慶應大学 小論文対策 第六十八章 あなたの目標の考え方

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第六十八章 あなたの目標の考え方


 

今回は、若い人に、将来の目標について、お話します。あなたは、どんな目標を持っていますか?目標というのは、不思議なものです。すごいと誰かが思う目標を達成すると人生が上がってしまった・・・と思い、急に何もできなくなる人もいます。

 

また、

 

人によって、目標に対する価値観が違います。こんな目標はいいだろう?と思っている目標が他人からするとまったく良いとは思えないこともあります。

 

また、

 

人生が進んでいくと、昔は素晴らしいと思っていた目標に価値がないと感じるようになるなどということもあります。いろいろな人が、いろいろな目線と立場から、いろいろなことを言っているだけ・・・・

 

と言えば、それまでなのですが、そんな目標論が、真面目に説かれることはあまりないですね。若い人の場合、目標が無いのは、ある意味、当たり前だと思います。目標が良いかどうかは、一般的には誰にも分かりません。多くの人が良いと思っている目標が、良いように見えるだけ・・・

 

なんてこともあれば、

 

グレードダウンした目標が、最高の道につながった・・・

 

などということもあるでしょう。

 

遠回りが近道になることもあれば、近道だと思ったことが、遠回りになってしまうこともあります。こういうところが人生の不思議です。

 

受験ということに関して言えば、私のお師匠さんは、私の記憶が確かなら、

 

東大受験の当日に寝坊して、一応出願していた早稲田に進学し、早稲田に進学後は、楽器に夢中になり、楽器に夢中になるとお金がかかり、お金がかかるので通訳案内士をやるかということになり、そうこうしている内に東工大に進学し、そのときには英語力に磨きがかかっており、MITの博士過程に進学し、MITのクラスメートの中で、一番に卒業。(修了)その後、一流メーカーに務め、マッキンゼーに就職後はどんどん昇進し、日本、米国などで社長を歴任し、経済界に様々な提言を行う、有名人になる・・・

 

こんな感じだったかなと思いますが、変わっていますよね。東大受験で寝坊する人なんて何人いるでしょうか。普通そんなにいません。本当にいい度胸しています。

 

早稲田に入っても、音楽に明け暮れていた・・・なんていうのは、いかにも大前さんらしいです。勉強一筋で、研究熱心だったからMITに行ったというわけではないのですね。悲壮感いっぱいに、目標を目指すことが必ずしも良いとは限りません。

 

もしも彼が、東大に合格していれば、ずっと違った人生だったでしょう。東大は大変に良い大学ですが、彼がもしも東大に進学していれば、世界で大活躍する大前研一氏は生まれていなかったかもしれません。

 

東工大は、世界に通用する人材を輩出する大学ランキングとして、国内で、第一位になっているようです。(2015)

 

http://diamond.jp/articles/-/80909

 

------ここから-----
世界に通じる力で測る「最強大学」のランキングを作成。世界で活躍できる人材を育成する教育体制の実績、世界に通じる研究の実績、グローバル企業への就職実績から総合順位を算出した。
-----ここまで-----

 

東大や京大という大変良い大学が国内にはありますが、見方を変えると、面白いですね。

 

(東大出身者の大変良いところは、超然としており、学歴や経歴に、ガツガツしていないところだと思います。)
このメルマガを読んでいる人は、慶應に進学したい人が多いと思います。慶應はあなたの人生のゴールでしょうか。

 

きっとそうではないはずです。

 

先日、私の祖父の通夜、葬式がありました。祖父は大変安らかな、表情をしていました。思い起こしますと、私が大学を受験する際に、家が貧しかったので、祖父にお金の工面のことで相談しますと、

 

「お前が慶應に受かるわけがないんじゃー!」(岡山弁)

 

と、叱られまして。
今では大変良い思い出です。

 

それでも、あの時に突き放してくれたから、良かったと、思います。あの時にお金をスッと出してもらっていたら、私は逆にダメになったのではないかと思います。

 

