大学合格までの間違いだらけの受験法・勉強法

 

5)独学×効果的な学習がもっとも成績が伸びる
 単なる独学は弱い。結局人がどれだけ記憶できるかはアプローチによる。効果的なアプローチとまったく効果的ではないアプローチがある。受験に弱い人は、勉強のアプローチがまずい。頭が悪いのではなく要領が悪いだけなのだ。従って、効果的な学習を学ぶ必要がある。

6)最先端の今の時代は未来の時代遅れ?先入観を取る重要性
 しかし、ここで問題がある。勉強のやり方に多くの人は「強すぎる固定観念」があるからだ。そもそも、人間というのは、自分の頭で考えているので、自分が考えていることに疑いを持たないことが多い。社会経験がある大人が妙にバカに見えたり、自分だけ頭がいいと思ってしまう人は多い。この逆に、本当は頭がいいのに、「私なんてダメです。」と妙に低いセルフイメージが刷り込まれている人も多い。

 このように、ほとんどの人は強い固定観念を持っている。「勉強とはかくあるべき」、「効果的な勉強とは○○だ」という強い固定観念があるだけならまだいい。けっこう自分でいうのもなんだが、自分は頭がいい方で間違っているはずがないという固定観念を持っている人も多いのである。このようにダブル、トリプルで固定観念が固まっていくと、ほとんど今信じていることや無意識にやっていることに疑いを持てなくなる。

 例えば、英語の勉強は、英単語、文法、構文、英文解釈、英語長文の順番でやるのがいいというのもこの類である。過去問題をやれば合格できる、傾向にあった対策をやるのがいいというのもこれに似ている。これらは強烈な固定観念になっているため、このようなやり方が問題を抱えているとは、絶対に思えない人がいる。

 今の時代は最先端である。過去の人類の歴史で最先端だ。しかし、未来の時代遅れである。今の時代は最高の方法を皆がとっているわけではない。情報が増えて、適切な選択ができない人も多い。肥満人口の増大然り、がん患者数の増加問題然りである。

 一般的に普通だと思われている勉強方法、受験法に疑問を一切持てなくなると、強烈に損をする。非効率的なやり方を信じてしまうからだ。

 本が売れているのも同じである。本がたくさん売れているのであれば、その売れている本のやり方は正しいなどと思ってしまう人もいる。本がなぜ売れているのかを知らないのをいいことに、利用する人もいる。

7)慶應大学絶対合格法とは??
 慶應大学絶対合格法という本を私は書いた。慶應大学は受験のアプローチ次第で大変合格しやすくなる。

 

慶應大学絶対合格法とは?

 

8)受験が今変わりつつある
 AO入試、推薦入試など、正規の学力が重視されない受験枠が増えている。東大や京大も例外ではなくなってきた。学力をつけるだけではなく、このAO入試や推薦入試の対策も重要だ。勉強ばかりやっている場合ではない。

 重要なのはここからだ。小論文と、推薦、AOの対策を早めにやることである。受験経路を増やせば、確率的に必ず合格率は高まる。しかし現実はどうか。ほとんどの受験生は塾や予備校に通い、AO,推薦の対策をやらない。これは大変もったいないことだ。誰でも慶應大学に合格できる可能性があるのに、ほんのわずかな対策をしないのである。小論文の勉強などは、一か月に3時間程度でも十分である。これをコツコツ続けていくと合格できる。

 

9)学歴フィルターが起こる理由:将来やりたい仕事とキャリアパス


 死ぬ時に、(もっとたくさん働けばよかった)と思って死ぬ人はいない。(もっとたくさん勉強しておけばよかった)と多くの人が思うのである。私も若い諸君がうらやましい。思う存分勉強できるのはあなたたちのように若い時しかない。勉強は義務ではなく権利である。将来どのような仕事をあなたはやりたいだろうか。今は何をやりたいかを考えることができる。しかし、ズルズルと時間が過ぎると、大学を出るころには、何をやりたいかではなく、何ができるかという状況になる。どこが採用してくれるのかという話になる。そして会社に入れば「数字を出せ」「結果を出せ」「甘えるな」などと言われる。このような厳しい条件でも、あなたがやりたい仕事ならば、楽しい仕事になる。しかし、もしもあなたがやりたくない仕事であれば、あなたはお金だけのために働かなければならなくなる。嫌な仕事を我慢してやっている大人は多い。定年まで何十年もやりたくない仕事をし続けなければならない。ほとんどの人は仕事を選べない。

 このような状況にならないためには、勉強は有効だ。あなたが将来やりたい仕事にはキャリアパスのようなものが必要になるかもしれない。特定の大学を出ていれば、その仕事をやりやすくなることもあるだろう。そのために勉強してもいいのである。

 近年学歴フィルターが問題視されている。しかし、企業の側からすれば、一人ひとり面接している時間も費用もない。効果的に人を選ぶために仕方なく学歴で選んでいることも珍しくはない。「今まで勉強ではがんばってこなかったんですけど、仕事は頑張るつもりなので、安心してもらっていいんで、一つよろしくお願いします。」という方が、むしがいいと感じられてしまうことが多いということである。

 学歴なんてどうでもいい。しかし、企業の側はあなたに数億円生涯賃金を払う用意があるケースもある。慎重になって当然と言えば当然。無理もない、不安なのだ。

 

10)皆が伸ばしてしまっているのは成績
 成績は伸ばさなくてもいい・・・と断言すれば、あなたは不安になるかもしれない。そこで、断言するのはやめておこう。その代わり、私がそのように述べる理由だけは伝えておきたい。学校の成績は受験に関係ないからだ。受験本番で点数を取ることができるように、勉強を進めていこう。最初から合格最低点+20点を取ることができるように、勉強を進める。必要なことだけをやれば、時間を効果的に使うことができる。

 

11)確率論から逆算した最高の受験術とは?
 基本的に大学は、「思考力」か、「記憶量」で学生を合格させる。記憶しているかどうかがほとんどのケースで大切になる。しかし、例外的に思考力を評価されることがある。全国の国立大学で課されている後期試験はこの類である。私立大学では慶應大学がもっとも小論文試験を重視している。

 小論文を一か月に3時間だけ鍛えれば、受験の幅が広がる。多くの人は学力だけを高める。だから受かりにくい。

 

 








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