慶應大学法学部 FIT入試 小論文過去問題の解説 2016年

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慶應大学法学部 FIT入試 2016年度 小論文問題メルマガ解説(2015年実施)

 

こんにちは。
牛山です。

 

本日は、2016年 慶應大学法学部 FIT入試小論文の過去問題解説です。

 

 

【1】問題概要

 

(1) 設問の要求

次の資料から読み取ることができる現象と、その問題点を整理して400字程度にまとめなさい。

 

 

まず、資料1を見てみましょう。

 

我が国の人口に関する資料が出題されています。2060年までの予測値が入っていますね。

 

この資料は何の資料かと言うと、各年代別の、人口推移予測資料です。
従いまして、この資料から分かるのは、時代ごとの人口比率推移ということになります。
この点を、「読み取ることができる点」として、抜き出すことを考えましょう。

 

そうしますと、答えは一つしかないのですが、少子高齢化が進んでいるということになります。

 

次に、資料2を見てみましょう。

 

資料2は、社会保障給付費の部門別推移表です。
こちらは、あまり難しく考えずに大きな部分を見てみましょう。
要は、右肩上がりになっていますね。
このように、グラフ問題は大きなところから読み取っていきます。

 

次に、問題点を書くことを求められているわけですが、この問題点は、資料から読み取ることができる点をかけあわせると、何が言えるのかを考えればいいでしょう。

 

資料1・・・少子高齢化
資料2・・・社会保障給付費の増加

 

資料1と資料2から言えること、問題点とは、「増え続ける社会保障給付金額を支える労働人口が減少傾向にあること」と言えるでしょう。

 

あとは、この問題点を詳しく書けばよいということになります。

 

それでは、解答例をご紹介します。

 

設問1 解答例

 

 資料1では、64歳までの人口(14歳以下、15~64歳)が減少傾向にある一方で、65歳以上の人口が増加していることが分かる。従って我が国は、少子高齢化が進んでいることが読み取れる。
 資料2では、年金、医療費、福祉・その他の社会保障給付金額が、1965年から増加し続けていることが分かる。我が国の社会保障費が、高齢化社会の到来により膨張し続けていることが読み取れる。
 我が国が抱える問題は、増え続ける社会保障給付金額を支える労働人口が減少傾向にあることである。今後は社会保障給付額を減額するか、労働人口を増やし、国富を増加させるか、あるいはその両方を実施していく必要がある。しかし、このどちらも一定の問題を抱えている。社会保障額の減額は、国民の生活を保障できなくなる可能性があり、少子化対策は実効性に疑問があり、移民政策には、多くの反論が予想される。

 

 

 

【2】問題2

 

人類が来年から空を飛ぶことができるようになったと仮定します。どのような問題が起こるかを予測し、その解決策と合わせて、400字程度で述べてください。

 

 

この問題は、法学部で出題されていることを考慮に入れる必要があります。現在の道路交通法にあたる法律では、空を飛行して起こったトラブルに対処することができません。

 

このあたりのことを、書いていくといいでしょう。

 

どのようなトラブルがありそうか、具体的に考えてみましょう。

 

解答例では、かつて日本に航海法が無かった時代にあった有名な航海事故を紹介しています。あの坂本竜馬が、海外の航海法を用いて紛争を解決した事例を挙げています。有名なエピソードですね。

 

それでは、解答例をご紹介します。

 

 

設問2 解答例

 

 仮に人類が自由に空を飛ぶことができるようになった場合、どのような問題が起こるだろうか。予想される問題は、飛行事故による保証問題である。近年普及が広がっているドローンなどの飛行物体との接触事故、建造物との有人飛行物の衝突による器物破損の事故、有人飛行物同士の衝突事故などが予想される。
 かつて坂本竜馬が運営する船舶が紀州藩の船と衝突した際には、航海法が無く、事故に関する保証の程度や双方の帰責性の有無を巡り、紛争が起こった。この問題は、海外の航海法を適用することで解決に至ったが、その適用の妥当性については、紀州藩に不満が残ったと言われている。このような問題は、法が存在しないことに起因している。
 従って、この予想される保証問題を解決するためには、有事の際の保証について、立法することが必要であると考えられる。道路交通法の民法における保証概念を適用し、航空法、道路交通法などの関係各法との連携を取る法律を立法することが望ましい。

 

 

 

 

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