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最大手予備校が威信をかけて作った問題集で60点の現実
何が出るかを当てることができる人などいない なぜならば、そんなことでは合格しないからだ。私が運営する塾から慶應大学合格者がバンバン出ているのは、はなからあたるかどうか、ギャンブルのように受験準備を進めることを推奨しないからである。 「ギャンブル的に出題されるところをあてるので、なんとかあたってくれたら、あなたの点数が3点〜6点上がりますよ!」というメッセージにすがるような受験生ばかりでは、全員が不合格になっても不思議ではない。最初からズボッとダントツに、圧倒的に覚えれば合格するのである。 もちろん、最初から出るところが分かっていたら受かるのになぁ・・・と考えてしまうのは仕方がない。しかし、そのようなスケベ心では難関試験にはラッキーでしか合格できない。
例外は予備校の熟練講師が作る予想問題 逆に過去問題は、もう二度と出ないので、過去問題に出てきた分からない問題を覚えるような勉強はもっとも非効率的な勉強だ。 合格させる資格試験(一定のレベルに達しているかどうかを気にする類の試験)と、競争試験は、その意味合いが違う。 資格試験を作る時には、毎年一定程度の難易度になるように、過去問題の中から問題が選ばれる特性がある。しかし、競争試験ではそのようなことをやる必要は全くない。いちいち過去問題の中から、問題を選ぶ必要が無いのである。
予備校業界は「当たった」と言うために問題を乱発する 公認会計士試験対策の問題集が異常に膨れ上がる、簿記の問題集が異常に膨れ上がる理由はここにあると言われている。 しかし、当然だがあれもやらせる、これもやらせるということでは、受験生の側は何がポイントなのかは分からない。そして予備校業界の「当たりました」に付き合うための勉強を余儀なくされる側面もある。 さらに言えば、出題されるところが当たっても、暗記科目でなければあまり意味が無い。小論文試験の場合は、その当たったものについてどれだけ深く考えることができるようになっているかが重要であり、実質的にテーマが当たっても、問題で点数を取ることができないことが多い。
原則として試験では記憶量と解答力で点数が決まっている 試験は記憶の量で点数が決まっている。だから時間を突っ込むことができる人は強い。試験で点数が良いということは、言い換えればそれだけ時間を突っ込むことができたということである。
記憶量を増やす原理原則
問題集は加工する
時間があるやつが圧倒的に強いだけのゲームに? この世界では、時に試験の点数はすべてなのだ。だからこそ、名門校、難関校は、点数がいい人間だけがその門をくぐることができる。点数が良ければ知性が高い。点数が良ければ頭がいい。点数が良ければ優秀なのである。 しかし、ここであなたはちょっとした疑問を感じるかもしれない。ようは試験勉強をすることができる人間、やった人間が記憶量を増やし、より一層よい地歩を歩むことができる。ここにまやかしがあることも、不条理があることも、おかしな現象があることも、世間の裏側でそっと闇に葬られつつ、世の中は回っている。 時間が無い場合や、資源が限られている場合は、何らかの工夫が必要になってくる。
東大医学生が合格する参考書を聞かれて述べたこと 本当にこの通りなのである。「何をやったらいいか、分かりません。」とか、「何からやればいいのか分かりません」と質問する受験生は、あまり勉強しないことが多い。自分があまりやらないことが前提となっているのである。本当に難関試験に合格したいのであれば、そのような考えを持たないことが大切だ。 読むべき本などに至ってはさらにひどい状態が (そんなアホな) と、あなたは思うだろうか。しかし、本当である。本当を言えば、慶應大学の文系に合格したいのであれば、本を読んで読んで読み倒すくらいでちょうどいい。本を読まなくても合格することはあるだろう。しかし、だからといって、そんなことが本を読まなくていい理由になどなりはしない。 本の読み方というのは、10冊程度、ドンと机の上に置き、猛烈にページをめくっていくような読み方が本来の読み方なのである。じっくり1行ずつ読んでいくような本の読み方が当たり前だと思っていると、大変非効率な読書になる。
誰も批判しない「天声人語を読め」というアドバイス
難しい本がオススメされがち その極みは、大学でしか学ばない専門書だ。医学部の小論文入試で専門の医学書の内容を読んでいればそれだけ点数が高くなるような問題は出たことは今のところない。それもそのはず、裏口入学でもあるまいし、そのような問題を作ったからといって、受験生の知性など推し量ることができるはずがない。知識があるかどうかは、一般科目で十分に確かめられている。
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