
分かるから『書ける』に変わるにはどうすればいいのかを詳しく書きました。
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小論文試験で、高い点数を取るにはどうすればいいのでしょうか。前回お話をしたのは、「ましにする対策」をやらないことが大切というお話でした。覚えているでしょうか。
小論文の添削をしていると、以下のような答案に出くわすことがあります。
論点を整理しようとして、論点がずれ
問いがずれ
意見がずれ
論拠が理論的になり
具体例も当然論点がずれているのでずれ、
その後はむちゃくちゃ
なぜこんなことになってしまったのでしょうか。自分の答案をましにするには、議論を整理したり、原因を書いたり、対策案を書いたり、具体例を書くことが大切と教わったためです。
根本的に論文はどのようなものであり、どう書けばいいのかを教わらず、「まし」にするための方法論を教えてもらうと、根本的にまずい方向に答案がいってしまうということが少なくありません。
「まし」にするための方法論は溢れています。なぜ「まし」な方向へどんどん良くなっていかないのでしょうか。
最大の理由は、「まし」にするための方法が、問題とズレているからです。そもそも出題者側もバカではありません。(当たり前ですが)かなり頭がいい人が大学の教員になっています。
確かにしかし・・・という書き方が流行ると、何をすればいいかと言えば、擁護した上で、批判してくださいと設問で要求すれば、このテクニックを潰せます。
また、原因を書いて対策案を書くやり方が流行れば、「原因を書いてください」とやれば、このテクニックを潰せます。
このやり方で受かるという方法が流行ると、そのテクニックを潰す、あるいは回避するための問題をどう設計すればいいのかを考え、手を打たれます。
このように対策を打たれてしまうというのは、一つ目の理由です。
もうひとつの問題点は、「ワンパターン解法」なので、臨機応変に対応できず、手段が目的化してしまいやすいことです。
「この型にはめてください」とか、「この構文で書けばよい」と教わった人は、そのようや「やり方」が目的化してしまうので、答案に一種異様な空気を醸し出してしまうのです。
求められていないことをどんどんやってしまうためです。
うまい文章とは何かということについては、様々な定義があります。人によって、重視することが違います。
一つ言えることは、うまい文章とは、読み手が求めていることを書いている文章です。論文テストでも同じです。原因を書けと言われれば書けばいいということです。書けと言われていないのに書いても評価されません。対策案も同じです。「書け」と言われれば評価されますが、求められてもいないのに書いても評価されません。
まとめると、以下のようになります。ましにするための方法は、たいていうまくいきません。
理由は大きく3つあります。
・理由1:ましにするための対策は所詮「まし」なレベルで終わってしまい、突き抜けないので、慶應には合格しにくい。
・理由2:ましにする対策は、対策を打たれやすい。ましにするための理論が機能不全を起こしやすい。
・理由3:ましにする対策は、「求められていること」とずれるため、(何書いてるの?)と思われ、知性そのものを疑われ、劇的に点数が落ちやすい。
ではどうすればいいのでしょうか。一見すると、楽に思える「スーパーテクニック」のような、特殊なことを頭から消すことです。
根本的に対策を打っていけばいいということになります。
私は、当たり前のことをやっています・・・と普段から言っていますね。
私は論文を、序論、本論、結論で書いてくださいと指導しています。これは世界中の大学の教員がこのように指導しているという意味で、「当たり前」のことです。王道ということです。おかしなスーパーマル秘テクニックを教えていません。序論本論結論で書いてくださいということです。問題設定、意見提示、理由データ、結論も同じです。
論理と感性を大切にしましょうと言っています。これも当たり前のことです。人に影響を与えるには、論理と感性しかありません。
「基本を大切にしてください」と言っています。これも当たり前です。
当たり前のことを言っていると、少ない生徒数にも関わらず、日本一になる子や全国でトップレベルの成績になる子がどんどん出てくるのです。
私はこのような現象も当たり前だと思っています。その3つの理由は今日お話しました。
それでは、「当たり前」とは、どういうことなのでしょうか。自明ということではありません。
例えば「これは大体論理的に書くことができている」などという自己評価は、多くのケースでわりといい加減です。
私がビジネススクールで、マッキンゼーのOBがまとめている資料を見た時、(これはちょっと次元が違うな)と感じました。論理的であるということの精緻さが、一般的なロジックについての認識と比べ物にならないのです。
ことさらに経営学の問題解決は違うなどと言いたがる人もいるようですが、問題解決は問題解決です。また、経営学と言っても、私達がMBAのコースで取り組んでいたお題とは、政治や経済についてのものです。日本や海外の政治、経済についての問題解決を論文化し、考察に励んでいました。
もっとカンタンに言えば、問題解決のレベルが高いのか、低いのかしかありません。
私が運営する塾では、論理チェックを私がやっています。生徒さんはなかなか論理面について高い評価をつけてもらえないと、悶絶しつつがんばります。もっともっと、この部分は点数が上がるのだと自覚しつつ小論文執筆にいそしめば、それだけ点数も上がりやすくなります。
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