慶應大学 法学部 2018年小論文過去問題の解説

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2018年度慶應大学法学部 小論文過去問題解説

 

こんにちは。
牛山です。

 

2018年度の慶應大学法学部小論文過去問題解説を行います。

 

今年はリスク学についての課題文が出題されましたね。

 

課題文の要約的な内容は以下のとおりです。



スマホで、きれいな画面で見たい方はこちらをご覧ください。
構造ノート:2018年慶應法学部小論文要約
http://structure-notebook.com/public.php?id=11706


今年の問題は、中途半端に文章が抜粋されているので、全体像をつかみにくい文章が出題されています。

 

あくまでも、リスク学の話なんだと分かれば、少し課題文の内容をつかみやすくなるでしょう。

 

出典に注目しましょう。「リスク社会と信頼」となっていますね。
リスク学における、リスク社会と信頼についての一考察と考えましょう。


設問

次の文章は、現代社会のリスクに我々がどのように対処すべきかを記したものである。著者の議論を400字程度でまとめた上で、それに対するあなたの考えを、具体例にふれつつ論じなさい。

 

解説

 

 

今回の問題は、「要約せよ」ではなく、「まとめなさい」というものですね。
要約とまとめの違いは何でしょうか。

 

原則は次のように覚えておくと良いでしょう。

 

【原則】
・教科書型・・・・まとめる(事実をまとめる)
・評論文型・・・・要約する(主張を要約する)



つまり、歴史の教科書のように、時系列に事件が並んでいるようなものは、「まとめる」対象です。一方で、評論文のように、多くの主張が展開されているものを圧縮する時は「要約」です。

 

そうしますと、今回は、まとめなさいという要求ですから、事実が並んでいるのかな・・・と思うかもしれませんが、主張ばかり並んでいるのですね。なぜでしょうか。本文にあまり論理的にまとまりがないからと言えるでしょう。

 

今回の課題文の内容は以下のような構図になっています。

 

  1. 1) 3つのリスクへの対処法の提言
  2. 2) 3つ目の提言内容に関する詳細な説明
  3. 3) 結論

 

これはつまり・・・論理を厳しく見る練習をしている人なら一発でわかると思いますが、前半が、結論の前提になっていません。つまり、要約しようにもできない文章と言えます。従って要約はともかく、まとめなさいということになったのでしょう。

 

従って、今回は上記の1)~3)をまとめていくことが大切です。

 

【解答の指針】
今回の問題では、著者の意見に同意する場合、反対する場合、なぜそうするのかについて、理由を言語化することが大切です

 

ここについては、「理由を書くことができない人は、書かなくてもよい・・・なぜならば、このような構文を使えば、すぐに評価されるから」といった指導も近年見かけますが、非常に危険です。

 

当塾では、慶應法学部小論文、模試全国1位(偏差値87,9)が出ていますが、きちんと理由を言語化してこのような成績になっています。また、このような成果は、基本を大切にしているからと言えるでしょう。ワンパターン解法の構文当てはめ型では、ラッキーで合格することはあっても合格は厳しくなりやすいでしょう。気をつける必要があります。

 


あまり難しく考える必要はありません。なぜ現代社会におけるリスクは問題なのかを考えれば、よいでしょう。このように考える理由の一つは、法学部が政治や法律を学ぶ学部だからです。
法学部を受験するまでに、現代社会に関する多くの問題点を学んできたはずです。それらの中から、国民が被害を受ける可能性がある内容(≒リスク)を考えてみましょう。
あとは、考察した理由と、それらのデータを論理的につなげば、主張を展開できます。

 

それでは、解答例を見てみましょう。

 

解答例

 

 第一にリスクを取ってでも、事業を行おうとする決定者とそれにより損害を被る被影響者との間でのコミュニケーションのあり方を詳細に検討すべきである。第二に、専門知への不信や不安という問題への対処も視野に入れておかねばならない。第三に新しいリスクとのつきあい方について信頼を軸に考えていく際には、信頼についてのより詳細かつ緻密な理論を展開する必要がある。
 社会が全体として信頼社会になったり不信社会になったりすることはありえない。社会が複雑化してゆけば、不信と信頼が相互に強化されてゆく。問題は、信頼をいかに最大化するかよりも、むしろ信頼と不信とが社会の中でどのように絡み合っているかを見極めることである。
 過度の不安にあおられて「監視社会」の到来に手を貸すべきではない。専門知や政治に身を委ねて安心に浸りきり、リスクがないかのような生活を送るべきではない。現代型リスクといかにつきあい、皆でいかに分かち合ってゆくのかを考えることこそ、リスク社会に生きる我々の課題である。
 以上が著者の議論である。現代型リスクへの対処法を考えることが、リスク社会について考える際に重要だと言えるのだろうか。私はこの著者の考えに同意する。現代社会には、様々なリスクが存在しており、これらのリスクは、社会の仕組みとして対処する必要があるものである。
 私が上記のように考える理由は、大きく二つある。第一の理由は対処可能性である。ノーベル経済学賞を受賞したサイモンは、人が行う合理的な意思決定には限界があると説いた。人は常にリスクを避けるために最善の行動を取ることができるわけではない。第二の理由は、市場と倫理の問題である。市場の主たる役割は、財の交換によって、社会構成員の間の資源配分を改善することである。ところが、厚生労働省が用意する許認可にせよ、政府が用意する公的扶助にせよ、市場における民間企業のサービスにせよ、必ず社会正義が完全に実現しているとは言い難い。例えば、我が国では、アマルガムなどの有害な重金属を歯科治療の材料として認めていた。しかし、この重金属は多くの健康被害をもたらすことで有名である。また、我が国の年金制度は、実質的に将来は破綻することが予想される。民間企業のサービスは常に完全ではない。
 以上の議論から、私は社会の仕組みとして諸般のリスクに対処する枠組みを用意すべきであると考える。

