慶應大学法学部 FIT入試 小論文過去問題の解説 2018年

慶應大学絶対合格情報
ここでしか手に入らない慶應合格・不合格情報、暗記法、思考法小論文対策を無料提供!
~メールマガジンについて~
メールマガジンでは、慶應大学に特化した情報をお届けします。小論文の点数を上げる秘訣や、記憶量を増やすコツなどの情報です。メールマガジンではサービス・役務のご案内もあります。その為に無料提供となっています。プライバシーポリシーはこちら・メルマガ解除はこちら

このページでは、メルマガで流した慶應大学の文系学部の小論文問題の解説を掲載しています。

慶應大学法学部 FIT入試 2018年度 小論文問題解説(2017年実施)

 

こんにちは。
牛山です。

 

今回は、2018年(2017年実施)法学部FIT入試B方式の解説です。

 

この年は、オーソドックスな内容になっていますね。

 

 

【総合考査Ⅰ】

 

次の資料1.2.3から読み取れることをまとめなさい。

 

※ここでいくつか資料があります。

 

問題の解き方ですが、各資料を一言化していくことが大切です。
その上で、何が言えるのかを書きましょう。

 

皆さんがよくやってしまうのは、「そんなことは資料から読み取れない」ということを書いてしまう失敗です。

 

自分の推測でいろいろと述べるのではなく、事実ベースで述べていきます。



解答例 

 

 資料1からは、2000年~2015年にかけて、以下のことが伺える。(1)加工品は概ね輸入シェア率が下降傾向である。(2)素材は概ね輸入シェア率が上昇傾向である。(3)消費財は概ね輸入シェア率が上昇傾向である。これらのことから、中国国内における技術水準が高くなりつつあることが推察される。
 資料2では、美術品の輸入品シェア率が、過去5年間の年平均でトップになっている。加えて、資料3からは、中国の国別輸入額について、米国、日本、韓国からの輸入額が近年大幅に上昇傾向にある。上記の内容より、贅沢品である美術品を海外から多く輸入するなど、中国は、経済的に繁栄した国から多くの製品を輸入できるようになりつつあることが推察される。
 上記の内容を総合的に見た場合、近年中国は、技術水準が高まり経済発展を通して輸入額が大きく上昇しつつあると考えられる。

【総合考査Ⅱ】


 現在、国民の祝日は年間 16 日あります。社会と経済をより良くする目的で、その日付や分布を自由に変更できるとします。日数の上限は変更しないとして、どのように日付を定めますか。そして、そのように定めることにはどのような利点があると考えますか。400字程度で述べてください。なお、祝日の由来や意義については考えないものとします。

 

解説

この問題は、発想力が問われる問題ですね。
ある程度自由な発想が大切です。
この年の問題を添削していると、比較的に合理的な答案が目立ちます。

 

注意点は、法学部の受験であり、経済合理性を重視した考え方は必ずしもウケがよくないということです。

 

 

誰にアピールしているのかを十分に考えた上で、上手にやっていきましょう。

 

例えば以下のような方向性で答案を設計するという方法もあります。

 

社会背景+先行研究への言及+問題意識の掘り下げ+問題設定
という流れになっています。

 

私の本を読んだ人が、牛山は社会的な知識を身に着けることを否定しているなどと、事実に反することを時々いう人がいます。このような見方は極めて皮相的であると言えるでしょう。私はそのようなことは述べていないし、特定の小論文の書き方の型のようなものは、そういった事情も考慮した上で、紹介していますからね。

 

そして、牛山の小論文指導で全国1位が3年連続で出ています。
要は、ケースバイケースということですよ。

 

ここでは、社会背景に言及する方が、自説の妥当性を説得的に展開できる可能性があると見たので、以下のような解答例になっています。参考にしてみてください。


解答例

 先般、我が国を代表する電通という大企業で、若い女性社員が過労死で亡くなった事件がクローズアップされた。これまでは過労死と言えば、中高年の病という認識が一般的であったため、非常に大きくこの事件は報道された。マイケルサンデルは、公共の議論の場に経済の論理が支配的であることを問題視し、「正義論」は国際的なベストセラーとなった。私はこのような経済の論理が幅を利かせる社会を改善する方向性を提案したい。具体的には、まとまった休日ができるように、祝日を再配置し、ゆっくりと国民が体を休め、充実した「人間らしい人生」を送ることができるような社会を作りたい。なぜならば、現代社会では、資産が必要以上に価値を持って認識されているからだ。逆説的だが、経済合理性を最重視しない企業の方が、経済合理性を追求するよりも成長することがある。また、政府が用意する公共政策は、社会正義が実現するように行われるべきである。憲法の生存権には、国民は文化的で社会的な最低限度の生活をする権利を有するとある。
 以上の理由より、私はまとまった休日を作るように、祝日の再配置を行うことを提案したい。

 

小論文の意見提示は、(それがどうした)と思われないことが大切です。そのためには、意見に新規性や進歩性を持たせることが肝要です。

そのために、大切なことは、「問題の発見」をアピールし、分かりやすい論旨を形作ることです。


 

 

無料メルマガでも、慶應大学の小論文を詳しく解説しています

 



~なぜメルマガに登録するのがお勧めなのか?~
1.慶應受験と学習のスキルアップに詳しい人に教えてもらうので、成長しやすい。
2.点数が短期間で大きく引きあがった指導をうけることができるので、あなたも点数が上がる事が予想される。
3.慶應受験について多面的に詳しくなるので、合格しやすくなる。
4.お金が一円もかからない。(無料で教えてもらえる。)

 

《合格実績》大学受験だけではなく、大学院受験の合格実績も豊富です。

慶應大学合格/慶應大学大学院合格/北海道大学大学院合格
東京工業大学大学院合格/上智大学合格/早稲田大学合格/京都大学合格など


~メールマガジンについて~
メールマガジンでは、慶應大学に特化した情報をお届けします。小論文の点数を上げる秘訣や、記憶量を増やすコツなどの情報ですが、メルマガにはサービス・役務のご案内もあります。その為無料で提供しています。

プライバシーポリシーメルマガ解除

 

慶應大学絶対合格情報
ここでしか手に入らない慶應合格・不合格情報、暗記法、思考法小論文対策を無料提供!

メルマガ以外でも、ツイッターやラインで情報提供しています!⇓⇓

メルマガの内容と重複することもあります。予めご了承ください。


 

ライン↓↓(スマホで閲覧)

友だち追加数

ライン↓↓(PCで閲覧)

メディア掲載: プレジデントFamilyClub様

 

『慶應大学に我が子を確実に合格させる教育法』

第1回 ⇒「従来の教育法では慶應に益々合格しにくくなる」

第2回 ⇒「慶應大学合格に必要な要素と中核」

第3回 ⇒「慶應大学合格に有効な受験対策(前編)」

第4回 ⇒「慶應大学合格に有効な受験対策(後編)」~「受け身の学習」から「攻めの学習」に変化させる~

第5回 ⇒「慶應小論文対策で失敗しないための根本的対策」

第6回 ⇒「信頼関係と素直な心で慶應受験に強くなる」

スピンオフ編 ⇒「今からでも時間がなくても国立大学、慶應大学に我が子を合格させる方法」

スピンオフ編 ⇒「逆転合格を可能にする慶應SFC小論文対策<前編>」

スピンオフ編 ⇒「逆転合格を可能にする慶應SFC小論文対策<後編>」

 

 

慶應クラスの資料請求・お問い合わせ

 



PAGE TOP
© 2007 - DIJI SYSTEM