慶應大学法学部 FIT入試 小論文過去問題の解説 2019年

慶應大学絶対合格情報
ここでしか手に入らない慶應合格・不合格情報、暗記法、思考法小論文対策を無料提供!
~メールマガジンについて~
メールマガジンでは、慶應大学に特化した情報をお届けします。小論文の点数を上げる秘訣や、記憶量を増やすコツなどの情報です。メールマガジンではサービス・役務のご案内もあります。その為に無料提供となっています。プライバシーポリシーはこちら・メルマガ解除はこちら

このページでは、メルマガで流した慶應大学の文系学部の小論文問題の解説を掲載しています。

慶應大学法学部 FIT入試 2019年度 小論文問題解説(2018年実施)

 

こんにちは。
牛山です。

 

今回は、2019年(2018年実施)法学部FIT入試B方式の解説です。

 

 この年は、例年と同じような出題となりました。
 4つの資料が与えられており、その資料の内容から、何が言えるのかを問う問題です。

 

【総合考査Ⅰ】問題

 

概ね以下のようなことが設問で問われています。

以下の4つの資料を読み、大学の理想像がどのように変遷してきたのかをまとめなさい。

 

 この手の問題では、事実に基づいて、要約的な解釈を導くことが答案設計のコツになります。

 



以下のように考えてみましょう。

資料1・・・一言化
資料2・・・一言化
資料3・・・一言化
資料4・・・一言化


 ただし、あまりズルズル書いていくと、肝心の結論を書くスペースがなくなるので、極めて端的にまとめていく方がいいでしょう。

 

 その上で、何が言えるのかをある程度見抜く手段として、「共通点」「相違点」に注目するというアプローチがあります。




解答例 

 

 資料1では、国家が求める学術技芸が強調されている。資料2では、学術の理論の応用、要諦を教授することを目的とし、人格、国家思想の滋養が強調されている。資料3では、同様に学芸の教授研究が説かれ、道徳的及び、応用的能力の重要性が述べられている。資料4では、学術、教養、専門的能力を元として、新たな知見を創造することで、社会の発展に寄与すべきであると説かれている。上記の内容に共通するのは、学術であり、共通しないことは目的論である。資料3と4には、社会貢献性の強いキーワードである道徳、教養、専門的能力、新たな知見の創造などが見受けられる。以上のことから古くは「学術・国家」のために設立された大学が、今日では「学術・教育・社会」のための大学へと、変容しつつあると考えられる。


【総合考査Ⅱ】問題


 総合考査Ⅱでは、コテコテの議論系問題が出題されました。
スティーブンとミルが議論をしている課題文が出題されています。

 法学部で、誰かが議論をしている場合、何の議論なのかを見抜くことが大切です。

 議論の内容は、多くのケースで、錯綜したものとなっており、論点が不明確になっているのですね。

そこで、中心的な論点を見つけることが、大切になります。今回のケースでは、多様性の是非について議論が進んでいることを見抜くことができたかどうかが、ポイントです。



今回の問題を解く上で、二つ目のポイントは、自分とは反対の立場の論者の論拠をたたくことです。

 論拠をたたけば、説得力が高まります。


設問を簡略化すると、以下のようなことが問われています。

ミルとスティーブンの議論内容を見て、あなたがこの後に発言するとすれば、どのようなことを述べるのかを考えて400字以内で記述しなさい。

比較的長い問題文ですが、こんなことが問われていましたよ。

今回の問題のポイントは、中心的な議論の論点について、普通に論述することが求められていると見抜くことです。


出題意図を把握すれば、理解力や構成力が上がります。何をすることを求められているのかを見抜き、問題に応じて、答案構成を決めましょう。


解答例

 社会における多様性は妥当性の高いものだろうか。私はこの点について、妥当性が高いものであると考える。そもそも大前提として、人の倫理意識は多様なものである。この点については、先行研究で、倫理意識の多様性が認められている。私が仮説を提示する理由は大きく3つある。第一の理由は、公正な社会を形作るには、倫理意識の多様性が認められる必要があることだ。近年ヘイトスピーチが問題となっているが少数派だからという理由だけで彼らの権利が侵害されてはならない。第二の理由は、多様性そのものが善ではないという意見が極論であることだ。換言すれば、多様性そのものは、実質的に公正な社会の基盤となる。第三の理由は、法目的に照らし、人の価値感が画一化するほどの言論統制に似た刑罰の設定等の法制度の構築は望ましいものではないと考えられることである。以上の理由より、私は社会における多様性について、妥当性が高いものであると考える。

 

 

無料メルマガでも、慶應大学の小論文を詳しく解説しています

 



~なぜメルマガに登録するのがお勧めなのか?~
1.慶應受験と学習のスキルアップに詳しい人に教えてもらうので、成長しやすい。
2.点数が短期間で大きく引きあがった指導をうけることができるので、あなたも点数が上がる事が予想される。
3.慶應受験について多面的に詳しくなるので、合格しやすくなる。
4.お金が一円もかからない。(無料で教えてもらえる。)

 

《合格実績》大学受験だけではなく、大学院受験の合格実績も豊富です。

慶應大学合格/慶應大学大学院合格/北海道大学大学院合格
東京工業大学大学院合格/上智大学合格/早稲田大学合格/京都大学合格など


~メールマガジンについて~
メールマガジンでは、慶應大学に特化した情報をお届けします。小論文の点数を上げる秘訣や、記憶量を増やすコツなどの情報ですが、メルマガにはサービス・役務のご案内もあります。その為無料で提供しています。

プライバシーポリシーメルマガ解除

 

慶應大学絶対合格情報
ここでしか手に入らない慶應合格・不合格情報、暗記法、思考法小論文対策を無料提供!

メルマガ以外でも、ツイッターやラインで情報提供しています!⇓⇓

メルマガの内容と重複することもあります。予めご了承ください。


 

ライン↓↓(スマホで閲覧)

友だち追加数

ライン↓↓(PCで閲覧)

メディア掲載: プレジデントFamilyClub様

 

『慶應大学に我が子を確実に合格させる教育法』

第1回 ⇒「従来の教育法では慶應に益々合格しにくくなる」

第2回 ⇒「慶應大学合格に必要な要素と中核」

第3回 ⇒「慶應大学合格に有効な受験対策(前編)」

第4回 ⇒「慶應大学合格に有効な受験対策(後編)」~「受け身の学習」から「攻めの学習」に変化させる~

第5回 ⇒「慶應小論文対策で失敗しないための根本的対策」

第6回 ⇒「信頼関係と素直な心で慶應受験に強くなる」

スピンオフ編 ⇒「今からでも時間がなくても国立大学、慶應大学に我が子を合格させる方法」

スピンオフ編 ⇒「逆転合格を可能にする慶應SFC小論文対策<前編>」

スピンオフ編 ⇒「逆転合格を可能にする慶應SFC小論文対策<後編>」

 

 

慶應クラスの資料請求・お問い合わせ

 



PAGE TOP
© 2007 - DIJI SYSTEM