
分かるから『書ける』に変わるにはどうすればいいのかを詳しく書きました。
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才能が無くてもうかるかどうかについては、結論から言えば、才能が無くても受かります。才能があれば受かりやすく、才能が無ければ受かりにくいのは仕方がありません。数学が異常にできる人もいれば、数学がまったくできない人がいます。これと同じです。理数系に強い人は厳然と存在します。同様に、小論文に強い人も厳然と存在します。
しかし、それと対策可能性があるかどうか、受かるかどうかは別の話です。苦手でも、苦手だからこそ、きちんと取り組めば受かります。
間違ってはならないのは、いわゆる受験産業でよくあるセンス不要の方法論というのは、原則として受かった人もいますが、センスで受かっているということです。
基本を鍛えないのに受かるということは、もともと鍛える必要が無かったということです。
文章表現が改善されたので受かったというのであれば、センス不要の方法論は関係ありません。
問題に恵まれたので受かったというのであれば、同様にセンス不要の方法論は関係ありません。
書き方や考え方が不適当なのに受かる場合、まぐれ(運)か、才能かのどちらかが原因です。もう一つの可能性は、方法論とは関係の無い表現力、知識力の改善などで受かるパターンです。
書き方や考え方が不適当である場合、一気に合格力が下がっているため、それでも受かるという場合、その他の要因で受かっているということになります。
特段「才能不要」と「センス不要」を強調せずとも、本来教育業界でやるべきことは、才能やセンスに恵まれていない人が結果を出すようにすることです。
基本を強化すれば、センスや才能が無くても上達します。
知性を強化すれば、才能やセンスが無くても評価が上がります。
スキルアップしていけば、才能やセンスが仮に無くても成果を出すことができます。
私は慶應大学の小論文対策の塾を運営していますが、才能やセンスが無ければどうにもならない指導は一切やっていません。また、才能がある人専用の指導というのもやっていません。
一方で、私は、才能を伸ばす指導は行います。また、才能やセンスをつぶさない指導を大切にしています。その結果が2年連続全国1位輩出であり、偏差値87,9なのです。先日ある弁護士と話をしていると、「偏差値87,9というのは、偏差値の数字じゃないですね。」と笑っていました。それくらいダントツの成果が出るということです。
才能論やセンス論をどのように考えるべきかについては、こちらでお話しました。みなさんが考えなければならないことは、どのような小論文の書き方、考え方が高得点につながるのかということです。
もっと言えば、分析力や思考力を引き上げるにはどうすればいいかということです。私はここに強い人間です。大学院でも推論能力の研究をしており、私が企画した方法論で被験者を分類し対照実験を行ったところ、推論能力が高まると見込んだグループはトップの成績を総取りにしています。(P=0,038)言い換えれば、私は人の頭を良くする術を知り尽くしていると言えます。
塾で編成するカリキュラムも、指導内容も、これらの知見と無縁ではありません。慶應SFCの小論文でも日本一、慶應三田の学部でも日本一輩出というように、慶應の小論文について、日本一を三田、SFCの両方の学部について全国1位を輩出しています。
そんなこと言っても、そんな成果を出すことができるのは、頭がいい人なんですよね?とすぐに考える人が多いようです。
ダントツになるのは、ごく一部だということについては、反対はしません。全国10位以内程度をダントツと定義するのであれば、全国10位以内は、物理的にたくさん輩出することは難しいからです。
しかし、それだけ伸びている指導を受けると、どうなるかと言いますと、当たり前ですが、塾の生徒さんの成績はグッと全体的に伸びます。当たり前ですが、一部の才能豊かな人だけがぐんぐん伸びて、そうではない人はまったく伸びないなどということは原則としてありません。
自分に自信がない人が信じていることは次の2つです。
1) 才能に恵まれている人だけが成果を出すに決っている。
2) 自分は才能がないので何をやってもダメだ。
この2つの信念はどちらも間違っています。
才能に恵まれていれば、小論文の成績は伸びやすいと言えます。しかし、才能だけが、小論文の成績を伸ばしているわけではありません。むしろ才能があることが足かせになることも少なくありません。