 

 

 





過去問題解説者 牛山恭範

  ・スキルアップコンサルタント
・専門家集団Allaboutスキルアップの担当ガイド
・ヤフー(Yahoo)知恵袋 専門家回答者 

 

 人を成長させる事が専門。決して頭がいいわけでもなく、勉強が得意ではなかったが独自の学習法を使うことで小論文試験が難関で知られる慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部にダブル合格する。

 

 2009年、技術習得の理論・原理(成長の原理)を「目標達成論」(エール出版社)で発表。その他高速学習(どんな人でも大量の記憶を形成させる)を可能にする、プロフェッショナルとして、年間約3千のメールサポート・電話サポート・直接指導をクライアントと行い、累積数1万を超えるサポート実績がある。慶應義塾大学総合政策学部在学中にパソコンの家庭教師などを経て店舗経営で起業し、現在株式会社ディジシステム代表取締役。技術の習得に関する周辺と、それを可能にする頭脳に関して研究を重ね現在に至る。(大学院では、思考力の研究を行い、研究は成功した。)現在は研究の成果を活かし、需要の多い分野で教育カリキュラムを構築し、技術を提供。

 

 より高い次元の小論文指導、小論文添削サービスを提供する為にも、世界最高の頭脳集団マッキンゼーアンドカンパニーの元日本、アジアTOP(日本支社長、アジア太平洋局長、日本支社会長)であった大前研一学長より、BBT大学大学院にて問題解決思考の思考について師事を受ける。

 

 ビジネスブレークスルー大学大学院(Kenichi Ohmae Graduate School of Business)経営管理研究科修士課程修了。(MBA)スキルアップの知見を用いることで、牛山自身の能力が低いにも関わらず、同大学院において、『東大卒、東京大学医学部卒、京都大学卒、東大大学院卒(博士課程)、最難関国立大学卒、公認会計士、医師(旧帝大卒)、大学講師等エリートが多数在籍するクラス』(平均年齢35歳程度)において成績優秀者(写真)となる。個人の能力とは無関係に「思考・判断力」「多くの記憶作り」等で結果を出すことができるスキルアップコンサルタントとしてマスコミに注目される。(読売新聞・京都放送など)他の「もともと能力が高い高学歴な学習支援者」と違い、短期間(半年から1年)で、クライアントを成長させることが特徴。

 

 マッキンゼーの問題解決思考を上記大学院の学長である大前研一氏から直に師事を受け、各種技術習得、及び,問題解決型の 学習コンサルティングに活かした活動を行っている。

 

執筆書籍
・「小論文技術習得講義」(改訂版あり。)
・「自動記憶勉強法」(改訂版あり。)
・「なぜ人は情報を集めて失敗するのか?目標達成論」(改訂版あり。)
・「勉強法最強化PROJECT」(弁護士・医師との共著)
・「慶應大学絶対合格法」
・「慶應小論文合格BIBLE」(改訂版あり。)
・「機械的記憶法」
・「クラウド知的仕事術」
・「小論文の教科書」
・「速読暗記勉強法」
・「難関私大対策の急所」
・「AO入試対策とプレゼンテーション合格法」
マスコミ掲載事例一部

・読売新聞(全国版)学ぼうのコーナーにて8回掲載(週間企画)
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 会社紹介 平成23年10月7日
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 平成23年11月4日放送
・産経関西 20年前とは変わった受験事情 平成23年12月9日

クライアントの実績の一部

・教え子がダブルE判定から慶應大学に合格。
・教え子の成績がTOP0.1%に引き上がる。
・全国3位に急成長→慶應大学A判定に。
・北海道大学法科大学院次席合格。
・女子高生が2時間で速読を習得→名門津田塾大学に合格。
・医師の国家試験、公認会計士試験、薬剤師試験、弁理士試験など、難関国家試験にクライアントが合格。
・国立私立、資格試験、国家試験問わず、希望の試験に合格。
・全国模試で英語で二度日本一。
・慶應大学4学部(法・経・総・環)合格。
・大阪大学大学院主席合格。
・上記の他に、名門大学院、最難関大学院、京大、東京大学大学院などに合格実績がある。

外部講師活動

全国の高等学校で外部講師として活動(紹介動画)撮影許可を頂いて撮影しました。2008年7月の映像です。



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