慶應大学 小論文対策 第九十二章 書き方に関する勘違い

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第九十二章 書き方に関する勘違い


小論文の書き方については、雨後のタケノコのように、多くの理論が存在します。ここではどのような勘違いがあるのか、どうすればいいのかをご紹介します。


92-1 資本力があっても正しい(効果的な)わけではない

 資本力があっても、指導が正しいわけではありません。大きな企業が教えている内容なので安心・・・などということはありません。そもそも何の関係もありません。

 

92-2 うやむやにしても正しい(効果的な)わけじゃない
 小論文の指導がよく分からない指導機関が、間違ったことを言わないようにするために、指導内容が漠然としていて抽象的な動画や冊子を配ることがあります。
このような指導機関の小論文指導は大変あいまいです。
言い換えれば、すべての指導を抽象的であいまいにすることで、間違ったことを教えることは防ぐことができていますが、その分点数も伸びにくくなっています。
そもそも、だいたいこんな感じで書くようにと指導しているようなものですから、あとは運任せ、生徒のポテンシャル任せということになります。
また、このような指導では、小論文指導の世界で意見が分かれる序論の扱いの論争から逃れるなど、自分の立場をうやむやにして、場当たり的な指導をするものが目立ちます。
このように、信念や哲学の無い教育に、生徒の学力や実力を変える力はありません。

 

92-3 混ぜても正しい(効果的な)わけじゃない
 小論文の指導がよく分からない指導機関が、いろいろな指導機関の内容をごちゃまぜにすることがあります。また、どのような指導がいいのかよく分からない学生が、いろいろな指導機関の指導をごちゃまぜにして自分の答案を作ることがあります。
このように、「ぶっこみうどん」のような、思想の文章が良くなることはありません。
どのような哲学も美学も持たないやり方からは、どのような方向から見ても美しくないアウトプットが生まれます。このようなやり方は、シャネルとグッチを足して二で割ると、いい感じのブランドが出来上がると勘違いするようなものであり、根本的に成果物に対する認識と洞察が甘いと言えます。シャネルには、下品なものと戦うというブランド構築に関する哲学と信念があります。このようなブランドが、何の哲学もなくいいものをごちゃまぜにすると、足し算のように何やらいいものができる・・・などという低次元な考えの元で良くなることはありません。

 

92-4 いいとこどりをしても正しい(効果的な)わけじゃない
 良い部分だけを取り入れて、何かやり方を作ると良いアウトプットができるという考えがあります。小論文にこのような考えを持ち込むのは危険です。まず、そもそも、受験生がいいところだと考えている内容が良くないことが少なくありません。譲歩構文を適当な構文と混ぜて使う失敗はこの典型です。また、指導機関が、いいところを集めるのも無駄です。そもそも、上級者が指導しないことで問題が起こっているにも関わらず、きちんと職人のような上級者を用意することなく、つじつまあわせや、いいところ取りをすることで、その場をごまかそうとするような教育指導がいいわけがありません。この場合、いいところ取りもできておらず、結局のところ、よく分からないことを生徒に部分的にコマ切れで教えている状態となります。そうではなく、小論文に関する体系的な理解や、体系的な技術を構築する必要があります。そのために、思考や文章、論文のトレーニングを受けた上級者や達人が指導に当たる必要があります。

 

92-5 減点を防いでも正しい(効果的な)わけじゃない
 減点を防ぐやり方なので安心という考えがあります。減点を防ぐことは、小論文の重要な学習目標の一つですが、それだけでは点数は頭打ちになります。点数を防ぐだけではなく、加点を狙っていくことで、90点程度の点数を取ることができるようになります。

 

92-6 小論文の規範を紹介しても正しい(効果的な)わけじゃない
 小論文の規範を紹介する書籍もあるようですが、内容が不適当なものが目立ちます。つまり、その規範を学んでも、適切な規範を知ることができません。

 