才能に恵まれすぎている子は、自分の頭がいいことを自覚しています。その場合、素直になりきることができず、些細なことに目を向けようとしない傾向があります。(そんなことぐらいいいだろう。)(べつにこうやったって問題じゃないと思う。)こんな風に考えている場合、成績は伸び悩みます。自分が大した問題ではないと考えている部分で、大きく減点されることが珍しくないためです。
一方で、明らかに他者よりも優れた才能があるわけではないと自覚している子は素直なことも少なくありません。指導をぐんぐん吸収すれば、私がそもそも東大卒、東大院卒を含むグループの中でトップの成績だったわけですから、東大卒、東大院卒のレベルまでグングン伸びていきます。これがごぼう抜きの一つの仕組みです。
小論文テストは才能テストではありません。構成、表現、内容、発想などをトータルに見るテストです。
1)構成・・・基本を学べば、高い構成力を身につけることができます。
2)内容・・・基本力を強化し、知性を育くめば誰でも伸びます。
3)表現・・・本を読み、文章を改善していけば伸びます。
4)発想・・・知見を広げ、感性を活かし、考え方を変え、スキルアップすれば伸びます。
5)問題発見・問題解決・・・SFCの小論文対策を深く学べば伸びます。
6)アカデミックスキル・・・教える事ができる人に指導を受ければ伸びます。
才能があると、上記のような練習量が不足していても、やれるというだけです。また、才能がある場合、金メダルを取るようなダントツの成果につながりやすくなります。しかし、才能がある人だけがダントツの成果を出しているわけではありません。また、合格すればいいわけですから、才能うんぬんを考えなくても、受かればいいと考えることも大切です。
ここでご紹介した内容を段階的に学んでいけば、誰でも高い点数を取りやすくなります。才能はあるにこしたことはありませんが、必ずしも慶應合格には必要ありません。
先日慶應大学に4学部(法・経・総・環)合格し、慶應経済在学中に公認会計士試験に一発合格した辻本さんにインタビューを行ったところ、仮に慶應の小論文が適性試験のような才能テストである場合、不備がありすぎるのではないかという意見が彼から出てきました。慶應大学に合格してしまった人は、才能があるかどうかを見るテストと言ってしまいがちですが、もしそうなのであれば、十分に人を振り分けることは難しいでしょう。また、試験の作りを見る限り、きちんとしたことを学び、対処すれば十分に対処できるような作りになっています。天才選抜テストのような内容ではありません。
むしろ、それなりに文章が書ければ受かってしまうような内容とも言えます。
なめてかかる人は不合格になりやすいと言えます。一方で、難しいと考えすぎている人も不合格になりがちです。その理由は、バイアスが働きおかしな判断をしてしまいがちだからです。私が受験する学部は特別難しい学部なので、難しい特別な対策が絶対に必要に決まっていると考えている人は、肝心要の基本を無視しがちです。(SFC、文、法に多い傾向です。)そのため、特別な専用の書き方、考え方があって、それをやればいいはず・・・などと考えてしまうことがありますが、全くそんなことはありません。
レベルが高い考察ができる人は当たり前にレベルが高く、レベルが低い考察しかできない人は、当たり前にレベルが低いのです。この原理原則を無視して、「専用小論文」にこだわりすぎる人は、対策がおかしくなりがちです。自分の考えを型やテンプレートにはめて、考えがちです。ところが、自分の考えを型やテンプレートにはめるということは、思考の程度が下がるということなので悲劇的に点数が下がります。法学部専用の考え方、経済学部専用の考えか、文学専用の考え方、SFC専用の考え方などについて、説明することは簡単ですが、(だからなんなんなん?)と考えることも大切です。型にはめた思考のレベルが高くなるはずがなく、おかしな現実や実態から乖離した思考がアウトプットされるようになります。そういう人は現実社会でも通用しませんし、研究など実態を推し量ることの連続の世界でも活躍できないでしょう。ボクは文学部の学者なので、文学部専用の思考テンプレートでどんな文学の分野の研究課題だって3分でノーベル賞級の研究ができるんだ!などということはあるはずがありません。そんなものはないのです。自分の頭で考察対象ごとに、より良い考察を行うしかありません。
自分が受験する学部を低く見すぎず、高く見すぎないようにしましょう。その上で、才能が無くともきちんと成果につながる小論文の対策を行っていけば、どんな人でも慶應大学合格の可能性があると言えるでしょう。
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