慶應大学 小論文対策 第二十七章 現代文と小論文のセンス論を深く理解する

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第二十七章 現代文と小論文のセンス論を深く理解する


27-1 現代文はセンスで点数が上がる

 現代文の対策として、少女マンガを読めという指導がかつて存在しました。その理由は、少女漫画は、心理描写が細かく、人の心の機微を感じ取る学びが豊富だからです。少年漫画は、すぐに格闘になるので、この点であまり現代文には役立ちません。
 現代文はセンスだという主張と、現代文はセンスではないという主張の2種類があります。どちらが本当なのでしょうか。

 
◆ある予備校講師・・・現代文はセンスじゃない
◆和田秀樹氏(東大医学部卒の受験アドバイザー)・・・現代文はセンスだ

 

 優しい見方をすれば、どちらも本当と言えます。「現代文はセンスだけでなく論理をフルに使えば問題を解きやすい」と言えば、真実になります。このように丁寧に言い換えれば、真実なのですが、雑に表記するとなんのことなのかさっぱり分からなくなってしまいます。また、和田氏が指摘するように、感性が豊かな人は、現代文の点数は高いのです。この点について、図式化すると以下のようになります。




27-2 現代文と小論文の違いは、センスの鍛えやすさ
 現代文の場合、センスや感性を鍛えると言っても限度があります。その理由は、あくまでも課題文の内容を読み取る際にセンスを働かせなければならないからです。一方で小論文の場合、読み取りだけではなく、考える際にセンスや感性を働かせることができます。従って、やり方次第で簡単にセンスを鍛えることができ、点数アップを狙えます。
 このように、現代文と小論文の違いは、センスの鍛えやすさであると言えるでしょう。

 

《ご注意》

一点注意点があります。「センスは鍛えにくい」という考え方も「センスは鍛えやすい」という考え方も、両方共(そのとおりだ)と解釈は可能です。テクニックや考え方の指導で最初にガツン!とセンスは強化されます。その後は、ポテンシャルや才能の問題は残りますので、個別に対処していくことが大切です。上記の意味で、「センスは鍛えにくい」という解釈も、「センスは鍛えやすい」という解釈も両方成り立ちます。



27-3 小論文はセンスでも点数がガツンと上がる

 小論文とセンスについては、結論から述べると以下の図のようになります。



 (センスや才能が無いと、どうにもならないのかな・・・)などと考える必要はありません。第一に、論理を鍛えることで、あなたの小論文の点数は上がります。第二に、センスは簡単に鍛えることができます。第三に、あなたが合格できない根本的な原因、言い換えれば、あなたが合格点に達することができない根本的なギャップは、論理や感性という抽象的な部分にはありません。話が抽象的すぎて、実態を捉えにくい話になっているということです。

 

 一応まとめておきましょう。

 

【なぜセンスを気にしなくてもいいのか】
 理由1:論理を鍛えれば点数はあがるため。
 理由2:センスは簡単に鍛えることができるため。
 理由3:あなたが合格できない原因はセンスという抽象的な概念ではとらえきれないため。
 (重要因子がもっと他にたくさん存在しているため)

 

27-4 どこにギャップがあるのか
 大事な考えは、「どこにあなたが合格できないギャップがあるのか」ということに関する正確な理解と、「要はごたくはいいからどうやりゃ受かるんだ」という2つです。この問題は同じではありません。別の問題です。「どこにあなたが合格できないギャップがあるのか」ということに関する正確な理解について言いますと、結論から言えば、次の3つです。

 

【合格できないギャップが存在する場所】

  1. ①基本力・・・(論理と感性に詳しくなり、適切な指導を受けることで強化可能)
  2. ②知性・・・(本を読み、スキルアップすれば強化可能)
  3. ③各種スキル・・・(理解を深め、指導を受ければ強化可能)

 

