
分かるから『書ける』に変わるにはどうすればいいのかを詳しく書きました。
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8-1多くのケースで少しずつ実力がつく
小論文は、ド短期でも、やり方さえ適切であれば、いくらかドンッと力がつきますが、やはり、ある程度高いレベルに到達することを目指す場合は、早めに手を付けておくことが大切です。小論文は添削が返ってきたときに、ボンッと点数が上がります。添削が返ってきた時に(なんかこんなこと指摘されてるけど、まぁいいかぁ~)という感じだと、なかなか点数が上がっていきませんよ。また、添削される内容が不適切な場合も、なかなか点数は上がりません。
8-2 簡単な問題からステップアップ
小論文の問題については、過去問題がいいと思い込んでいる人もいますが、簡単な問題からステップアップしていく方がいいでしょう。まず簡単な問題に取り組み、基本を身に着けることが大切です。
8-3 基本力養成
基礎と基本は違います。基礎的な情報をいくら頭に入れても、基本がなっていなければ点数は安定しません。そこで、基本力を強化していくステップが必要になります。私が運営する塾では、基本の問題と授業を通して、この力を養成します。
8-4 応用的対応力の養成
応用力も、過去問題では私の塾では養成しません。応用力も、オリジナル問題で養成します。過去問題では、「対応力」を養成します。過去問題に対応した答案設計ができれば合格できます。基本力と応用力の養成に過去問題は向いていません。しかし、「対応力」養成に関しては、過去問題を超える素材は存在しません。したがって、「対応力」と呼ぶべき各種力は、慶應大学の過去問題を使用します。
ここまでのステップをきちんと踏めば(きちんと踏むというのは、指導を受けて、その指導に素直に学び、コツコツと継続することを指します。)良い形で点数を確保することができるようになります。約半年ほど続けることで、全国模試で10位以内に入る人も出てきます。
◆添削をアルバイトに任せてしまう塾があります。
◆解答例も外部に任せてしまう塾があります。
◆問題は全部過去問題という塾があります。
私は全部手抜きだと感じてしまいます。その方向性では、生徒の実力養成ができる道理がありません。
8-5 知性と知性の対話
小論文試験では、知性と知性の対話をすることが重要です。原則として、大学側が小論文試験を通して問う問いは、知的な問いです。その知的な問いに対して、非知的に対応すると、点数が下がります。
丸暗記で知識だけで対処するのは、知性を必要としないやり方です。また、問われたことについて、表面的に答えるのも、知性が必要ないやり方です。例えば、ベストセラーとなった「バカの壁」で、養老氏が書いているように、「この骨とこの骨の違いは何かね。」と問われて、「先生こっちの骨の方が大きいです。」と答えるのは、やはり知的な回答ではありません。見たまま、そのままを述べているからです。
このような失敗をしないため必要なのが、知性で応答することです。知性で応答するには、「概念を言語化」することが大切です。感性的に考えようと私が言うのはこのためです。感性や感覚を殺して考えている人は、頭の中にイメージの広がりがありません。物事を自分で見ようとしていないため、ものを考えろと言われれば言葉と論理でしか物事を考えることができません。言葉で考えると、言葉を吐き出すようになります。特定のフォーマットに思考や言葉を当てはめると、そのフォーマットの言葉に応答した言葉だけが頭の中に出てきます。頭の中でイメージや概念を操作していないので、言葉だけで物事を考えるようになります。そうすると、思考力がガクンと落ちます。英語は長文が出題されるので、長文問題集が必要だと思います・・・という意見も、言葉で考えることから生まれています。どのような能力が必要であり、どの能力をどうやって伸ばすのがいいのかということが見えなくなるのは、言葉だけで思考を巡らせるためです。
8-6 基本と知識を混同すると、もう一度解きなおせば高い点数になると思ってしまう
小論文の問題については、解き直しは必要ありません。やりっぱなしはだめで、解き直すことで点数が上がると考えている人がいます。これも言葉で考える失敗です。数学などの場合、解き直しをすることで、記憶が定着するため、点数が上がります。しかし、小論文試験は暗記で点数を上げる科目ではありません。指摘されたところを訂正しても、実力が低ければやはり点数は低いのです。多くのケースで、少しましになる程度にしか、点数は改善されません。これは、ここまでにお話ししたように、絶対評価方式で小論文試験は採点されているわけではないからです。文章の表現、論理の精緻さ、文章構成、発想力など、総合的に評価されています。
中には、最初にボロボロに必ず点数をつけ、二度目には必ず点数を上げるなどの指導を行う塾もあるそうですが、最初から決まっているのであれば、ほとんど意味がないと私は考えます。
8-7 性格と実力養成の相関
性格と実力向上には、相関があります。素直な性格の人はグングン点数が伸びていきます。一方で、素直になり切れない人は、なかなか指導を受けても点数が上がりません。性格の問題は大変深刻です。多くの人は、能力が高ければ合格すると思っています。しかし、現実には、能力が低くても、伸びる人が合格します。合格しやすいのは素直な人です。
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