最新の新しい授業で落ちる人、価値のある授業で劇的に点数を上げる人

 

 

ディープフェイクの時代における護身術
なぜあなた(牛山)は正しいのですか?


牛山 恭範 (著)

 

先生なぜあなたは正しいのですか?



今の時代、SNS、ユーチューブで、手軽な映像やメッセージが拡散され、ディープフェイクの時代と言われている。

 

ディープフェイクの定義は以下のようなものである。

 

オンラインgoo辞書の引用
---引用開始---
人工知能など高度な合成技術を用いて作られる、本物と見分けがつかないような、にせものの動画。
---引用終了---

 

例えば、嘘とは言わないまでも、慶應大学のAO入試に落ちた塾講師が、「慶應のAOの書類はこう作れ」とか、「プレゼンの内容はこれで受かる」というタイトルで、情報を発信している。まぁまぁ再生回数が伸びていたりして、信じた人は、かわいそうだなぁと思うしかない。

 

ちょっとちょっと!そんなの知りませんでしたよ!牛山さん

 

と、そんな形でこの話を聞く人が多いのだが、話はそんなに簡単ではない。

 

例えば、合格率当社は85%です・・・などという場合、実は、一人合格した場合に、5学部合格した子がいたら、5人合格したことにして、頭数で割るとか、

合格率のタイトルには、早慶上智難関大学合格率85%となっているのに、実は、関関同立マーチに合格した学部の数(つまりさっきのように5学部合格なら5人合格としてカウント)でカウントする・・・なんて嘘があるようだ。(実質的なウソ)

 

この場合、消費者は、早慶に85%受かってるの?!すごい・・・

 

なんてことになり、じゃあ、85%受かる指導をお願いします・・・などところっと騙されていたりする。

 

受かる小論文というタイトルのコンテンツがあったとして、そのコンテンツの編集会議で、(いやー受かるとか、ぜんぜんうちはどうでもいいんだけどね、あっはっは)と、手軽なカップラーメンみたいなやり方が売れそうなんて議論されていることがある。(実際に牛山が話した大手出版社の編集者は、モラルがないのか、うちは売れればいいときっぱり述べてよい内容にすることに無関心であることを吐露した。)

 

無邪気な多くの人は、このように情報が氾濫する社会の中で、あれがいい、これがいいと判断に苦しむ。

 

そうなるとさらに悲惨なのが、

「あのですね、私は勉強法はなんでもいいと思っているのでございます。」

なんてやからが現れる。

 

なぜかといえば、あなたが迷っているのを知っているので、そこで共感さえ取れればいいというわけだ。


合否は勉強法の優劣で決まる。その理由は、東大医学部卒の和田氏いわく、勉強法がもっとも大きな影響を与えるためである。

 

受験業界には、教える側も教えられる側も多くの勘違いが存在している。私がリストアップした内容は、こちらに掲載しているので、いちいちここで紹介しない。
興味がある人は、どんな勘違いで人が不合格になっているのか、こちらか確認してほしい。

 

http://www.skilladviser.com/base/sixyouron/sr-2/keiou-crass_kanchigai.html

少なくとも原理から次のようなことは知っておいた方がいい。
詐欺師には以下のような特徴がある。

  1. 詐欺師らしくない体裁をとる。(スマートに一般常識あふれることだけを述べる。)
  2. 人が持つ先入観と常識に寄り添い、それを利用する。
  3. 道徳を重んじない。

 

騙されやすい人の特徴は以下の3点である。

  1. 欲深い(楽をしたい、もっと利得を得たい。)
  2. 様々なことについて、先入観が強い(世間の一般評価やヒエラルキーを信じている。)
  3. 直観的に考えず論理的に言葉だけで考えようとする。(またそれがよいと思い込んでいる。)

 

それでは、私は正義のヒーローぶってこんな文章を書いているのかと言えば、もちろんそういうわけではない。

人の心は、少なくとも人間である以上多かれ少なかれ誰でも汚れており、そこを闘うのが人生とも言える。

 

しかし、それにしたって、現代社会は、この実質的なウソも多い。
また、情報の発信者が、善意の第三者のような形で単に無学で、無知で勘違いをしていることも多い。

 

そんなわけで、ディープフェイク情報も、今日の社会であふれていれば、知らずに発信した間違いの情報も今日の社会ではあふれている。

 

そうなってくると、あなたも、いろいろな受験情報に接しているうちに、何が正しいのかがわからなくなってくるだろう。

 

根本的には、人の判断ミスは、慢心から生まれる構造がある。この点には世界各地で行われた研究でも、ある程度明らかになっており、どうやら信頼できそうだ。

ただ、そうはいっても、単純な論理思考ミスによる勘違い一発で人生が台無しになることも多いので、どのような人であっても、現代人なら、勘違いを避けるための最低限の学びは必要というわけである。

 

結論から言えば、牛山の情報に従った方がいいと牛山がアドバイスする理由は以下の通り。

 

