大学合格までの間違いだらけの受験法・勉強法

 

第二章 エリートが知っていても話さない11個の背景事情

 

 

 

絶対に知っておくべき秘密
 受験には秘密がある。そもそも世界の国家的真のエリートは勉強などしていない。特権階級は、各国家で必ず存在する。人類の歴史で人間が社会的な共同生活を営むようになってから、権力は一部の人間に集中する構図がある。その権力は時に特権階級という正当性をまとい、時に学歴という正当性をまとい、時に上司や権威などの正当性をまとい、存続し続けてきた。受験というのも、このような社会背景となんら無縁なものではない。形を変えて現代に息づいている。

 受験というものをトータルに考えるのであれば、軽くそういう側面があるのかもしれないなぁ・・・くらいには認識しておくといいだろう。

 ここはあまり深入りせず、あなたに生き抜くための知恵と隠された前提を紹介しよう。この秘密を知っているか、知らないかで、あなたが将来受験で成功するかどうかは大きく変わってくる。

 この社会で生き抜くには、このように特権階級が作り上げた制度を逆利用する目のつけ方が大切だ。

 

1)勉強を受験のための勉強に絞る
 あなたは「受験勉強」ではなく、「勉強作業」をがんばってしまっていないか?偏差値教育が導入されてからというもの、国民の目線はうまいぐあいに偏差値に向けられるようになった。

 本質的に人の実力とは無関係な一つの大きな偏差値という目盛によって人の能力が計測できるという先入観が人の頭の中に出来上がった。皆偏差値を上げるように必死に努力するようになる。かくして、多くの国民は「偏差値を上げること」に腐心するようになる。

 偏差値などというもので、人の実力は測れない。偏差値は単なる集団の中での位置づけを示す数値にすぎない。しかも、その数値というのは、どうやら勉強をやった結果、点数によって決まるのである。

 偏差値を上げるには、まんべんなく勉強する必要がある。本当はやらなくてもいいことを偏差値を上げるためにやるようになる。大学受験の際に計測されることを無視して、偏差値を上げることに腐心してしまう。

 偏差値を上げることがいつの間にか目標になってしまう。偏差値を上げようとすればなかなか成績は上がらない。そうやって受験当日まで勉強していれば、当然成績は上がりにくい。そして、「偏差値にあったいけそうな大学」を受験する。

 こんなバカげたことがあるだろうか。最初から行きたい大学を決めるか、得意なことだけやっていれば、結果として偏差値は上がったにも関わらず、まんべんなく勉強することで、大切な時間を食いつぶしてしまい、偏差値も成績も上がらず、低い学力で、受験してしまうのである。

 これを逆にしなければならない。偏差値を無視して、行きたい大学にあわせた勉強をする。そうすれば少ない勉強量で何倍も効果的に学習ができる。慶應大学に絞った対策が強いのは、最初から必要なことしかやらないからである。

 学年ビリのギャルが受かった理由もここにある。他の人は偏差値を上げている。あの有名なエピソードでは、ギャルは慶應に受かるための勉強をしている。何倍も学習効果が違う。

 

2)成績と「頭の良さ」が結び付けられるが、要領と時間で決まっている
 成績が良いと頭がいいということになるらしい。ガリガリやっても、成績は良くなる。そこで、多くのエリートは、まったく努力していないフリをする。がり勉で成績がいいのはあまりかっこよくないらしい。

 勉強の成績というのは、だいたい「要領の良さ」と「かけた時間」で決まっている。

 要領が悪い人は、他の人の10倍非効率的なやり方で勉強している。要領がいい人は、他の人の10倍効果的なやり方で勉強している。

 

3)真のエリートは勉強していない?受験制度と国家
 真のエリートは、勉強せずに権力を社会的に得る。AO入試や推薦入試も考慮に入れれば、あなたの合格率は高まる。あなたがエリートでなくとも、受かるときは受かる。仮に受からなかったとしても、一般入試も受ければ受かる。しかし、受けなければ確実に合格率は低い。AO入試や推薦入試も受けてみればいいのである。

 

4)独学と自習が最も効果的
 勉強は原則として、独学と自習がもっとも効果的である。学習密度がまるで違う。1時間かけて、5個くらいの問題を解いている場合ではない。1時間あれば、100個から200個の数学の問題を処理できるくらいになる。独学の場合、このようなことが可能になる。ボーッと教師が言っていることを聞けば、勉強気分にはなるが、頭に入らない。理解作業は記憶作業ではない。人が記憶するのは主に思い出した時である。

 



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※ご注意

 このウェブBookは、塾を否定しない。今塾や予備校を使って頑張っている人は、そのまま塾や予備校を利用してがんばってもいい。(学習は遅くなるかもしれないが、今の塾に大満足している人は、利用するのもいいだろう。)

 仮に塾や予備校を利用し続けてがんばったとしても、このウェブBookで紹介する視点を大切にすれば、あなたはずっと合格しやすくなる。

 はりきって最後まで読んでみてほしい。

 

 








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