけを考えるようになってしまいます。しかし、このように「一応解決のメドが立ちそうな対策」を取ると痛いしっぺ返しがあります。大学が求めている人材像と、「一応解決のメドが立ちそうな対策」だけをやる人というのは、ずいぶんズレがあります。このことにあなたはどれだけ気づいているでしょうか。プレゼンの力を高めましょう。伝える力を高めましょう。感情に配慮した文章を書きましょう。本質的な問題解決をできる人になりましょう。私がずっと受験生に呼びかけてきたことです。受験産業は大学が講じる対策とのいたちごっこになるので、最初から大学が望む人材になりましょうと、私は言い続けてきました。それができていれば、今回の問題も解きやすいのです。慶應SFC対策3つの宿題をやってきた人は、自分の関心事項について、掘り下げて考えています。そういう人は、今回の問題もやりやすいと言えるでしょう。特に、自由に書くことが許可されている問題では、書き放題と言えます。商品やサービスについて、考えていた人、研究計画について考えていた人は、かなり細いことを書くことができたでしょう。

 

従って、今回の環境情報学部の問題では、以下のような意図があったと考えられます。

 

(1)図1から図3までの内容で書くことができた人・・・才能があるので合格させたい。
(2)自由に書く問題で書くことができた人・・・・・・情熱があるので合格させたい。
※準備ができているということは、それだけ情熱があるということです。
(3)とりあえず合格することしか考えていない人・・・合格させたくない。
※この点については、問題文にも書かれています。

 

そこで、このページでは、上記の(1)と(2)についての解答例をご紹介しています。

 

【メンタルブロックについて】
今年のように、変わった問題が出ることも予想し、私は塾でメンタルブロックを外すための授業を直前までやっていました。多くの人は頭がいい内容を書かなければならないと思いこんでいます。しかし、今回のような問題が出ると、何が頭が良くて、何が頭が良くないのか分からない・・・と感じている人がいるかもしれません。そのような混乱は、物事を何でもヒエラルキーで考える考え方から来ています。何が上で何が下なのかばかりを考えていると、もともとでこぼこしている人の才能を見抜けなくなります。知性を一般化してしまわないように気をつけましょう。このように、SFC入試では、多くの視点から物事を理解していくことが大切です。

 



編集後記 3年連続で日本一輩出?


偏差値85,7 牛山の小論文指導2年連続での日本一輩出



今年は私が運営する慶應大学進学対策専門塾の生徒さんから、「全国1位になりました」というご連絡をもらわないな・・・さすがに3年連続は無理かなと、考えていました。昨年2017年のことです。全国3位、全国4位、全国5位、全国9位、全国15位などの報告はもらっていました。そんなわけで、みなさん上位に食い込むことができていたのですが、1位はいなかったのですね。
そうこうしていると、2018年の1月に、「牛山先生が書いた小論文の本を5冊読んで、全国1位になりました。」というHさんからのメールが届きました。そのメールには、全国模試の結果(全国1位)が添付されていました。
今年は現代文で満点全国1位になる塾生さんはいたのですが、小論文は出ないと思っていたので、ちょっとビックリです。それで、そのHさんは、入塾したのですね。1月から慶應SFCのクラスです。もう1ヶ月しかないよ・・・・なんとかなるか・・・とドキドキしていたのですが、環境情報合格の報告をもらいました。そのH君の小論文を添削していると、私が本を通して教えてきたことをきちんと理解して、素直にその通りに書いているのですね。
私は今現在合計16冊(改訂版合わせて30冊)を出版しています。小論文の本については、当塾が驚異的な成果を出していることもあり、事実無根の誹謗中傷、なんとか本を読ませまいとする人物による評判操作、批判ややっかみをもらうこともありました。本の評判を調べることが大切だと考えている人もいるようですが、今の時代、自作自演の絶賛レビューや、妨害工作が大変多いので、特に販売部数が少ない学参の場合ほとんど参考になりません。掲示板や販売サイトでの妨害工作が目立ちます。小論文指導をしている人からすれば、2年連続で全国1位を輩出する指導は、脅威というよりも、恐怖に近いのかもしれません。そんなわけで、徹底的に悪く言われることもありましたが、フタを開けると、私の指導は、2年連続どころか、3年連続全国1位輩出という結果になっています。(塾の指導では、2年連続日本一輩出、牛山の指導に関しては、3年連続で日本一輩出ということです。)
ところで、なぜこのような「特別な報告」を今まで秘密にしていたのかと言いますと、このHさんは、私のことを信じて、私の本を買ってくれ、その上、私に報告までしてくれて、お礼を言い、入塾しているのですよ。こんなに私のことを信頼してくれている子が、不利になるかもしれないようなことは言えないでしょう。「私の本を読んで全国1位になったんですって!」と、私も人助けができればと思って、この仕事をしているわけですから、告知したいという気持ちもありましたが、それはフェアじゃないだろうと、判断していました。そこで、Hさんから慶應大学の合格報告をもらった日に、この記事を書いています。

多くの塾や予備校が、外部に丸投げして自分で添削をせず、本も自分で書かず、自社の外部の素人に「模範解答」を書かせ、本に掲載するなどして、手抜きな指導をしている一方で、弊社では、品質を第一にサポートを行ってきました。その成果がどんどん近年は強くなってきており、「全国1位を輩出してきた授業」や「全国1位を輩出してきた書籍」がより一層充実しつつあります。

 




大きな画像で見たい方はこちらの「慶應対策丸わかりガイド」をご覧ください。 こちらのレポートには、慶應大学に安全に合格するためのあらゆる慶應対策情報を分かりやすく詰め込んでいます。


