~全国模試小論文1位の報告を3年連続でもらっている牛山の過去問題解説ページです。~
このページでは、メルマガで流した慶應大学の文系学部の小論文問題の解説を掲載しています。
2022年度慶應大学看護医療学部 小論文過去問題解説
こんにちは。
牛山です。
本日は、慶應大学看護医療学部 小論文 2022年過去問題解説ということで解説を行います。
さっそく問題を見ていきましょう。
問題1
学校という場は、自然と呼ぶにはほど遠い性格を持っているとありますが、自然と呼ぶにはほど遠い性格とはどのような意味か、本文を参考に200字以内で述べなさい。
これはですね。
解答パーツを集めて合体させるイメージで解きます。
1)満員電車内の・・・・
2)意志にたとえ反してでも・・・
3)学校が牢獄に・・・
4)自分の意志とはあまり関係なく・・・
5)児童は学校中を・・・・
このあたりのパーツが組み込まれており、文章が作成されていれば、設問に答えていることになります。
解答例を見てみましょう。
問題1 解答例
学校教育では満員電車内のような人数を一つの部屋に何時間もいさせることにはじまり、児童の意志に反してでも、彼らを彼らのために設置された機関に送り込む。学校が牢獄に例えられることがある。自分の意志とはあまり関係なく送り込まれてきた人々の教育を目的としている点で学校と牢獄は類似点がある。児童は自分たちよりも力関係で弱い人間には学校では出会わない。このことをもって著者は自然と呼ぶには程遠いと述べている。
問題2を見ていきましょう。
問題2
下線部2)「この教師は、実は、自分が考えているよりもはるかに多くのことを児童に教えている」とはどのような意味か、これまでの自身の体験をもとに「かくれたカリキュラム」の観点から500字以内で述べなさい。
こんな問題が出ましたよ。
これはこれは・・・実を言いますと、わたくし、2022年度の看護医療学部の解答例を作ることをついうっかり忘れていたのですね。
それで・・・2023年度の過去問題を解きまして・・・今解答例と解説を作りました・・・で、2022年のもついでに作ろうかな~♪と思って問題を見てみると・・・
オーマイゴッド!
なぜか・・・私が2023年度に書いたカントの教育論が、ここでも書けちゃいそうじゃないですか・・・すんごい偶然。
まるで神様が、いっぺんに作りなさいと言わんばかりの偶然。なんちゃって。
そんなわけで、ちょっと同じようなネタで作ってみました。
(おもしろーい)あの時忘れていてよかったんだ~なんて感じました。
2022年度の解答例を見ているあなたは、2023年度の牛山作成の解答例も読んでみましょう!
それではさっそく解答例です。
問題2 解答例
カントは学校教育の道徳的教育の観点から、人の教育は、強制的でなければならないが自立的でなければならないと説いた。その理由は、社会的に放置された場合、精神的な堕落へとつながることである。私が高校生の時、ある物理の教師が放課後私を呼び出して、「お前はやればできるんだ」と諭した。彼は私が病気で学校を休みがちであったことを知らなかったのだが、私はうれしかったことを記憶している。彼は物理を教えることが職務であり、人生指導は給与に反映されない。しかし、生徒に対峙して、生徒を肯定してみせた。現代問題となっている研究として、他者軽視傾向という他者否定に関するものがある。この傾向性は、上記の物理教員とは反対に、他者を否定し、能力を軽視する心理的主観傾向のことである。定量調査により、他者軽視傾向の因子は、教員から認められないことであることが報告されている。
上記のように、「はるかに多くのことを教えている」とは、教員はその言動・思考・態度・接し方により、多くのことを児童に教えており、それだけではなく、生徒の人生に多大なる影響を与えているということだと考えられる。私は上記の物理教師に今でも感謝している。
と・・・いうわけで、こんな風に解答例を書いてみました。
他者軽視傾向っていうのが、最近の受験生が落ちる要因です。
他の人があほに見えて仕方がなくなる病気のようなものなのですね。
なぜあなたが正しいのかわからない・・・とか、なぜあなたがレベルが高いのかわからない・・・
なんて考えて、小論文で自分が点数を取れずに自爆するというのがパターンなんです。
・小論文試験でいつも点数が高い人、
・学士よりは修士、修士よりも博士