本人の意向が通ることが必ず良い結果になるとは限らず、甘やかすことが全てを台無しにすることがあります。前回のウェブブックの内容は、褒めるでしたが、叱るというのは、意識を入れ替えるという意味で、教育のあり方として、優れていると私は考えます。

 

また、あの時に突き放してくれて本当に良かったという思いを祖父に手紙で伝えた時には、祖父は大変喜んでいました。

 

私が中学生の頃、祖父が私の家に泊まりにきていたことがありまして、一緒に散歩をしたことがあります。

 

祖父は私と手をつないであるきたかったのですが、手をつなぐと、当時、そろそろ私も中学生だったので、恥ずかしくなり、手を離してしまったのですね。

 

その時祖父は笑っていましたが、ちょっとさみしそうな表情でした。

 

かなり昔の話ですが、そのことをちょっと覚えていまして、
もう、最後に病院でほとんど動くことができなくなった祖父の御見舞に行った時に、祖父の手を握って話をしました。

 

そうすると、ギュッと握り返してくるのですね。
そんな祖父が先日他界しました。

 

人生の目標とは、何でしょうか。それはきっと人によって違います。誰かの目標が、誰かの目標より良いか悪いかは、個人が勝手に意味づけることです。状況が変われば、同じ人間でも、物の見え方が変わります。例えば、こんな事例は、私の個人的な体験ですが、物の見え方が変わる事例と言えます。

 

牛山ってどんな人?
http://www.skilladviser.com/book/nana/1.html

 

世の中の言説というのは、実際はほとんどが、価値観論です。

 

利害得失を説いたものや、クールかどうかを説いたもの、若い人から見れば、とても大切な、イケているかどうかについての見方も、(Instagramが気になりますよね。)

 

人情や、道徳について説いたもの、ニヒリズムも価値観論です。

 

なんらかの言説の背景にあるものは、特定の価値観を前提としています。従って、究極的には、人生から不必要なあらゆるものを削ぎ落としていくと、特定の価値観から見た、価値だけが残ります。

 

あとはどうでもいいのです。

 

私の口癖に

 

「どうでもいいな」

 

というものがあります。
歩いている時、ふと頭を余計な考えがよぎるとき、人に悪態をつかれた時、など、いろいろなシーンでこの言葉が頭をよぎります。

 

どうでもいい

 

という言葉は、「言霊」的な視点から見た場合、ネガティブな印象があるかもしれません。
どうでもいいというのは、投げやりなイメージで受け取られることが多い言葉かもしれませんね。

 

しかし、そうではありません。

 

自分が死ぬ時、その瞬間から見れば、どうでもいいと積極的に判断できることは、言い換えれば、自分の価値軸の明確化です。

 

どうでもいい

 

ということが少ないということは、大変「若い」ということです。若いときには楽しいことがいっぱいあります。何もかも新鮮で、自分が世界の中心にいるような感覚に陥ることがあるかもしれません。若い時にしかできないこともあります。ですから、若い時を十分に楽しむことも良いでしょう。従って、勉強に明け暮れることだけが正解で良いという考えは私には全くありません。

 

塾の経営者がこんなことを言うのは、おかしいかもしれませんね。偏差値上げろと言っているのが普通かもしれません。

 

人生において、価値軸を新しくさせるものは、2つあります。
「限界を超えた苦しみ」と「間近に迫った死」の二つです。

 

この2つは、従来の価値観を壊し、新しい価値観をもたらします。幸運にも、死に直面してはじめてこの二つに出会う人もいれば、二つに出会う前に一瞬で他界する人もいるでしょう。どちらが良いことなのかは、分かりませんが、世の中には、この2つ、あるいは、その片方を手にした人がいます。

 

27歳の人が書いた手紙がFacebookでどんどんシェアされているようです。ご存じの方もいるかもしれません。

 

検索して読んでみましょう。

 

若くして、死を宣告された人が、どのように世界を見ているのかが分かります。「どうでもいい」という言葉を彼女は使っていません。しかし、同様の目を持っています。

 

この意見はどうでもいいな、この出来事はどうでもいいな、というように、ドヤ顔で、私に話しかけてくるような人がいたとしても、私は0,3秒後には、(どうでもいいな)と感じています。