過去問題解説者 牛山恭範

  ・スキルアップコンサルタント
・専門家集団Allaboutスキルアップの担当ガイド
・ヤフー(Yahoo)知恵袋 専門家回答者 

 

 人を成長させる事が専門。決して頭がいいわけでもなく、勉強が得意ではなかったが独自の学習法を使うことで小論文試験が難関で知られる慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部にダブル合格する。

 

 2009年、技術習得の理論・原理(成長の原理)を「目標達成論」(エール出版社)で発表。その他高速学習(どんな人でも大量の記憶を形成させる)を可能にする、プロフェッショナルとして、年間約3千のメールサポート・電話サポート・直接指導をクライアントと行い、累積数1万を超えるサポート実績がある。慶應義塾大学総合政策学部在学中にパソコンの家庭教師などを経て店舗経営で起業し、現在株式会社ディジシステム代表取締役。技術の習得に関する周辺と、それを可能にする頭脳に関して研究を重ね現在に至る。(大学院では、思考力の研究を行い、研究は成功した。)現在は研究の成果を活かし、需要の多い分野で教育カリキュラムを構築し、技術を提供。

 

 より高い次元の小論文指導、小論文添削サービスを提供する為にも、世界最高の頭脳集団マッキンゼーアンドカンパニーの元日本、アジアTOP(日本支社長、アジア太平洋局長、日本支社会長)であった大前研一学長より、BBT大学大学院にて問題解決思考の思考について師事を受ける。

 

 ビジネスブレークスルー大学大学院(Kenichi Ohmae Graduate School of Business)経営管理研究科修士課程修了。(MBA)スキルアップの知見を用いることで、牛山自身の能力が低いにも関わらず、同大学院において、『東大卒、東京大学医学部卒、京都大学卒、東大大学院卒(博士課程)、最難関国立大学卒、公認会計士、医師(旧帝大卒)、大学講師等エリートが多数在籍するクラス』(平均年齢35歳程度)において成績優秀者(写真)となる。個人の能力とは無関係に「思考・判断力」「多くの記憶作り」等で結果を出すことができるスキルアップコンサルタントとしてマスコミに注目される。(読売新聞・京都放送など)他の「もともと能力が高い高学歴な学習支援者」と違い、短期間(半年から1年)で、クライアントを成長させることが特徴。

 

 マッキンゼーの問題解決思考を上記大学院の学長である大前研一氏から直に師事を受け、各種技術習得、及び,問題解決型の 学習コンサルティングに活かした活動を行っている。

 

執筆書籍
・「小論文技術習得講義」(改訂版あり。)
・「自動記憶勉強法」(改訂版あり。)
・「なぜ人は情報を集めて失敗するのか?目標達成論」(改訂版あり。)
・「勉強法最強化PROJECT」(弁護士・医師との共著)
・「慶應大学絶対合格法」
・「慶應小論文合格BIBLE」(改訂版あり。)
・「機械的記憶法」
・「クラウド知的仕事術」
・「小論文の教科書」
・「速読暗記勉強法」
・「難関私大対策の急所」
・「AO入試対策とプレゼンテーション合格法」
マスコミ掲載事例一部

・読売新聞(全国版)学ぼうのコーナーにて8回掲載(週間企画)
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 会社紹介 平成23年10月7日
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 平成23年11月4日放送
・産経関西 20年前とは変わった受験事情 平成23年12月9日

クライアントの実績の一部

・教え子がダブルE判定から慶應大学に合格。
・教え子の成績がTOP0.1%に引き上がる。
・全国3位に急成長→慶應大学A判定に。
・北海道大学法科大学院次席合格。
・女子高生が2時間で速読を習得→名門津田塾大学に合格。
・医師の国家試験、公認会計士試験、薬剤師試験、弁理士試験など、難関国家試験にクライアントが合格。
・国立私立、資格試験、国家試験問わず、希望の試験に合格。
・全国模試で英語で二度日本一。
・慶應大学4学部(法・経・総・環)合格。
・大阪大学大学院主席合格。
・上記の他に、名門大学院、最難関大学院、京大、東京大学大学院などに合格実績がある。

外部講師活動

全国の高等学校で外部講師として活動(紹介動画)撮影許可を頂いて撮影しました。2008年7月の映像です。



牛山執筆の慶應小論文対策本と書籍の動画解説



「小論文技術習得講義」

分かるから『書ける』に変わるにはどうすればいいのかを詳しく書きました。
詳しくはこちら

「慶應小論文合格バイブル」

「早慶模試で全国1位」、「慶應大学4学部合格」、「慶應SFCダブル合格」、「全国模試10位以内多数」の「慶應小論文専用」対策書籍の最新版がリリース
詳しくはこちら

「牛山慶應小論文7ステップ対策」

どんなに過去問題を解説してもらっても、感覚的にいつまで経っても解けない・・・そんなお悩みを解決(慶應SFC受験生必読 データサイエンス系問題の練習・解説あり。)
詳しくはこちら

「小論文の教科書」

「東大、京大、東大大学院、医師(東大卒)、会計士、博士(東大)、難関国立大出身者、旧帝国大学卒の医師、会計士」が集まるMBAコースでTOPの成績優秀者になった秘訣を伝授!
詳しくはこちら

「慶應SFC小論文対策4つの秘訣合格法」

慶應SFCダブル合格の講師が運営する「慶應SFC進学対策専門塾」で、指導してきた秘訣を公開。慶應SFCダブル合格5年連続輩出、慶應SFC全国模試全国1位輩出、慶應大学全国模試2年連続日本一輩出の実績を出してきた著者が、その経験からどのような小論文対策が有効なのか、慶應SFCの小論文対策はどうやるべきかについて詳しく解説。
詳しくはこちら


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