慶應大学 小論文対策 第十六章 問題発見能力と小論文

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第十六章 問題発見能力と小論文

 

16-1 原因を推測しても問題は発見できない
 問題発見のプロセスで最も勘違いされているのは、なんらかの問題が発生する原因を推測するというものです。原因はここまででお話ししてきたように、いくら推測しても本当にその推測があたっているかどうかわかりません。
 そこで大切になってくるのが、事実を集めて分析するというプロセスです。比較的高度な論理思考が必要になりますが、事実を集め、その事実から何が言えるのかについて、分析ができたとき、何によって問題が起こっているのかが浮き彫りになってきます。

 

16-2 慶應SFC以外は問題発見能力にこだわりすぎない
 慶應SFCの中でもとりわけ総合政策学部は問題発見能力を見る入試問題が多い学部です。一方で法学部、経済学部、文学部はあまり(ここでお話ししているところの)問題発見能力を問われません。
 知性と知恵は物事を解決する両輪です。環境情報学部は、どちらかと言えば、知恵のレベルを試す問題が比較的多いようです。今後はどうなるか分かりません。問題発見よりも、問題解決の力に特化した問題が環境情報は多いでしょう。
 問題解決の力は、「問題発見」+「問題解決」の両方が無ければうまく機能しないことは覚えておきましょう。

 

16-3 問題発見の力も解決の力もドリルではどうにもならない
 一番理想的なことを言えば、問題を発見する方法や解決する方法について、ドリルのようなものを用意することかもしれません。ただ、これは、本当のことを言えば、理想ではありません。ドリルというのは、小学生の頃に私たちがやったものですが、必要最小限の理解を作るのに適した教材です。
 一方で、問題発見も問題解決も、必要最小限の理解などでは能力が構成されていません。問題発見や問題解決の能力の背景にあるのは、マインド、人間力(人格、ヒューマンスキルなど)、読書経験、主体的な思考活動の経験量、頭を使った量、素養などです。
 マークザッカーバーグも、ラリーペイジも、ドリルでは作れません。もともと、テストでは作ることができない能力なのです。だから貴重と言えるでしょう。

 

16-4 しかし対策はある
 それではどうにもならないのかと言えば、そうでもありません。論文テストの力を多面的に引き上げ、読書量を引き上げ、思考を改善し、英語や数学の力を高めれば合格できます。大切なことは、中途半端にやらないことです。徹底的にやりあげること、その上で、信頼関係を大切にすることが重要です。
 私の勘所は信頼関係です。信頼関係がない人は不思議とうまくいきません。もともと難しいことにチャレンジしようとしているわけですから、不適切なことをしないことが大切になります。しかし、信頼関係がない人は、やっても空回りする作業に膨大な時間を費やしてしまいます。その結果うまくいかないようです。

 

16-5 群れずに、自分勝手なやつになることが問題発見の基本的素養を作る
 誤解を恐れずに言えば、群れないこと、自分勝手であることが大切かもしれません。自分勝手というのは、人様に迷惑をかけることではありません。こういう人は何事もうまくいきません。他の人が力を貸さなくなるからです。
 私が大学院にいる時、大前研一氏が私のお師匠さんだったわけですが、ボソッと教えてもらったことがあります。「群れるなよ」と言うのです。群れることのデメリットとはどのようなものでしょうか。友達をたくさん作り、群れることのメリットは言うまでもないでしょう。それではデメリットはなんでしょう?
 群れることのデメリットは、平均化することです。常に群れている人は、群れている人の中での自分という認識的な価値を重視します。自分の幸福ではなく、世間的な自分の幸福基準のようなものを気にし始めます。人の目や人の評価が異常に気になる人は一度立ち止まってみましょう。
 一方で慶應SFCが求めているのは、デコボコした人材です。ある物事には突出しているけれども、他のことはてんでだめ、そういう人材をSFCは欲しています。物理学については異常だけど、他のことはだめ、パソコンに関しては異常だけれども、他のことはダメ、プログラムは異常だけど、他のことはダメ、こういう人は世の中を変えることがあります。異常な人は、他の人が見えないことがよく見えるからです。今の時代は、ITの時代です。したがって比較的世の中はパソコンおたくによって変えられています。マイクロソフトのビルゲイツも然り、Googleも然りです。群れる人は、均一的なものの見方にはまっていることが少なくありません。言い換えれば、世間基準であり、悪く言えば、バイアスでいっぱいということであり、もっと悪く言えば、時代遅れなのです。物事を他の人と同じように見るということは、常に時代に遅れているということです。未来の人が見ているように、今の時代の人は世の中を見ていません。これはちょうど江戸時代の人が、皆さんと同じように世間を見ていないのと同じです。しかし、江戸時代や明治時代でも、次の時代を見据えていた人材は常にいました。慶應義塾の創始者である福沢諭吉も然り、坂本龍馬も然りです。マイクロソフトのビルゲイツも、フェイスブックのマークザッカーバーグも、言ってみれば変人です。必要以上に群れずに、自分勝手な行動をする人と言えるでしょう。
 ディーエヌエーの創業者である南場さんは、「思考の独立性」という言葉で上記の内容を表現しています。人に思考が影響されないことが大切ということです。

