~全国模試小論文1位の報告を3年連続でもらっている牛山の過去問題解説ページです。~
このページでは、メルマガで流した慶應大学の文系学部の小論文問題の解説を掲載しています。
2023年度慶應大学看護医療学部 小論文過去問題解説
こんにちは。
牛山です。
本日は、慶應大学看護医療学部 小論文 2023年過去問題解説ということで解説を行います。
こんな問題がでましたよ。
問題1
聴くということにおいて、下線部「せいてはいけない。聴こうとしてもいけない」のはなぜか。著者の主張について、本文の内容を200字以内に要約しなさい。
要約すればいいということなのですが、注意点は、なぜか?という問いに対する応答として書く必要があるということです。
考え方なのですが、なぜか?に対する答えの部分を探します。
そうしますと、次のような部分です。
A:ふさぎを語ることで、ふさいでいるそのひとがみずからのふさぎとの関係を変えること、それをじっと待つのが聴くという営みである。
B:はぐらかしたり、聴かなかったことにしたりと、柔軟な「受け」を返すことも必要だ。
C:聴くことのコアにあるのは、待つというさらに受け身の姿勢だ。
D:待つとは何かの訪れを迎えるべくじっと待機していることである。
これを連結して、結論部分を加えれば要約完成です。
解答例を見てみましょう。
問題1 解答例
ふさぎを語ることで、ふさいでいるその人が自らのふさぎとの関係を変えること、それをじっと待つのが聞くという営みである。はぐらかしたり、聴かなかったことにしたりと、柔軟な受けを返すことも必要だ。聴くことのコアにあるのは待つというさらに受け身の姿勢だ。待つとは、何かの訪れを迎えるべくじっと待機していることである。死と生について受動系の体験からとらえなおす作業がいのちをめぐる思考にいま求められている。
できたかな?
それでは、問題2を見ていきましょう。
問題2
「受け身でいるということ」について著者の考えを簡潔に説明し、それに対するあなたの考えを500字以内で述べなさい。
こんな問題が出ています。
ふむふむ、著者の考えを簡潔に説明せよとありますから、「主張と裏付け」を書いてあげることを考えましょう。
その上で、問いを設定すればいいですね。
論点ですが、著者の考え(受け身でいるということに関する部分)について、問いを設定します。
それではさっそく解答例です。
問題2 解答例
著者は受け身でいることが教育やケアの現場で重要であると主張する。その理由はふさいだこころが開かれる鍵であることである。受け身でいることはどのような意味を持つのだろうか。
かつて哲学者のカントは、教育には教えるという「強制」が必要であり、同時に教えられる側の「自立」が必要であるアンチノミーの関係性があると述べた。どういうことか。強制的に犯罪者に反省文を書かせると、よくできた「反省しています」という文章を書く受刑者ほど、再犯率が高いと言われている。その理由について専門家は、理想的な反省文はよく物事を深く考えないことから生まれるからだと述べている。反対に、心のダークサイドを打ち明ける作文をさせると、受刑者は、自分の罪の重さに気づき、深く反省できることがあるという。なぜならば、「被害者が悪いのだ」という自分都合の作文をすることで、更生を目指す受刑者は心理学で言うところの視点取得(他者視点)に至るからだ。上記のように受け身でいることは、教育において学ぶ側の自立心を育み、視点取得の気づきを与える機会(鍵)となると私は考える。受け身とは、カントの述べる(自立を助ける)強制のことであると私は考えた。
こんな風に書いてみました。
これね。本当なんですよ。
犯罪者の更生プログラムに関するプロの書籍を読んだことがありまして・・・その時の内容を書いてみましたよ。
あとはカントの教育論ですね。カントは哲学者なのですが、教育についても鋭い知見を提供しています。一通りカントは読みました。
で、特に私が大切だと感じたのは、アンチノミー問題です。
なぜこのアンチノミーが大切なのかと言えば、理由はいくつもあるし、理解のためにはなるべく深く理解する必要があるのですが・・・・
平たく言えば、勝手には成長しないってことなんです。
みなさんも、大学受験で半ば強制的に勉強しているうちに、いろいろと成長がありましたでしょう?
こんな風に、本来人の成長は、人生におけるなんらかのイベントを通じて、起こるものなんですね。まさしく人生は受け身のイベントですよ。
親がちゃという言葉が流行ったりしましたが、国ガチャもあるでしょ?
健康ガチャもあるよ。
事故ガチャのようなものもある。
それはあなたの不注意なんでしょって、言う人はいるかもしれないけど、もらい事故もあるし、5歳未満の事故もある。
それをお前の責任だとはなかなか言えないでしょう?
