慶應大学SFC:環境情報学部学部 2013年小論文過去問題の解説

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このページでは、メルマガで流した慶應大学の文系学部の小論文問題の解説を掲載しています。 慶應クラスでは、構造ノートや構造議論チャートを使ってもっと詳しく細かく各学部の過去問解説を動画で行っています。

2013年度 慶應大学環境情報学部 小論文問題解説

 

こんにちは。 牛山です。

さて、今日は、環境情報学部の過去問 題解説です。

【1】概要


この年の環境情報学部の問題はやや、 変則的なものでした。 いわゆる身体知と呼ばれる能力をいか にして獲得していくかを考える問題で した。

変わった問題ですね。 私達の知を「知の象限」と名付けられ たマトリックス上に落とし、どのよう な種類の知なのかを考えた上で、その 知を獲得する方法を考えることを要求 されています。

身体知がどのように獲得されたのかに ついて述べた後、その知を獲得する別 の方法が無かったかを考えるという問 題です。

面白いですね。

【2】解答例と解説(概略)

(1) 【問1 解答例】

  象限・・・Ⅰ

 私は空手を部活で学んでいた。空手 のスキルを引き上げるには、一般的に 基本動作を学び、基本動作を繰り返す ことを通して、基本を固める。その後 組手等を通して実戦形式の中で適応力 を引き上げていくのが一般的である。 基本動作の動きを繰り返すことで、 無意識のレベルで体が動く状態にな る。俗に、「体が動きを覚えている」 という状態である。その後、間合いの 詰め方、間合いの取り方等を組手で学 ぶことにより、致命打となる打撃を相 手に打ち込むという目標に基本動作が つながる。この段階的な身体知獲得を さらに実践的なものにするには、本来 の最終目標である致命打となる打撃を 打ち込む基本動作を「間合いを取り、 詰める」という一連の流れの中に組み 込むという別の方法が考えられる。従 来は基本動作と間合い取りからの打撃 という一連の流れが別に存在すること による身体知獲得の障害があったが、 このトレーニングによりこの障害を取 り除くことができる可能性があると考 えられる。



(2) 解説


今回の問題は、慶應大学の環境情報学 部で出題されていますので、何らかの 問題を発見し、解決することを間接的 に求められていると考える必要があり ます。

従って、意見提示の部分では、一定程 度でもいいので、新規性がある意見を 述べることが大切です。

(3) カンタンな内容でご紹介しました


今回の解答例はあえてかなりカンタン な内容にしています。

このような身体知獲得の問題について は私自身の研究テーマでもあり、大学 院で研究を行い、統計解析後、P値を 出し、実験は成功していますので、詳 しく書こうと思えばそういう内容も書 くことはできますが、大学受験生の 参考にはあまりなりませんので、あえ て、誰でも書けそうな内容にしました。

よく受験生と話をしていると、「自分 には知識がないからダメです。」と 言っているのを耳にします。 本当にそうかな? と思うんですね。

まずは自分がやっていた部活などを思 い出し、今回のような問題は書いてみ ればいいでしょう。

何も、小難しく書けばいいというわけ でもありません。

また、よく今からでも間に合います か?というご質問ももらいますが、 頑張れば十分勝負できると思います。 今までいろいろな生徒さんを見てきて そう思いますよ。

【問2 解答例】

 私が学んだこのような方法以外に、空手の実力を引き上げる方法として、科学的なトレーニングと、「実践重視組手」を提案したい。科学的なトレーニングとは、瞬間視力の引き上げ、理想的な筋力増加プログラム、最適なセット数、休憩期間等を加味したものである。 一方で「実践重視組手」とは、計量化しにくい気迫と常勝のマインドを心にセットするものだ。空手ではなく、実践的組手を練習する。仮説は、「実践的組手における常勝のマインド習得は試合結果に良い影響を与える」というものである。
 学際的に技能を研究するのであれば、心理学的な側面を無視はできない。空手にもボクシングの世界で言及されるパンチアイ等の心理効果は存在する。従ってこの種の実践的心理効果を身にまとうため、私は実践重視組手を提案したい。



解説

・1分を1セットとして、相手を変えて総当たりでケンカ組手を行う。
・訓練後に振り返りを行い、主に心理面の強化及び暗黙知を保有する上級者との意見交換を行う。
・子供の頃からケンカが絶えず、空手部では試合での気性をかわれ、1年次からレギュラーメンバーの先方として試合に出ていた。
・試合で重要なことは技術的な差だけではない。
・絶対に負けるはずがないというムードでねじ伏せること。