92-7 MBAの本や他の本で部分的に紹介されていても正しい(効果的な)わけじゃない
 物事の考え方の正当性を主張するために、MBAの本を紹介するやり方もあるようです。しかし、そのMBAの本の一部で紹介されている方法は、普遍的な考え方という意味での紹介ではなく、あくまでも考え方の一例という紹介がほとんどです。そのような考え方を参考にしても、世界に存在する数百の思考方法の一つを知ることができるだけです。分かることともギャップがあるだけでなく、できるようになるわけでもありません。また、そのような一思考方法に慣れても、それが効果的なわけではありません。このようなことを知らずに、もっともらしいやり方、思考方法をあがめている受験生が多いのですが、単なる勘違いと言えます。思考に関する素人が喜ぶやり方ではなく、思考のプロであるMBAホルダーなどが、総合的に様々な思考ツールを駆使することができるように、思考技術を高めていくことで、思考力が上がります。一つの方法にこだわると一般的に思考力は下がります。

 

92-8 Amazonランキングで1位になっても正しい(効果的な)わけじゃない
 Amazonランキングは要は、広告費で決まります。品質とは何の関係もありません。

 

92-9 継続的に売れていても、正しい(効果的な)わけじゃない
 売れる要素があることと、品質がいいことは、必ずしも=ではありません。また、多くのケースで、売れる要素があることと、品質はずれています。良いものが売れることはあります。しかし、良くないものが勘違いによって売れているケースもたくさんあります。詐欺同然の商品がたくさん売れているベストセラーやリピート購入されているケースも同様です。「イチゴミルクチョコレート食べ放題ダイエット」や「おなかに巻くだけであなたもすぐにスリムボディー」というダイエットが巨額の売り上げをあげているのは、それが効果があるからではなく、単に消費者の側にニーズがあるからです。小論文も同じです。

 

92-10 学歴があっても正しい(効果的な)わけじゃない
 東大卒なら、小論文で高い点数なわけではありません。そもそも東大に小論文は一部の例外を除きありません。小論文試験で何点取ったのか分からない人の小論文指導は品質が不明なものと言えます。

 

92-11 合格者がたくさん出ていても正しい(効果的な)わけじゃない
 たくさん受験すると、たくさん合格します。その意味で、塾の生徒の数に比例して合格者は出ます。また、桜の合格情報がたくさんあります。嘘の合格率も受験業界ではたくさんあります。無料ブログを読んだ人から合格者が出たというのは、この典型で、母集団の数が違うので、合格者が出ない方がむしろ不自然な現象と言えます。合格者は一般的になんでも参考になったと思っているものなので、参考になった、あるいはお勧めなどの情報もこの意味でほとんど無意味です。そもそも慶應合格者も小論文は60点程度で合格しています。

 

92-12 模試で良い成績になる人がいても正しい(効果的な)わけじゃない
 たくさんの人が模試を受けるとその中の誰かが良い点数を取ります。

 

92-13 ブランドがある会社があっても正しい(効果的な)わけじゃない
 スマートであることと、小論文指導の品質に関係がありません。スマートに教えられても、教えられている内容が伸びないなら伸びません。

 

92-14 サーチエンジンで上位表示されていても正しい(効果的な)わけじゃない
 サーチエンジンは、最適化されたページを上位表示します。

 

92-15 広告で上位表示されていても、正しい(効果的な)わけじゃない
 広告の上位表示は支払った広告費に比例します。

 

92-16 合格者がお勧めしていても、正しい(効果的な)わけじゃない
 才能で合格した人が、指導内容を勘違いして絶賛していることがよくあります。

 

92-17 指導者が点数を取れて、教え子が点数を取れ、伸びていることが大切
 それではどのような指導が比較的に安全でしょうか。
当然ですが、指導者が現実に小論文試験で点数を叩き出せることが重要です。
その上で、指導を受けた生徒が小論文試験で点数を取っていることが大切です。
また、その時の伸び幅と安定性も重要です。
模試で成績が良かったのに本試験で落ちたという場合、良い指導であるとは限りません。



 

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