慶應大学 小論文対策 第三十八章 論理的に物事を考えるとは

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第三十八章 論理的に物事を考えるとは


38-1 カッチリ論理を考えてみる
 小論文試験対策の授業では、「物事を論理的に考えましょう。」とよく指導がなされます。論理を基礎的な事項から学ぶと、イメージができないこともあると思いますので、今日は簡単なお話をします。

 

 次の文章を見てください。

 

例)
牛山は動物である。
動物はいつか死ぬ。
従って、牛山はいつか必ず死ぬ。

 

 この論理展開について、納得がいくという人がほとんどだと思います。(いや、牛山は死なない)と思った人はまずいないはずです。当たり前の話ですが、この論理展開に説得力があるのは論拠が一般原則だからです。

 

AならばB
BならばC
従って、AならばC

 

 この内容を論理式で表すと以下のようになります。矢印は、(ならば)と読んでみましょう。

 

A→B
B→C
A→C

 

 この関係が成り立つのは、この3つの式は、まとめると以下のようになるためです。

 

A→B→C

 

 つながっているわけですから、AならばC(A→C)と言えるわけですね。

 

 上記のように論理式で考えるくらいがちょうどよいと考えましょう。

 

38-2 論理的に物事を考える勘所

 「論理的に物事を考える」とは、大変広い範囲を指す言葉です。統計的に考える場合、分析的に考える場合、立論する場合、すべて「論理的に物事を考える」と表現可能です。
 小論文試験で論理的に物事を考える際には、何を一般原則として、自説を構築するかというところが大きなポイントになります。
 どんな問題が出てもそうだというわけではありません。スタンダードな立論系の問題が出た場合は、一般原則が論拠にあたりますので、この一般原則が何なのかと頭を働かせることが、大変重要になります。
 先程の論理式の中で言えば、「動物はいつか必ず死ぬ」という部分が一般原則になります。
 このような内容を今まで教えてもらっていたでしょうか。多くの小論文の本には、論理の「ろ」の字も出ないほど論理が軽視されるので、解説されないことも少なくありません。
 また、論理を設計する際に、根拠を書く様に指導する指導が存在しますが、この指導も問題を抱えています。根拠は一般原則ではないので、ゆるくしか自説を支えることができないということです。
 例えば、今日のお話を例として、解説してみましょう。以下のような論理展開の場合、説得力が落ちます。

 

例)
牛山は動物である。
私が飼っていた犬が死んだ。
従って、牛山はいつか必ず死ぬ。

 

 この論理展開に説得力が無いのは、自説を支える論拠の変わりに、根拠となる具体例だけがあるためです。
 犬が死んだから牛山も死ぬというのは、論理的に飛躍がある言い草です。まあ、もちろん牛山はいつか必ず死ぬわけですが、その理由が飼っていた犬が死んだからというのでは説得力は下がります。

 

 論拠は一般原則であり、理由です。
 根拠はデータであり、個別の事実等です。
 自説を支える際には、根拠よりも、論拠が大切になります。

 

 私がいつも、「基本」が大切ですと言っているのは、このようなことも含みます。基本を把握せずに受かっている人は、単にラッキーであるか、才能に恵まれているだけです。きちんとしたことを習う必要があります。今の時代、ネットに無料情報が溢れているので、スマホでぱっぱとやっていると逆に痛い目をみるということです。
 小論文と言えば、原因を書きさえすれば一段レベルの高いことをやっていると思ってみたり、根拠を書けば点数が高いと思っている受験生がいますが、悲劇的と言えます。

 

38-3 話題の展開は論理展開ではない
 論理展開という言葉があまりにもざっくり捉えられるため、「AからBへの論理展開」などと講義が行われることがあるようです。
 単にAからBへと話が展開する際には、話題の展開が行われているだけであり、論理の展開と表現するのは不適当でしょう。全体的に文章の論理展開を捉え、一般原則A、B、Cから、Dという結論を導くことができる場合には、「論理展開」と呼んでも差し支えないかもしれませんが、その場合、論点が明確でなければなりません。
 多くの小論文指導では、このあたりがそうとうぐずぐずになっているため、受験生が書く小論文の内容が論理的になっていきません。
 行き当たりばったりの支離滅裂な論理思考が独りよがりに展開されていても、文章の表現だけ堅苦しく小難しい感じに表現されていれば、(なんてレベルが高いんだ!!すごいーーー!)などと思われていることがあり、完全に教え手も指導される側も勘違いしてしまっていることが少なくありません。

 

38-4 統計、分析、立論すべてを論理的に
 物事は論理的に考察しさえすれば万全なわけではありません。しかし、論理の程度が低い場合、どうしても高い点数にはなりにくくなります。
 統計的な考え方の際、分析的な考え方の際、立論をする際、全てで、論理的に物事を考える精度を引き上げていくことが大切です。

 

38-5 なんでもいいから書いていれば上達などしない
 ここでお話したようなことを全く理解せず、単に原稿用紙のマス目を埋める練習をしても、何の練習にもなりません。原稿用紙のマス目にきれいに文字を書き入れる練習にはなっても、小論文試験で高い点数を取るための有効な練習にはならないということです。
 仮に受験生が過去問題を扱ったとしても、過去問題を解いた答案を見る人が、論理的に物事を分析し、統計的な頭の使い方をし、同時に論理的に立論する力が優れていなければ、論理的に物事を見ることができていないわけですから、指導ができる道理はありません。

 

38-6 楽しく論理を考える
 何が正しいのかだけを考えすぎると、学習がつまらなくなります。ギスギスしなくていいので、楽しみながら課題に取り組みましょう。最初から評価だけを気にすると、学習がつまらなくなります。最初は評価を気にしないようにしましょう。

 

38-7 普通じゃなくていい
 今日のお話を聞いて、(でも普通はそこまで論理を丁寧に扱わない・・・)と感じた人もいるかもしれません。普通でなくていいのです。私が指導する塾では、今回のお話は基本ですので、もっと高い次元で、論理を考えてもらうように指導します。普通ではないことをやるので、普通ではない結果が出ます。2年連続で日本一になる子が出ており、、日本トップの成績が珍しくありません。
 普通を基準に考えることをやめましょう。普通にやれば普通の偏差値の大学に進学しやすくなります。最高をイメージすれば、偏差値も成績も最高になります。普通のスケジュールだとどうなのか、普通の熱意だとどうなのか、普通に勉強をするとどうなのか、普通は教室に集まって勉強するのではないのか、普通は横に指導者がいるのではないか・・・など、普通を基準に考えていくとすべてが普通になります。普通の結果を得たい場合は全てを普通に考えて下さい。しかし、普通ではない結果を望むのであれば、普通に考えるべきではありません。
 一番大事なのは、「心のあり方」を変えることです。心のあり方を変えるとすべてが変わります。しかし、心のあり方を置き去りにして、他のことを先に変え、後から心も変わればいいやということだと、ラッキーか類まれな才能がなければ成果につながりません。

 

 

 

 

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