 

それは、目の前の人の意見に価値が無いと見なしているわけではありません。私の状況と人生哲学、価値観からすればどうでもいいことだということです。

 

私は「目標達成論」という本を書いていますが、「結果」にこだわっているわけではありません。むしろその逆です。結果はどうでもいいのです。

 

むしろ、結果はどうでもいいと考えている時の方が、良い結果になるなんてことも人生では多いものです。

 

この文章を読んでいる人の中には、もう少しで受験という人も多いかもしれません。
あなたが、絶対に成し遂げたいと考えていることは合格ではないでしょうか。目標を達成するコツは、コミットメントすることです。そして、執着しないことです。コミットメントとは、「割く」ということです。「割く」とは、気持ちや労力、リソース、時間などのことです。

 

そうすれば、目標は達成されます。

 

その上で、執着しない方が一般的に良い結果になります。余裕があれば、冷静になり、落ちつき、物事をよく判断でき、不測の事態にも対応できます。一番よくないのは、コミットメントせずに、執着することです。コミットメントしていない人は、リスクを犯さない代わりに何も成し遂げられなくなってしまいます。情熱は良い判断を作りますが、執着は悪い判断を作ります。バイアスがかかるからです。コミットメントができていなければ、自分を成長させることができず、人に相談もできなくなってしまいます。今若いあなたに将来の目標が無くても普通です。

 

自分を責める必要はありません。何をしたいのか決まっていない段階で、本当は合格に執着しなくてもいいのかもしれません。

 

人生は長いので、楽しく過ごすことも大切です。ただし、楽しく過ごすことだけに夢中になり、無為にならないように気をつけましょう。

 

明確な目標がある方が必ず良い結果になるとは限りません。私のお師匠さんは、自分がいる場所でがんばり続けることをやってきたそうですが、それが良い結果につながることもありますよ。

 

私牛山の目標は、誰にも話したことがありませんね。私の場合は、目標は、描くものだという認識があります。

 

それがいいのかどうかは、結果論で、いろいろな人が意味づけるでしょう。でも、大事なことは、そういうことではありません。

 

私は、今回のお話の中で、「目標設定論」をお話しています。目標設定は、長期の方が良いということです。

 

しかし、それは必ずそうというわけではないというお話を、お師匠さんのケースを例に挙げてお話しました。

 

ただし、人生には原理原則があります。

 

その原理原則とは、自分の人生に意味づけを与えるのは自分自身だというこ
とです。他の誰でもありません。

 

もしかすると、あなたは誰かの意見で大学や学部を決めているかもしれません。自分の人生を意味づけるのは自分です。そのことを27歳の女性の手紙は教えてくれています。

 

従って、人生における目標設定は、長期の方が一般的には良いと私は考えています。死までを見据えて考えるということです。

 

そのことと、「今与えられた環境でがんばること」は別のことです。

 

ですから、

 

他の誰にも理解されなくても、あなたが大切だと考えることを、今与えられた環境で最大限に努力することで、やり遂げるといいでしょう。

 

とは言え、目標が決まらないと、モンモンとして苦しいですね。

 

目標設定のコツは以下のカンタンな3つで考えてみましょう。

 

1)自分がやりたいこと
2)自分がやれそうなこと
3)自分がやらなければならないこと

 

長い目で見て、戦略を描きましょう。

 

人生では、不確定要素が多いので、何がどうなるのかわからないでしょう。だからこそ勉強しましょう。勉強はそのためにやります。正解を覚えるためではありません。

 

そして、頭でっかちにならずに、感じ取ることが大切です。そうすれば、判断力が上がります。

 

その上でリスクを取りましょう。

 

 

「それはリスクですね。」

 

という言葉は賢そうに見えますが、実は可処分資源の適切な投資判断ができない場合の考え方であることが少なくありません。リスクを悪いものとして認識する先にリターンはありません。

 

何がリスクで何がリスクではないのかは、前提と状況によります。世の中には良いリスクと悪いリスクがあるだけです。

 