【問3 解答例】

 私は「リーダーシップマインドプログラム」という科目を設置したい。このリーダーシップマインドプログラムとは、軟弱な心を鍛え直すプログラムのことである。
 アヒル症候群という言葉がある。アヒル症候群とは、エリートが陥りやすい精神構造のことである。水面下では必死に努力をするが、その努力をしていることを悟られると、自分の能力が無いと思われることを恐れ、エリートほど努力をしていないふりをすると言われている。この流れは世界共通であり、スタンフォード大学の学生なども例外ではないという。このような心的態度は、チャレンジする精神を削ぎ、現状に満足し、慢心を肥大化させる。当然すべてリーダーにとって不都合な精神構造と影響である。
 リーダーシップマインドプログラムでは、座学だけでなく、あけすけに見苦しくも、必死に勝利にこだわるマインドを獲得することを目指す。従って空手や柔道、相撲などの運動型講義を取り入れる。武道の求道者としての精神を学べば、自分の未熟さと至らなさを心に落とし込む謙虚な心を学ぶことができる。闘争心からは、勝利にこだわる気迫を学ぶことができる。本稿で取り上げた「実践的組手」を学べば、ブックスマートのエリートがストリートスマートの実力者に足元をすくわれる失敗を防ぐためのストリートファイトを学ぶこともできよう。したがって私がこの科目で伸ばすことを期待する身体知とは、リーダーに必要なマインドである。
 想定する学生数は20人である。評価方法として、ケンカ組手については闘争心と謙虚な心を取り上げたい。あえてこのような極端な評価方法を取った理由は、複数の評価軸を用意しすぎることで本プログラムの効果が薄れることが予想されるからである。あれもこれも鍛えるのではなく、リーダーシップマインドの中で闘争心に裏打ちされた常勝のマインドと、謙虚さを鍛えることをケンカ組手の主眼とする。
 本科目の座学では、リーダーシップに必要なマネジメント能力を鍛える講義により、コミュニケーション能力を鍛える。この座学の分野は、レポートと最終試験で学習の定着度を確認する。
 学生は慶應義塾というエリートの環境下で、アヒル症候群になることを避けることを意識しつつ、教育者はこのような能力を破壊する病的な状況を回避することの重要性を生徒に説き、初心に戻って謙虚に指導にあたることが、本科目においては重要である。その謙虚な態度そのものが組織心理学上のリーダーシップマインドにおいて重要な役割を果たすためである。



【4】編集後記



そういえば、空手部と言えば、恐怖の 時計台を思い出します。

空手部員たるもの、声が大きくなけれ ばならないという、意味不明な理由で 大きな声で「押忍」と言えるように なるまで、(というか、単に先輩の OKがもらえるまで)声出しをするとい う悪魔の様な伝統が空手部にはありま した。

学校の時計台の遥か先で、米粒のよう に見える遠くにいる先輩に向かって、 一人ずつ「押忍!!!」と言うのです が、向こうの方で、ニコニコしながら 先輩が悪魔のような笑顔で、バツとか 手をクロスさせて表現するんですね。

そうすると、マルが出るまでひたすら 「押忍!!!」と言うことになります。

テニス部の女の子にクスクス笑われな がら、「押忍!!!」と叫ぶ悪魔の ような練習。

意味なかったのかというと、どうなの でしょうね。

ちょっと意味があるのかもしれませんね。 「声を出す」ということが、どのよう に試合のパフォーマンスに影響するの か・・・このあたり、あまり研究され ていないのかもしれませんが、誰かし ら研究すると面白いかもしれません。

私の母校でもある西大寺高校という 高校は、剣道が強い高校だったんで す。全国大会のベスト8は常連的な 高校で、日本一にもなったことがあ るんじゃないかな。。

特にすごいのは、女子でして、同じ 道場で練習しますが、(空手部より も剣道部の方が、有名なので、使用 権がなぜか強いと思います。)この 女の子の気合を入れる声が西大寺は すごいのですよ。

「ちぇりりいぁあああーーー!!」

とか

「きぃぇあああぁぁあああ!!!」

など、かなりの程度相手が縮みあ がるであろう、気合を入れます。

強さと声出しになぜかしらチョット 相関がある・・・

しかしながら、相関はあっても因果 はないかもしれないですよね? このあたりの論理関係の考察に強く なると、慶應大学は合格しやすいで すよ。

そこでそういう授業も塾で行います。

ちなみに、牛山は1年でレギュラー だったのですが、声出しというよ りも、別の理由でした。

そして、先鋒でした。つまり、団 体戦におけるムードメーカーだっ たのですが、なぜ私が先鋒になる と、仮に第一試合で負けても勝ち ムードになるのかということに つきましては、メルマガではチョ ットお伝えできないので、これも 申し訳ないですが、個人的に希望 があれば、お話します。

・メンタル面 ・声出し ・ムード ・パフォーマンス

このあたりは、とても大きな関係が ありそうですね。

ところで、編集後記でお伝えした 時計台の声出しについてですが、 ま、ハッキリ言って、マルとバツには なんの根拠もなく、先輩たちの楽しい 後輩いじりの時間なのでした。

 


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