慶應大学 小論文対策 第九章 小論文の書き方

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第九章 小論文の書き方

 


9-1 小論文の構成
 小論文の構成は、問題設定→意見提示→理由・データ→結論の順番で書きます。多くの小論文の問題点とは、「何が言いたいのかがよく分からない」という問題です。これは、日本人が書く文章について、よく指摘されることです。
 最初の文章の入り口では、トピックセンテンスが何かを明示します。トピックセンテンスとは、主題なのですが、ここで、漠然とテーマについてだけ書いてはいけません。何かを論じる問題が出題された場合は、どの論点について論じるのかを明示しましょう。
 そうすることで、主題と論点が明らかとなり、読み手に何についての論文なのかがよく分かるようになります。ここで、さらりと、「よく分かるようになる」とお話ししましたが、この点は大変重要な点です。
 例えば、「尖閣諸島における日本と中国の衝突について以下に述べる」というのは、あまりよくない主題の述べ方です。論点が明示されていないためです。もちろん、間違いではありません。しかし、論点が明らかになっていない場合、どちらかと言えば、論点が明示されている文書と比較した場合、論点が明示されている文章の方が評価されます。例えば次のような形です。「尖閣諸島における我が国と中国の衝突が続いている。我が国はこの問題にどのように対処すべきだろうか。」この場合、何らかの政策提言が論点である文章であることが分かります。主題と論点について、明示することで、文章の内容を分かりやすくすることが可能になります。
 この後は、自分はどのような立場をとるのか、意見を述べた上で、その意見を支える論拠、結論という順番で述べます。ショートエッセイでは、このプロセスを、主張→論拠→再主張などと言います。学術論文では、最初にアブストラクトと呼ばれる結論を書きます。そして問題提起、論拠(研究内容とデータ、考察など)、結論と続きます。ショートエッセイも、学術論文も最初に結論があることに注目しましょう。結論を最初に書かなければならない理由は、結論を先に述べなければ、内容の論理性を読みながら確認できないためです。

 

9-2 小論文の設計思想
 ここまでにお話しした内容は、いわゆる小論文の「型」ではありません。「型」と言うと、文章の型に文章をポコポコとはめこむイメージがあるかもしれませんね。慶應大学以外の大学を受験する場合、このように、型にはめた文章で入試を乗り切るのも一つの手かもしれません。それで合格できてしまうことも珍しくはないでしょう。しかし、慶應大学の場合、母集団のレベルがある程度高いことと、倍率が高いことが因子となり、このようなやり方では、戦いが厳しくなります。ただでさえ、合格のための戦いは厳しいわけですからね。
 設計思想と考えれば、文字数制限が厳しい場合、(制限文字数250文字などの場合)問題設定を無くしたり、最終結論の段落を無くしたりといった柔軟な対応もできるようになります。特定の便法を私は教えているわけではありません。あくまでも、スタンダードな内容を伝授していますよ。論文指導の現場では様々なテクニックが語られますね。しかし、便法としてのテクニックは入試にはあまり使えません。多くのケースで不自然な文章になるためです。

 

9-3 各種理論の考え方
 小論文試験対策の「書き方」には、様々な理論が存在します。要は、このように書けば点数が高いという理論のことです。しかし、本当にそのように書けば点数が高いのでしょうか。ちなみに、私がここまでにお話しした内容は、理論というよりも、スタンダードな内容です。ショートエッセイや学術論文の書き方がどのようになっているかについては、ここまでにお話ししました。私がお勧めしている問題設定→意見提示→理由・データ→結論という流れは、この基本に沿った書き方です。
 私は「変わった理論のようなもの」は、小論文試験対策としてほとんど提唱していません。どこまでも基本に忠実に、その上で知性や知恵を発揮できるように、受験生を指導していますよ。
 「具体例から書け」「原因をまず書け」「確かに~しかしと書け」というのは、かなり特殊な変わった書き方だと考えた方がいいでしょう。

 

9-4 問題設定の考え方
 問題設定は必ずやらなければならないわけではありません。しかし、問題設定をしてあげれば、大変親切な文章になります。

 

9-5 本質的な書き方とは
 小論文について、本質的な書き方とは、どのようなものでしょうか。慶應大学や、特殊なSFC向けの小論文については、皆さん自分が『適応できるか』をすごく気にしていますね。気にすることによって、おかしな書き方に手を出してしまい、その結果として、皮肉にも適応できなくなっているケースが少なくありません。
 何が本質なのかについては、常に解釈論になってしまいますが、本質を見極めることが大切です。筑波大学の名誉教授も、「本質的ではない」ことが、現行の小論文指導で問題であると指摘しています。それでは、何が本質なのでしょう。これは、論文やショートエッセイに書く内容が、その趣旨にあっていることと理解するのが妥当でしょう。論文やショートエッセイの趣旨とは、自分の言いたいことを、論拠を持って伝えることです。ここで、「根拠」が大切なのだと教わった人がいるかもしれませんが、正確には、論拠の方が大切です。論拠とは、理由や一般原則に該当します。一方で根拠とは、データ・FACTに該当します。

 

◆論拠・・・理由・一般原則・前提
◆根拠・・・データ・FACT・事例

 

 論理の構造としては、論拠を支えるのが、根拠です。また、根拠は、必ず意味づけを伴います。事実にどのような意味づけを与えるかによって、解釈の性質が異なってきます。したがって、論拠と根拠では、一般的に論理構造上、論拠の方が重要です。論拠がもれなく、重複なく、組まれていればいるほど、皆さんが行う主張の精度は上がってきます。

 

9-6 文語的な表現
 小論文の答案に書く文章は、話し言葉ではなく、書き言葉で書きましょう。体言止めのような表現や、主語を省略した表現は多くケースで減点につながるリスクがあります。少し堅めの表現を意識しましょう。

 

9-7 表現の美しさ・正確さ
 文章表現については、自分が伝えたい内容を分かりやすく正確に記述するように心がけましょう。多くの答案は記述内容があいまいであり、その結果大変分かりにくい内容になっています。論文試験で求められる分かりやすさとは、言いたいことがなんとなく漠然と伝わるというだけでは不十分です。

 

 

 

 

 

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