 

16-6 「恥ずかしい」と相談されるけれど
 慶應SFCを受験するのであれば、何かについて恥ずかしいという感覚は頭から消すことが大切でしょう。自分が描いている構想が大きなものなので、人に話すのが恥ずかしいと相談されることがあります。
 基本的に大きなことを言えば、人にばかにされます。なぜならば、そんな大きなことはできっこないと普通の人は思っているからです。賛同するのは超一級の人だけです。私はガンガンいろいろな人に世の中をひっくり返すような構想を話してきたので、このことがよくわかります。 中途半端な人は、例外なく馬鹿にしてきます。世の中を変えることなんてできっこないんだよというわけです。
 およそ世の中を変えようとする人は、必ず異端扱いされ、変人扱いされるものです。誰も賛同してくれる人はいないでしょう。それどころか、馬鹿にされることの連続です。それを恥ずかしいと思うのであれば、世の中は変えられないでしょう。
 物事を達成するというプロセスは、他者の力を得ていくことの連続です。もともと難しいことだからこそ、人に話さなければならないこともあるでしょう。その時に、すぐに賛同してくれることはほとんどありません。もしもあれば、相当なラッキーか、たいしたことではないかのどちらかです。
 私がここまでにお話しした「自分勝手」というのは、「マイペース」ということであり、良い意味で言えば、行動力がある人のことです。しかし、行動力があると表現してしまえば、あまりにもポジティブに物事を捉えすぎているといえるかもしれません。そこで、私は直感的に「自分勝手」と表現しました。マイクロソフトのビルゲイツも、フェイスブックのマークザッカーバーグも大変自分勝手な男です。そして、世の中を変えたクールな人です。マイペースにひょうひょうと行動し、生き馬の目を抜くビジネスの世界で結果を出しています。結果がすべてのビジネスの世界では、過程は一切評価されません。後から振り返って他人が勝手に意味づけするだけです。

 

16-7 どうすればいいのか
 群れる人も、タッタカ動かない人も、現実の問題を解決できません。群れずに動き回る人でも常に物事を解決できるわけではないのです。それにもかかわらず、群れて動かない人がどうして問題を解決できるでしょうか。
 世の中を変えるにはどうすればいいのか。答えは自分を変えることです。問題を解決できない人は、問題を解決できる「方法」を求めます。自分は変わりたくない。自分は変わらないけど、環境だけ変わってほしい。うまくやればできるはず。そんな風に考えています。しかし、自分が変わらなければ自分の周りの環境を支配できません。自分が影響を与えていく因子なのです。したがって方法を気にする前に、自分を顧みる必要があります。
 私は今日、問題発見の力をお話しするにあたって3つのことをお話ししましたよ。

 

  1. 1)総合的に能力を高めること。
  2. 2)素養を強化するために群れないこと。
  3. 3)恥を感じずマイペースに自分勝手に行動すること。

 

 

 

 

 

 

 

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