ディジシステム牛山の人生七転び八起き


今考えれば、命が残っただけでも、良かったと
考えるべきなのかもしれない。

 

詳細に病気を書くと、かなりひかれてしまう
ので、細かいことは書けないが、
全身が血だらけになるような病気だった。

だから、命だけあればいいかなというよりも、
命があるということが、時に残酷になることが
あるものだなと、感じられるような状態だった。

死ぬとどうなるのかを人間は知らないが、
少なくとも、尋常ではない苦しみがずっと続く時には、
いっそのこと死んだ方が楽になるのではないかと、
そんな風に人間は思うものだ。

これは経験してみれば分かる。
(誰も経験したくないと思うが・・)

ずっとナイフで体と心を刺される状態がずっと
続くとどうなるか?

 

普通は精神状態を保つことが難しくなる。

体が衰弱すると不思議なもので、人間は体温が
調節できなくなるのか、極度の寒気を感じることも
あれば、高カロリーのものが欲しくなくなる。

一般的な食事については、
こってりした食べ物が欲しくなくなり、
あっさりした食べ物を食べたくなるのだ。

体が本当に欲するものがおいしく感じられるように
なるのである。
不思議な体験だったがその時に最もおいしく感じた
のは、あんまんだった。

今まで食べたどんな料理よりも、あんまんがうまかった。

正直、あんまんをかじりながら、それまでの自分の
人生を振り返って涙が出そうになったのを覚えている。

そんな病気を乗り越えることができたのは、ある
一冊の本との出会いだった。
いわゆる民間療法のような本だった。

この手の本については、普通の医師はたいてい鼻で笑う
ものである。

「そんなの読まなくていいから」とかなんとか言うのが
一般的である。

もちろん、私もそう言われた一人である。
複数の医師にそう言われた。

しかし、その本の執筆陣は全員医師だった。
医学界の通説とまったく違う観点から病状を
解説し、病気を克服するための道を提案して
いる本だった。

さらに、私はそもそも、いろいろな病院を転々としており、
あらゆる病院にかかって医師に診てもらったが、
まったく病状は良くならなかった。
大学病院も行っていた。

その本を見ていくと、私と同じような症例の人が何人も
治癒して、普通の生活を送ることができるようになっている
のが分かった。

カラーの写真で子供から高齢者まで詳細に改善例が
記載されている。

この本には、私が小学校2年生くらいからずっと
病院に通い、そこで子供のころからもらっていた
薬に原因があると書かれてある。

私たちが使っていた薬は、薬の強度の一覧リストを
見る限りでは、最高レベルのものだった。
最高レベルの副作用がある薬をずっと子供のころから処方され
続けていたということだ。

実はこの時、私の兄も同じような病状になっており、
3人兄弟で、病気になっていないのは、長男のみ。

薬を抜くと、一種の禁断症状のようなものが
現れると本には書いてあった。

一番苦しい時期を乗り越える必要があるということである。

しかも、従来の医学界で通説とされる薬の処方とは
反対の治療を私たちは選択しようとしているため
大変勇気が必要だった。

 

お金が十分にあれば、専用の施設に入り、定期的に
医師の診療を受け、治療を受けながら薬を抜いていくことも
できたが、私たちには当時お金が無かった。

 

私と兄は、二人同時に薬を断つことにした。
自宅療法である。
薬を抜くだけ。あとは何も無し。

しかし、他に手段がない。

緊急手術が必要で、麻酔が無いようなもの。

 

その後、薬を断ったことによる禁断症状のようなものが
現れ、世にも恐ろしい地獄を体験した。

 

とてもではないが、その時のことはここには書けない。

 

 

ここまで読んで、

 

(しまった!読むんじゃなかった!!)

 

と後悔している人もいると思う。
アホな話は、牛山のバレンタインデーの思い出
に書いているので、今からこっちを読んでもらっても構わない。

まあ、ここから回復するんだけど。。

「牛山のバレンタインデーの思い出」をどうぞ。
やっぱり、バレンタインデーの思い出を読む




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