・ジャーナルにいくつも論文を通過させている人
・学術ランキングが高い大学の人
なら、レベルが高い傾向があるかもしれないですね。
でもそのことがすでに、よくわからない・・・・なぜなら自分に自信があるから・・・(チーン)ってなるかわいそうなケースが本当に増えています。
そんなわけで、大学も、論文テストもなめてしまって直前まで何もせずに落ちるというのもパターンなのね。
気を付けてね。
でもね。今回答案に書いたように、なぜ他人があほに見えてしまうのかというと、自分が認められていないから・・・ということが研究によって報告されている。
教員が確か一番だったかな、そして親。
今の社会は、学力や能力を相対化させて序列化するでしょ。
あなたが上、彼は下とか。そうするとみんな上に上がりたくなる。
NO、NO、NOって言われるからなんだよ。
そうなると、他者を引きずり落として、相対的に自分の能力が高くなりたいと感じるようになる。そういう心的態度が、他者軽視傾向。
道徳を完全に否定したニーチェはね。
幼少期に酒乱の父親が母親を殴るような家庭で育ったの。
愛情不足だったんだ。
愛情を知らずに育ったニーチェは、痛烈に道徳を批判するようになる。
そういう意味では彼はかわいそうとも言えるかな。
今の社会を見てごらんよ。
否定や批判であふれているでしょ。
肯定するのではなく、否定するメッセージで溢れている。
学校は成績評価でしょ。
社会に出たらまた評価でしょ。
社会的な地位や名誉、財産を比較するでしょ。
SNSで序列化したがるでしょ。
クラスでカーストがあったりするでしょ。
住んでいる地域で、認めたり認めなかったりするでしょ。
みんなすこぶる承認欲求が強くなってるの。
するとね、他者を否定したくなる。
他者否定というのは一種の心のすさみなんだ。
「だからお前はだめなんだ」
というメッセージと
「お前はできる、ここがいいぞ」
というメッセージと
1000回聞いてどっちが元気になりますか?
否定のメッセージを1000回聞いたら脳がやられてしまいそうでしょ。(笑)
そういう社会なんだね。
今の時代ね。
目にするもの、耳にするものの中にたくさんの否定のメッセージがあるでしょ。
そこから脱却すると、心が成長するし、
人にやさしくなることができるし、
それに、小論文も上手になりますよ。
なぜかというと、心のすさみが取れていくと、素直に考えるようになるから。
素直に考えるようになると、思考力が上がるんだね。
がんばってね。
無料メルマガでも、慶應大学の小論文を詳しく解説しています
~なぜメルマガに登録するのがお勧めなのか?~
1.慶應受験と学習のスキルアップに詳しい人に教えてもらうので、成長しやすい。
2.点数が短期間で大きく引きあがった指導をうけることができるので、あなたも点数が上がる事が予想される。
3.慶應受験について多面的に詳しくなるので、合格しやすくなる。
4.お金が一円もかからない。(無料で教えてもらえる。)
《合格実績》大学受験だけではなく、大学院受験の合格実績も豊富です。
慶應大学合格/慶應大学大学院合格/北海道大学大学院合格
東京工業大学大学院合格/上智大学合格/早稲田大学合格/京都大学合格など
~メールマガジンについて~
メールマガジンでは、慶應大学に特化した情報をお届けします。小論文の点数を上げる秘訣や、記憶量を増やすコツなどの情報ですが、メルマガにはサービス・役務のご案内もあります。その為無料で提供しています。プライバシーポリシー ・メルマガ解除
メルマガ以外でも、ツイッターやラインで情報提供しています!⇓⇓
ライン↓↓(スマホで閲覧)
ライン↓↓(PCで閲覧)
メルマガの内容と重複することもあります。予めご了承ください。
過去問題解説者 牛山恭範
・スキルアップコンサルタント
・専門家集団Allaboutスキルアップの担当ガイド
・ヤフー(Yahoo)知恵袋 専門家回答者