牛山が3歳くらいの時かな。左半身に大やけどを負ったんです。
その時の看護師さんが、入院中に優しかった記憶がある・・・
ちゅーちゃんっていうネズミのぬいぐるみを持っていてね。
牛山は長い間入院したみたいです。
そこから病院で薬害にあい、アレルギーがひどくなり、うまく学校に通うことができなくなったこともありますよ。
まだ12歳に満たない子供でした。親からは「先生の言うことをしっかり聞いて、お礼を言うんだよ」と教えてもらっていたから、薬をもらったらいつも深々と頭を下げて、「ありがとうございました」って言ってたんだ。
アレルギーで体が薬によって壊れていることを知ったのはずいぶんあとだったね。
18歳くらいの頃かな、本で知ったの。
薬害ですよと。
二人兄弟が、同じ時期に薬を断つと、リバウンドで地獄の苦しみがあったけど、うそのようにほぼ完全によくなったの。
人生は受け身のイベントだと思います。
でもね、あなたが例えば慶應大学に落ちたら、「お前の頭が悪いんだ」とか、「お前の努力がダメだったんだ」とか「お前のだらしなさのせいだ」とか、言われてしまうことがあるでしょ。
あなたのイベントを知らない人は、そういう風に人の痛みを知らずに攻撃することもあるよ。でもね、それが本当にそうかどうかは、天の神様しか知らなかったりするかもね。
だから今回不合格になった人は、めげずにがんばってね。
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過去問題解説者 牛山恭範
・スキルアップコンサルタント
・専門家集団Allaboutスキルアップの担当ガイド
・ヤフー(Yahoo)知恵袋 専門家回答者
慶應大学に確実かつ短期間で合格させる慶應義塾大学合格請負人。慶應義塾大学合格の要である、小論文と英語の成績を専門家として引き上げる為、理系を除く全学部への合格支援実績がある。(学部レベルだけに留まらず、慶應大学法科大学院へ合格に導く実績もある。)短期間で人を成長させる為の知見を活かし、教え子の小論文の成績を続々と全国10以内(TOP0,1%以内も存在する)に引き上げる事に成功。12月時点で2つの模試でE判定の生徒を2ヵ月後の本試験で慶應大合格に導く実績もある。技術習得の専門家として活動する為、英語力の引き上げを得意としており、予備校を1日も利用させずにお金をかけず、短期間で英語の偏差値を70以上にして、帰国子女以上の点数を取らせるなどの実績が多い。慶應大学合格支援実績多数。自分自身も技術習得の理論を応用した独自の学習法で、数万項目の記憶を頭に作り、慶應大学SFCにダブル合格する。(その手法の一部は自動記憶勉強法として出版)同大学在学中に起業し、現在株式会社ディジシステム代表取締役。より高い次元の小論文指導、小論文添削サービスを提供する為にも、世界最高の頭脳集団マッキンゼーアンドカンパニーの元日本、アジアTOP(日本支社長、アジア太平洋局長、日本支社会長)であった大前研一学長について師事を受ける。ビジネスブレークスルー大学大学院(Kenichi Ohmae Graduate School of Business)経営管理研究科修士課程修了。(MBA)スキルアップの知見を用いることで、牛山自身の能力が低いにも関わらず、同大学院において、『東大卒、東京大学医学部卒、京都大学卒、東大大学院卒(博士課程)、最難関国立大学卒、公認会計士、医師(旧帝大卒)、大学講師等エリートが多数在籍するクラス』(平均年齢35歳程度)において成績優秀者となる。個人の能力とは無関係に「思考・判断力」「多くの記憶作り」等で結果を出すことができるスキルアップコンサルタントとしてマスコミに注目される。(読売新聞・京都放送など)他の「もともと能力が高い高学歴な学習支援者」と違い、短期間(半年から1年)で、クライアントを成長させることが特徴。慶應合格のためのお得情報提供(出る、出た、出そう)ではなく、学力増加の原理と仕組みから根本的に対策を行う活動で奮闘中。現在、東京工業大学大学院博士後期課程在学。
執筆書籍
・「小論文技術習得講義」(改訂版あり。)
・「自動記憶勉強法」(改訂版あり。)
・「なぜ人は情報を集めて失敗するのか?目標達成論」(改訂版あり。)
・「勉強法最強化PROJECT」(弁護士・医師との共著)
・「慶應大学絶対合格法」
・「慶應小論文合格BIBLE」(改訂版あり。)
・「機械的記憶法」
・「クラウド知的仕事術」
・「小論文の教科書」
・「速読暗記勉強法」
・「難関私大対策の急所」
・「AO入試対策とプレゼンテーション合格法」
マスコミ掲載事例一部
・読売新聞(全国版)学ぼうのコーナーにて8回掲載(週間企画)
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 会社紹介 平成23年10月7日
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 平成23年11月4日放送
・産経関西 20年前とは変わった受験事情 平成23年12月9日
『慶應大学に我が子を確実に合格させる教育法』プレジデントFamilyClub様(メディア掲載)
クライアントの実績の一部
・三田の学部でも小論文全国1位輩出。(偏差値87.9)
・慶應4学部合格者(法・経・総・環)2年連続輩出。
・慶應SFCダブル合格者6年連続輩出。(記録更新中)
・慶應大学3学部合格者ほぼ毎年輩出。
・慶應SFC総合政策学部全国模試小論文1位輩出。
・慶應SFC環境情報学部全国模試小論文1位輩出。(偏差値85以上)
・英語全国1位(2度)輩出、現代文全国1位輩出。
・慶應大学の小論文を1万点以上添削した経験あり。
・慶應関連書籍出版数日本一。 約30冊 (自社調べ)
・慶應関連メディア掲載数日本一。(自社調べ)
外部講師活動
VIDEO
全国の高等学校で外部講師として活動(紹介動画)撮影許可を頂いて撮影しました。2008年7月の映像です。
メディア掲載: プレジデントFamilyClub様
『慶應大学に我が子を確実に合格させる教育法』
第1回 ⇒「従来の教育法では慶應に益々合格しにくくなる」
第2回 ⇒「慶應大学合格に必要な要素と中核」
第3回 ⇒「慶應大学合格に有効な受験対策(前編)」
第4回 ⇒「慶應大学合格に有効な受験対策(後編)」~「受け身の学習」から「攻めの学習」に変化させる~
第5回 ⇒「慶應小論文対策で失敗しないための根本的対策」
第6回 ⇒「信頼関係と素直な心で慶應受験に強くなる」
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