議論力を引き上げる価値

 

こんにちは。
牛山です。

 

今日は議論の力を引き上げる価値につ
いてのお話です。

 

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【1】「議論力養成ウェブBook」
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まだ読んでいなかった方はどうぞ。

 

「議論力養成ウェブBook」
http://www.skilladviser.com/book/keidai/giron/1.html

 

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【2】小論文の点数
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(1) 小論文の点数は複数の力で上がる
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議論の力を引き上げれば、小論文の
試験に強くなります。

 

その理由は以下のようないくつかの力
が議論の練習を通して高くなるためで
す。

 

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(2) 論理的思考力
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議論に強いということは、論理構造を
しっかりと把握しているということで
す。

 

したがって、論理構造に意識が集中す
るようになり、論理に強くなります。

 

議論をしない場合や、議論の過程を精
査されない場合は、往々にして、自分
は議論に強い、弱いという感覚が希薄
になります。

 

強いのか弱いのかよくわからないとい
う状態では、モチベーションも上がり
ません。

 

いくら知識があっても、非論理的なこ
とばかりを述べていれば、評価は下が
ります。

 

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(3) 読解力
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論理的な思考力は読解力に波及効果が
あります。

 

よく言われることでもありますが、
現代文の力がつくと、英語の力もつく
など、論理的なものの見方は、他の
科目や分野にも、影響力があります。

 

読解問題では、特に小論文の場合、論
理的に内容を読解できるかどうかを見
られることも珍しくはありません。

 

小論文の要約問題や、整理問題では、
論旨をまとめるタイプのものが頻出で
す。特に法学部はこの傾向が顕著で
す。

 

ゆえに、議論の練習をして、論理的に
考える癖がついてくると、読解力も向
上します。

 

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(4) 内容力
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小論文の内容力とは、一般的に以下の
二つです。

 

・論理的整合性
・経験的妥当性

 

これらは、論理的かどうかということ
が大きなポイントですので、小論文
試験における内容力(点)も上がって
きます。

 

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(5) 構成力
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論理的に自分の主張を述べる議論の
練習をすれば、必然的に構成に目がい
くようになります。

 

したがって小論文試験で求められる
構成力も高くなることが予想されま
す。

 

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(6) 発想力
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この発想力については、意外に思う
かもしれませんが、議論の練習をする
と、小論文を書く際の発想力が引き
あがります。

 

その理由は、自分の主張を通すために
必要なポイントが何かということに、
意識がいくようになるためです。

議論の練習をしたことがない人は、
簡単に人の主張に納得してしまいま
す。

 

仮にそれが詭弁であっても、見抜くこ
とができません。

(ああ、そうなのかなぁ)

 

と反応するだけになってしまいます。

一方で、議論に強い人は、おかしな
論法はどこがおかしいのかがすぐに
分かります。

 

自分自身が議論の組立てをしっかりと
行うことに慣れていれば、どのような
ポイントで思考することで自分の意見
の妥当性が高くなるのか?というポイ
ントも徐々に見えてきます。

 

そのため、指定文字数が埋まらずに困
るということはほぼ無くなってきま
す。

 

一方で、

 

空白を埋めることばかりを考えている
のに、何も書く事ができずに困る人は
自分の知識を書こうとしていることが
珍しくありません。

 

論文試験では知っていることを書いて
も構いませんが、知っていることを書
くことが趣旨の試験ではありません。

あくまでもしっかりと考えた内容を書
くことが趣旨の試験です。

 

議論の練習時に論理的に考える方法に
慣れてくると、小論文試験でもずい
ぶん書きやすくなってきます。

 

このあたりについては拙著
「小論文の教科書」に書いていますの
で、またご興味がある方は手にとって
みてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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