Vol.36 研究についての基本理解

 

出題される
慶應大学では、研究方法周辺の問題が出題されることがあります。

 ・2012年 新しい研究の方法を考案。(環境情報学部)

 ・2012年 研究についての説明文の要約。(経済学部)

 ・2006年 学術的な聞き取り調査に行くと仮定して述べる。(法学部)

 ・2007年 研究費の申請先についての意見を述べさせ、企画を述べる。(環境情報学部)

 

 この手の問題がやっかいなのは、何も研究手法を理解していなければ、問題が解きにくくなることです。出題意図が理解できずに、トンチンカンな答案を書いているのを今までたくさん牛山は見てきました。

 

何が重視されているのかを知る
 何が重視されているのかを知れば、問題の意図を見抜きやすくなります。そのため、この授業では、そもそも研究とは何なのかについて端的に解説を行います。研究については、本格的すぎる情報が氾濫しすぎており、どれも完全とは言えません。その理由は、研究とはかくあるべきという考え方が漠然としており、学問の領域ごとにルールや作法も微妙に違うことにあります。その他の理由としては、超一流大学の教授ですら、研究そのものを指導することは必ずしも完璧にやることは難しいと一般的に思われているからと言ってもいい(かも)しれません。

 

 研究を完璧にするなどということは、大風呂敷を掲げることでもあります。研究のアプローチから、研究の計画、研究結果の解析に至るまで、大変熟練した力が一方では必要であり、一方では、そのように大げさに考えるべきではないという意見もあります。

 

 このような考え方は学者によって違うため、一般的言説としての一般論を導くことはさらに難しくなります。このように特殊な事情を踏まえて、受験生が独力で研究について調べ上げるのは、無駄が多すぎるため、この授業で大学受験で小論文試験に必要なレベルの研究関連の知識を伝授します。

 

 

受講形態

 

 オンライン受講

 ※オンライン受講の為、日本全国どこからでも受講可能です。