慶應大学 小論文対策 第二十章 小論文の構成と例外

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第二十章 小論文の構成と例外

 


20-1 小論文の構成
 小論文の書き方として、一般的に説かれているのは、小論文の構成です。どのような答案構成で書けばよいのか、どのような内容を書けばより一層評価されるのかという点についての理論は、諸説存在します。
 問題は、点数を取るための理論的な内容が氾濫しているだけではありません。もっと大事なことは、小論文試験の対策をいつくらいから始めればいいのか、小論文のためにどのような勉強が必要であり、そのボリュームはどの程度なのか、どのように勉強を進めていくのかという、合否を決定づけるポイントは、結局これらの諸理論に依存しているということです。
 例えば、特定の型にはめて、あとはネタを仕込むだけで難関試験でも軽く合格できてしまうだろうと考えている人にとって、小論文対策とは、適当に試験直前にパッパッとやればそれでいいものという程度のものでしかないでしょう。一方で、小論文試験は、知性を発揮することが重要であり、難関試験に合格するには、一定のレベルに到達しなければならないと考えている人の場合、1~2年前には、遅くとも小論文試験対策にしっかりと取り組んでいなければ遅すぎるということになります。
 したがって、信じる理論が不適当なら、即不合格という大変怖い状況が存在していると言えます。

 

20-2 怖い理論その1 型にはめるだけ
 小論文試験では、型に文章をはめていくだけだと考えている場合、内容はどうでもいいということになってしまいます。とりあえず型にはまっていればいいという認識なので、内容を論理的に精査していく思考プロセスは存在しなくなります。
 また、用意されている型では対応できない問題に出会った時、一発で不合格になります。大学側は有名な型を認識しており、その型では対応できない問題を作ってくることが珍しくありません。

 

20-3 怖い理論その2 原因を書いて対策案を書く
 そもそも、論文は原因を書いて対策案を書くものではありません。設問でそのようなことをやるように要求された時だけ、やればよいことです。原因を書いて対策案を書くというやり方で、答案を構成しているものを採点していると、一般的な問題については、概ね30点前後の点数になります。論点がブレており、設問で問われていないことについて書き、複数の論点がある文章になっていることは、点数が下がる大きな原因です。

 

20-4 一般的に構成は重視される
 どの大学のどの学部でも等しく重視されるというわけではありませんが、一般的に文章構成は論文の大きな評価軸の一つです。まとまりのある文章を書くことができるかどうかを論文テストでは見られています。そして、一般的に受験生の8~9割は、まとまりのある文章を書くことができていません。減点の対象になっているということです。どのようにまとまりのある文章を書くべきなのかについての、理論が氾濫していることは、きちんとした文章を書くことができない学生が多い理由の一つです。また、構成について適切な指導を受けても、内容が非論理的であったり、表現できていなかったり、具体性が無い内容を書いていたり、内容につながりのない文章を書いていたり・・・というように、実質的に構成面で評価できない文章を書く学生も大変多いのが実情です。
 一般的に文章構成は大変重視されるので、多くの学生は大きく減点され、合格点を取ることができません。

 

20-5 大別すれば、構成は2種類
 小論文試験では、一般的に「述べる問題」(説明問題など)と「論じる問題」(論述問題)が出題されます。従って、基本的な構成はこの2種類についてだけ把握しておけば、とりえあえず多くの問題に対応できます。

 

20-6 論じる問題
 論じる問題では、以下のような構成で文章を書きましょう。

 

  1. ①問題設定
  2. ②意見提示
  3. ③理由・データ(論拠と根拠)
  4. ④結論

 

 上記の内容はあくまでも設計思想であり、型ではないと考えることが大切です。②をとっても構いませんし、文字数制限が厳しい場合は、④をとっても構いません。また、問題設定をすることで不自然になってしまう場合は、①をとっても構いません。ただし、この順番で書くことが大切です。また、論じる問題で③が抜けていると、大きく減点の対象になります。

 

20-7 述べる問題
 述べる問題は、説明問題や資料問題等で出題されます。説明問題では、「〇〇はどういうことか」と説明を求められます。従って課題文の中のロジックをゆるやかに再現するように文章を設計することが大切です。
 こちらの慶應大学過去問題の文学部のものを見てみるとイメージしやすいでしょう。慶應大学の文学部では、毎年のように説明問題が出題されています。(出題されないこともあります。)

 

20-8 例外的な問題
 説明問題でも、論述問題でもない類の問題が出題されることがあります。以下のような問題です。

 

  1. 1)市役所の職員になったつもりで、市民へ動物園の新設を告知する文章を書く。
  2. 2)大学で講演をする内容を書く。
  3. 3)海外の人に日本の良さを訴える文章を書く。

 

 上記のほかに、複数の要求を一つの問題でされる問題が存在します。これらの問題を解く際に重要になるのは、出題意図です。出題意図で求められている「能力」を見せるように答案を設計すれば合格することができます。どのような能力が求められているのかについては、問題ごとに考える必要があります。
 どのように考えればよいのかさっぱりわからないという人のために、「牛山慶應小論文7ステップ対策」という本を書いていますので、まだ読んでいない人は読んでみましょう。

 

20-9 強力に論理を構築する「ピラミッドストラクチャー」
 ピラミッドストラクチャーとは、ピラミッド型に論理を構築する文章校正のことです。平たく言えば、「私は〇〇だと考える。私が上記のように考える理由は3つある。」という書き方のことです。

 このピラミッドストラクチャーは、不思議と日本における小論文指導の現場には根付いていませんでした。そこで、私が小論文の本を書き、この構成を日本の小論文指導の現場に持ち込みました。

 ほとんどの小論文は、内容がでたらめに書かれています。また、論理がきちんと設計されていないので、実質的に「何が言いたいのかよく分からない答案」になってしまっています。当然ですが、何を言いたいのかよくわからないと思われてしまえば、点数はありません。大切なことは、このように何が言いたいのかよくわからない答案は、答案全体の少なくとも7割程度は存在するということです。

 一方で、ピラミッドストラクチャーのメリットは、少なくとも何が言いたいのかよくわからないとは大変思われにくい点です。少なくとも、論理構成は明確に読み手に伝わるので、書き手がどのような意図で、論理を構築しようとしているのかだけは伝わります。ここで「だけ」と表現しましたが、論文テストの答案に置いて、論理構成の意図が読み手に伝わることは極めて重要です。その理由は、論文テストでは、第一に、論理的に文章を組もうとしているかどうかを見られるためです。以下にご紹介するのは、採点者の目線です。大変雑に解説していますが、少なくとも大雑把に言えば、以下のような目線と順番で採点されていきます。

 

【採点者の目線(論理面に関して)】

  1. ①問いに答える形で、答案の論点が明示されているか(支離滅裂な散文になっていないか)
  2. ②少なくとも論理的に文章を組むことを試みているか(はなから作文を書く気満々かどうか)
  3. ③組まれているロジックは妥当か(経験的妥当性・論理的整合性)
  4. ④組まれているロジックは強固なものか(理由・データの評価、問いと主張の関連性など)

 

 このように、順番に見られていくので、ピラミッドストラクチャーで書いている場合、①~④までのプロセスで、評価が高まりやすくなります。ただし、ロジックよりもレトリックを重視したり、表現内容を重視する学部でも、法学部と同じように評価されるというわけではないので、注意しましょう。

 

 

 

 

 

 

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