慶應大学に確実かつ短期間で合格させる慶應義塾大学合格請負人。慶應義塾大学合格の要である、小論文と英語の成績を専門家として引き上げる為、理系を除く全学部への合格支援実績がある。(学部レベルだけに留まらず、慶應大学法科大学院へ合格に導く実績もある。)短期間で人を成長させる為の知見を活かし、教え子の小論文の成績を続々と全国10以内(TOP0,1%以内も存在する)に引き上げる事に成功。12月時点で2つの模試でE判定の生徒を2ヵ月後の本試験で慶應大合格に導く実績もある。技術習得の専門家として活動する為、英語力の引き上げを得意としており、予備校を1日も利用させずにお金をかけず、短期間で英語の偏差値を70以上にして、帰国子女以上の点数を取らせるなどの実績が多い。慶應大学合格支援実績多数。自分自身も技術習得の理論を応用した独自の学習法で、数万項目の記憶を頭に作り、慶應大学SFCにダブル合格する。(その手法の一部は自動記憶勉強法として出版)同大学在学中に起業し、現在株式会社ディジシステム代表取締役。より高い次元の小論文指導、小論文添削サービスを提供する為にも、世界最高の頭脳集団マッキンゼーアンドカンパニーの元日本、アジアTOP(日本支社長、アジア太平洋局長、日本支社会長)であった大前研一学長について師事を受ける。ビジネスブレークスルー大学大学院(Kenichi Ohmae Graduate School of Business)経営管理研究科修士課程修了。(MBA)スキルアップの知見を用いることで、牛山自身の能力が低いにも関わらず、同大学院において、『東大卒、東京大学医学部卒、京都大学卒、東大大学院卒(博士課程)、最難関国立大学卒、公認会計士、医師(旧帝大卒)、大学講師等エリートが多数在籍するクラス』(平均年齢35歳程度)において成績優秀者となる。個人の能力とは無関係に「思考・判断力」「多くの記憶作り」等で結果を出すことができるスキルアップコンサルタントとしてマスコミに注目される。(読売新聞・京都放送など)他の「もともと能力が高い高学歴な学習支援者」と違い、短期間(半年から1年)で、クライアントを成長させることが特徴。慶應合格のためのお得情報提供(出る、出た、出そう)ではなく、学力増加の原理と仕組みから根本的に対策を行う活動で奮闘中。現在、東京工業大学大学院博士後期課程在学。
執筆書籍
・「小論文技術習得講義」(改訂版あり。)
・「自動記憶勉強法」(改訂版あり。)
・「なぜ人は情報を集めて失敗するのか?目標達成論」(改訂版あり。)
・「勉強法最強化PROJECT」(弁護士・医師との共著)
・「慶應大学絶対合格法」
・「慶應小論文合格BIBLE」(改訂版あり。)
・「機械的記憶法」
・「クラウド知的仕事術」
・「小論文の教科書」
・「速読暗記勉強法」
・「難関私大対策の急所」
・「AO入試対策とプレゼンテーション合格法」
マスコミ掲載事例一部
・読売新聞(全国版)学ぼうのコーナーにて8回掲載(週間企画)
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 会社紹介 平成23年10月7日
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 平成23年11月4日放送
・産経関西 20年前とは変わった受験事情 平成23年12月9日
『慶應大学に我が子を確実に合格させる教育法』プレジデントFamilyClub様(メディア掲載)
クライアントの実績の一部
・三田の学部でも小論文全国1位輩出。(偏差値87.9)
・慶應4学部合格者(法・経・総・環)2年連続輩出。
・慶應SFCダブル合格者6年連続輩出。(記録更新中)
・慶應大学3学部合格者ほぼ毎年輩出。
・慶應SFC総合政策学部全国模試小論文1位輩出。
・慶應SFC環境情報学部全国模試小論文1位輩出。(偏差値85以上)
・英語全国1位(2度)輩出、現代文全国1位輩出。
・慶應大学の小論文を1万点以上添削した経験あり。
・慶應関連書籍出版数日本一。 約30冊 (自社調べ)
・慶應関連メディア掲載数日本一。(自社調べ)
外部講師活動
VIDEO
全国の高等学校で外部講師として活動(紹介動画)撮影許可を頂いて撮影しました。2008年7月の映像です。
メディア掲載: プレジデントFamilyClub様
『慶應大学に我が子を確実に合格させる教育法』
第1回 ⇒「従来の教育法では慶應に益々合格しにくくなる」
第2回 ⇒「慶應大学合格に必要な要素と中核」
第3回 ⇒「慶應大学合格に有効な受験対策(前編)」
第4回 ⇒「慶應大学合格に有効な受験対策(後編)」~「受け身の学習」から「攻めの学習」に変化させる~
第5回 ⇒「慶應小論文対策で失敗しないための根本的対策」
第6回 ⇒「信頼関係と素直な心で慶應受験に強くなる」
慶應クラスの資料請求・お問い合わせ