 センスというのは、この3つの力の中でどこに位置しているのかと言えば、①の半分、50%です。従って、小論文はセンスだ、センスではないという論争は、簡単に言えば、センスとも言えるし、そうでもないと言えるということです。ファッションは帽子だとか、ファッションはジャケットだ、ファッションは髪型だ・・・というのと何も変わりません。全体像を捉えていないので、どちらでもいいということなのです。そうとも言えるし、そうではないとも言えるということです。
 (この子は、本当に小論文が苦手だ、考えることが苦手だ・・)と感じられる人であっても、私は塾の運営を通して、なんの問題もなく、慶應義塾大学に合格してもらってきました。

 

 当塾から日本一になる子や偏差値87.9になる子、全国トップになる子がガンガン出ている理由の一つは、上記のように正確に成果につながるポイントをおさえていくからです。

 

 なぜ問題は発生するのでしょうか。問題が発生する構造を概念軸ごとに分解し、もれなく考察するツールとして、イシューツリーと呼ばれるものがあります。MBAのコースではよく指導対象になる思考ツールの一つです。私が運営する慶應義塾大学SFC専門の塾の説明として、この画像を作成しているので、少し見てみましょう。




 このように、問題は構造的に発生しています。単発の因子だけが原因となり、問題が発生しているわけではありません。圧倒的に時間がない場合、すぐに成果が出るインパクトが強いものにだけ対策をしていくことで、ドカンと点数が上がりますが、ある程度受験までに時間があるのであれば、しっかりと上記の点について学んでいくことが大切になります。

 

 合格できません!という問題は、言い換えれば、高得点を取れません!ということです。問題が解けたとか、練習したので、過去問題に慣れた・・・などというのは、どうでもいいことです。慣れの度合いが強い人が受かるわけではないからです。高い点数の人が合格します。練習量が多い人が合格するのではありません。高得点を叩き出した人が合格します。原稿用紙を埋めた人が合格するわけではありません。高得点を出した人が合格します。自分に自信がある人が合格するわけではありません。高得点を叩き出した人が合格します。

 

【よくある誤解】
・練習した量が多い人が受かる?→いいえ。高得点を出した人が受かります。
・慣れた人が受かる?→いいえ。高得点を出した人が受かります。
・自信がある人が受かる?→いいえ。高得点を出した人が受かります。
・原稿用紙のマス目を埋めた人が受かる?→いいえ。高得点を出した人が受かります。
・傾向にそっている人が受かる?→いいえ。高得点を出した人が受かります。
・問題解決学の思考課程をなぞった人がうかる?→いいえ。高得点を出した人が受かります。
・合格スペシャルテクニック構成を使った人が受かる?→いいえ。高得点を出した人が受かります。

 

 それでは、高得点はどうやると取ることができるのでしょうか。既にお話しました。以下の点です。

 

【合格できないギャップが存在する場所】

  1. ・基本力・・・(論理と感性に詳しくなり、適切な指導を受けることで強化可能)
  2. ・知性・・・(本を読み、スキルアップすれば強化可能)
  3. ・各種スキル・・・(理解を深め、指導を受ければ強化可能)

 

 このような事情を知ってか知らずか、慶應大学法学部と、慶應大学SFCの両方を受験する人は、弊社の塾について言えば、「慶應SFC特化クラス」という慶應SFC向けの塾に入塾する人もいます。こういう人が、慶應法学部に受かっていきます。その理由は説明するまでもありませんが、小論文の点数は上記のように決定されるからです。各種スキルが引き上がっていけば、当たり前に点数は上がっていきます。本を読み、知性を強化すれば、当たり前に点数は上がっていきます。

 

 基本力が高いということは、ポテンシャルが高いということなので、当たり前に成果は出やすくなります。知性が高いということは、キラリと光るものがあるわけですから、当たり前に点数は高くなります。答案を読み、(あっそ)と思われれば、当然に点数は低く(支離滅裂で何が言いたいのかわからない上に、論理的にも妥当性を欠き、共感できん)と思われれば点数は低いのです。試験中に発生する問題が解決できないなら、点数が高い低い以前に不合格です。従ってスキルアップが必要です。

 






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