慶應大学看護医療学部 2013年小論文過去問題の解説

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このページでは、メルマガで流した慶應大学の文系学部の小論文問題の解説を掲載しています。 慶應クラスでは、構造ノートや構造議論チャートを使ってもっと詳しく細かく各学部の過去問解説を動画で行っています。

2013年度 慶應大学看護医療学部の小論文問題解説

 

こんにちは。
牛山です。

 

本日は、2013年慶應大学看護医療学部の小論文問題解説です。

 

【1】童話の読み方


2013年度は、童話「星の王子さま」の文章が出題されています。

 

世界的なベストセラーが題材となっています。

 

童話は、多くのケースで、何らかの教訓が秘められていることが少なくありません。

 

舌切雀などは、分かりやすいかもしれませんね。

欲をかいたり、悪事を働けば、その報いがあるという教訓です。

 

ところで、本課題文の内容は、上記のように、前編を通じての教訓を読み取るわけではありませんので、部分的に抜粋された内容を文章の前後から読みとっていくことが大切になります。

 

比喩や例えが多用されていますので、それらの内容を読み取りつつ、前後から内容を把握していきます。

 

【2】問題1


(1)解説

設問は、以下のような内容でした。

----------------------------------
狐は、友達を持つには「辛抱強くすることだよ」と答えています。「辛抱強くすることとは、具体的にどのようなことだと考えますか。
----------------------------------

 

この問題は、狐が本文で述べていることを読み取ることが大切です。

 

狐は以下のようなことを述べています。

 

-------------ここから-------------
最初は俺から少し離れて、そこの草の上に座る。おれはあんたを目の隅で見る。あんたは何もしゃべってはいけない。言葉というものが誤解のもとだ。一日ごとにあんたはだんだん近づいてきて座れるようになる。
-------------ここまで-------------

 

これは、

 

(1)友人を作るには、時間がかかるということ、

(2)必ずしもことばのやり取りができればそれでいいというわけではないということ。

(3)少しずつ人との距離感は近づいていくということ。

 

上記のようなことの例えだと考えられます。

 

従ってこれらの内容が分かるように、言語化し、答案をまとめる必要があります。

 

さらに、、、

 

今回の問題では、あなたの体験を踏まえて述べなさいとありますので、この要求に答えていきます。

 

牛山が作った解答例ですので、牛山の体験を入れてみました。

 

(2)解答例

 私が中学校に入学した初日に、一人 だけクラスの中で誰とも話をしない男 子生徒がいた。私達の中学校は、3つ の地区の小学校から上がってきた生徒 によってクラスが構成されていたが、 彼だけ転校生で友人が一人もいなかっ たのである。私は彼に話しかけ、他の 生徒に紹介し、3分後には、笑いなが ら「友達、友達」と彼の肩をたたい た。友人としての意思表示だったので ある。ただし、この時点では、まだ本 当の意味での友達ではなかった。

 その後彼とは、生活を通して交友関 係を深めていった。通学経路が同じで あったため、毎日一緒に登校した。共 に遊び、受験勉強も一緒にした。そし て本当の友人となった。辛抱強くする こととは、上記のように同じ時間と空 間を共有し、時間をかけることを指し ている。時間を重ねることで、友情は 育まれ、ことばを交わさずとも、心が 通うようになり、お互いを大切に思う 心も育まれるのである。

 

【2】問題2


(1)解説

問題2は、内容理解の問題です。
説明問題ですね。

 

問題では次のようなことが聞かれています。

----------------------------------
下線2で狐が言った「麦畑の色がある」とはどういうことか
----------------------------------

 

これはズバリ指摘している箇所があります。

 

-------------ここから-------------
向こうに麦ばたけが見えるだろう。おれはパンなんか食べない。麦なんてまったく役に立たない。麦畑は俺になにも話しかけてこない。残念なことだ。だけどあんたは金色の髪をしている。おれがあんたと仲良しになったら麦畑はすばらしいものになる。金色の麦を見ると、おれはあんたを思い出すわけだ。そして麦の上を渡る風の音も大好きになる・・・
-------------ここまで-------------


 

(2) 解答例

 

 王子様と仲良くなった狐は、麦畑を 見ることによって、金色の髪をした王 子さまを思い出すことができる。この ことを指して、狐は「いいことがあ る」と言っている。

 狐は、大切な人を思い出すことによ って、幸せを感じることができる。 「麦畑の色がある」とは、このよう に、大切な人の記憶を追体験できるこ とを指している。

 

【4】問題3


(1)解説

問題3は半分考察問題のような、説明問題になっていますね。

 

----------------------------------
ぼくはぼくのバラに責任がある・・・とは、何を意味しているか。述べなさい。
----------------------------------

 

この問題については、最後の部分で、狐が述べていることが参考になります。

 

-------------ここから-------------
あんたのバラがあんたにとって大切なものになるのは、そのバラのためにあんたがかけた時間のためだ。
-------------ここまで-------------

 

そして、狐はこのことを真理だと表現しています。

 

かけた時間のためであることです。

 

その話のつながりの中で、

 

だけど・・・と逆説表現があり、あんたは自分が飼い慣らしたものに対して責任があると述べています。

 

したがって、ここでは育んだ関係を続けていくことの大切さを説いていると解釈するのが妥当です。

 

(2)解答例

 「ぼくはぼくのバラに責任がある」 とは、登場人物である王子が、「育て たバラと過ごした期間を通して育んで きた関係性」を保つ責任があることを 指している。登場人物である王子は、 バラを育てる過程で、幾多の障害を継 続的に乗り越えてきた。水を与え、虫 を取り、風から守ってきた。このよう に対象との関係を育み、大切にするこ とは、バラだけではなく、友人関係で も同様であることを狐は暗に示してい る。

 従って、「ぼくはぼくのバラに責任 がある」という言葉は、バラとの関係 だけではなく、交友関係においても当 事者は育んだ関係を継続的に育て、何 らかの行為を起こし続ける責任がある ことを意味している。

 

【5】前後を探してみよう


説明問題は、下線部分の前後を探せば8割型解けます。

 

どこの部分の言い換えになっているのかを観察してみましょう。

 

例外的にこの方法では解くことができない問題もありますから、気をつけてくださいね。

 

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