  1. 塾の実績(ダントツ)
  2. 指導者の実績(ダントツ)
  3. スキルアップの研究実績
  4. 常識が多くのケースで間違っている
  5. 慶應進学の専門性(唯一の慶應専門塾)
  6. プレゼン入試の合格実績(牛山は東工大にプレゼンで合格)
  7. 塾業界では高い研究力
  8. 各種能力の高い到達性
  9. 高いレベルに到達しなければ合格しないという現実
  10. 牛山だけではなく大学教員もある指導をダメだと述べている。

 

こうやって眺めると、正しいかどうかよりも、レベルが高いかどうかの方が重要である。
つまり、多くの人は、自分のレベルが高くならなければ合格できないのにもかかわらず、どうすれば自分のレベルが高くなるのかという根本問題に目を向けず、

 

正しいのかどうかを、判定しようとしてしまうので失敗する。

一般的にレベルが高くなければ判定はできない。

今試験に落ちた人は、大学教員にレベルが高くないと判定されている。
したがって、試験に落ちた人は特に、高いレベルの指導内容を判定することができない。

こんな風にあけすけに書いてしまえば、少しばかりショックを受けるかもしれないが、勘違いして受験会場に行き、試験に落ちてしまったときの方が、傷も大きければショックも大きい。だから書いた。

私の経験から言えば、真偽を見分けるのが不得意な人は、多くのケースで、ミーハーであったり(売れているものを無条件に裏側を考えずにもちあげて考える。⇒むしろそれだけ売れていることが不自然だというケースも多いがそこには思いは至らない。)、有名な価値観や概念に飛びついて細かいことは何も考えない。(二酸化炭素が増えたらどうなるのか、それは決まっているだろうと、学びなく考えてしまう。)

ところで、このような、ありがちなウソについては、MITの博士後期課程を修了している大前研一氏の元で、私は2年間トレーニングを受けてきた。MBAを取得するプロセスで、何がどうなのかについて、理系のお題でも関係なく、事実を把握する訓練は積んできた。

しかし、一般的にそのような訓練を積む人はいない。

ちょっと怖いディープフェイクの映像を見ることができるので、だまされやすいあなたはぜひ見てほしい。

https://www.youtube.com/watch?v=4hY_CVylhnk

こういうのは、分かりやすい事例である。
今の時代に、映像だからという程度で、証拠能力があるかといえば、そんなことはない。

つまり、事実を把握するには、物事を多面的に見る必要がある。

先入観が強い人は、メディアの情報も、政府の情報も、学校の情報もなんでもすぐに信じてしまう。しっかりと考える視点は本来いくつもあるのに、どの視点も活用しない。

 

私の世代の人は、わかると思うが、ブルーハーツというバンドが以下のような歌を歌っていた。

永遠なのか 本当か時の流れは続くのか
いつまで経っても変わらないそんな物あるだろうか
見てきた物や聞いた事いままで覚えた全部
でたらめだったら面白い
そんな気持ちわかるでしょう

 

この歌詞を聞いて、当時はそうかもね・・・なんて思っていたことがあるが、まさかまさかねと・・・・。

ここには、細かいことは書けないが、歴史で教えられる内容も常に変わっている。

そんなわけがないと思う現代人はまだ多いかもしれないが、ダーウィンの進化論については、ミッシングリンクという概念で、否定説が存在する。

このように、有名な学説ですら、逆になっているということがある可能性くらいは、考えてもいいかもしれない。

 

しかし、この程度のことでは、先入観が強い人は、何も考えが変わらないことが多い。

私の経験から言えば、先入観が強い人は、世の中の人の半分以上くらいが、ある考え(例えばAからB)に移行すると、すぐにそちらに移動する。

そして、それが間違いということになり、また半数以上の人の意見がBからAに変われば、すぐに自分の意見はAになるという具合だ。

 

そういう人は大手の予備校に通うことも多いが、大手の予備校で伝説的な慶應不合格を実現してしまったという事例は知らないだろうか。

ある大手予備校が、(イニシャルも名誉のためにやめておこう)100名以上の生徒を抱えていて、全員慶應に不合格になったそうである。

そんな教室もあるのであれば、どんな教育効果があるのかまったくわからないということになりそうだが、大手なので安心と考える人は多い。

まず、大手であるということをビジネスモデルで考えた場合、収益性が高いビジネスがまわっていることが考えられる。収益性が高い理由は、良質なサービスの提供でブランドが構築されている場合は別だが、そうではなく、高い金額で低品質なサービスを大量に実施するというケースもある。その場合、収益が増加するため、広告宣伝がよく展開されるようになり、大手の塾が出来上がる。

しかし多くの消費者はこのような経営に関する知識がないので、大手なら良いとか、支持されていると早合点してしまいがちだ。

 

合格率は最初からうそというパターン、計算方法が誤解を招くというパターン、サンプリングが不適切で実態を反映していないパターンなどが典型である。

だからあなたが合格率を問うて、あるA塾とB塾を比較しても、品質の妥当性を見抜くことはできないだろう。

 

 









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