MBAのコースでは、可処分資源の適切な投資判断を数学的に判断するコーポレートファイナンスを学びます。

 

Googleには20%ルールというものがあり、勤務時間の20%を無駄と思えることであっても自由に使うことが許されています。

 

これは一見すると全く無駄になるかもしれないところに積極的に可処分資源の投資を許可し、仕組みを用意している事例と言えます。今Googleを世界的な企業にしているのは、この20%ルールです。そんなものを作って何の役に立つの?と言われるプロダクトを社員が自由に作っており、その文化と、仕組みをGoogleは大切にしています。社員がこの20%ルールに従って自由気ままに作ったプロダクトが巨万の富を生み出しています。そんなのダメだね、リスクだねと人が言うことが、成果につながっているのです。

 

また、私が尊敬するビジネスパーソンのMBAホルダーは、自分の可処分時間をリターンが確実な仕事で埋めません。それは自分の時間の「現在価値」を冷静に判断し、投資効率を最大化させるためです。

 

利益が出ることが確定済みの仕事は確かにリスクは無いでしょう。しかしリターンも最小化されます。

 

何かに集中投資した場合、リスクが大きい案件を積極的に排除する人が多いのですが、その場合、リターンが最大化されません。

 

リスクを避けることは、常に最良とは限らず、多くのケースで、リスクをヘッジし、コントロールすることが最大化させることへつながります。スティーブ・ジョブズは、”Stay hungry, stay foolish”と述べています。

 

物事を成し遂げるには、一見すると愚かに見える選択の方が良かったということが少なくありません。あなたが失敗すると、誰かが「ほうらダメだったでしょう」と言うでしょう。
チャレンジしない人はそういうことを言うのが大好きです。私の予言はあたりますから、牛山がここで言ったことを覚えておきましょう。

 

そして、一見すると、それが大失敗だったということは、大成功の前段階です。失敗が成功につながっています。

 

成功の前段階で、99,9%の人があきらめます。

 

ほとんどの人はあきらめるのが早いのです。これは浪人を重ねればいいということではありません。

 

より良い地歩をあきらめないということです。

 

”Stay hungry, stay foolish”

 

です。

 

人が歩みを止めるのは、もう自分の人生はあがってしまったと思う時(hungryさを失った時)と、もうダメだと思う時です。(foolishが無くなった時)

 

私の経験から言えば、大変頭がいい人も、大変成功している人も、もれなくあきらめます。
それでは、あきらめなければ目標は必ず達成されるのかと言いますと、それは、目標のレベルによります。

 

目標レベルが高い場合、あきらめなくても達成されないことはあるでしょう。

それでも自分がコミットメントしていれば、価値観と生き方に折り合いをつけているのですから、自分の生き方が達成されないことは、100%無いでしょう。その時にあなたの努力を笑う人がいるかもしれません。

 

その時にあなたがどうでもいいと思えるかどうは、今日お話した目をあなたが持っているかどうかにかかっています。

 

そして、何も心配しなくても、人は死ぬ時や、死を目前として、自分が積み上げた資産や名声を自由自在に使い、享受できるわけではありません。

 

資産の最大化は幸福の最大化でもなければ、人生の意義の最大化でもありません。

 

人生の質を決めるのは、満足のレベルだけではありません。それではおサルさんと同じになってしまいます。

 

勤勉であるだけでは十分ではない。
それではアリと同じだ。
問題は何に対して勤勉であるかだ。

 

と述べたのは、ソローです。

 

あなたにしかできないことがきっとあるはずです。

 

未来はあなたの手の中にあります。充実した人生・・・・と言えば、安っぽい言葉ですが、大切なことです。

 

充実した、良い人生を歩むために、本当に大切なことを考えてみましょう。
あなたの目標設定に関しては、その本当に大切なことの見極めが、大切だと言えます。

 

若いあなたの将来の大成功を願って、少しだけ人生の先輩である私から、ビュービュー先輩風をふかしてみましたが、時間をとってゆっくり考えてみてもいいでしょう。

 

 

 

 




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