-------------慶應大学絶対合格法より引用-------------
各科目の実力がつくまでの時間の目安
次のような事は、あまり言われる事がないが、知っておいた方がいい考え方だ。
慶應大学はみっちり勉強すれば一年間で十分合格できる。例えば英語と地歴の組み合わせなら、だいたい9ヶ月くらいで完成する。これはゼロからの計算の場合なので、自分が十分に力がついている状態なら、6ヶ月が2ヶ月になったりする事は十分にある。例えば青チャートの問題は一瞬で全て即答できるのであれば、あとはプラチカだけをやるなどのようにした場合、6ヶ月のプランが1〜2ヶ月になるだろう。(一日に10時間かそれ以上の記憶時間が必要)
各科目の安全合格レベルに達するのに必要な時間(慶應合格時間)
ただし、本書に掲載している学習法を基準とする。
- 英語 6ヶ月完成(1800時間)しっかり組か帰国子女 900時間
- 文系数学 6ヶ月完成(1800時間)しっかり組 900時間
- 理系数学 8ヶ月完成(2400時間)しっかり組 1200時間
- 地歴 3ヶ月完成(900時間)
- 小論文(3ヶ月〜5年もしくはそれ以上 300〜18000時間)
- 物理・・・やり直しで800時間 しっかり組で300時間
- 生物・・・やり直しで900時間 しっかり組で400時間
- 化学・・・やり直しで900時間 しっかり組で400時間
※やり直し組とは、勉強をサボっていた人が予備校を利用する場合。しっかり組とは、今までしっかり勉強してきていた人が記憶作業を中心に勉強をして合格準備をする場合。
※覚える量は少ないが理解作業に時間がかかる理系と、覚える量は多いが、理解時間にかかる時間が少ない文系の対比関係に注目したい
※記憶作業の困難性と小論文の困難性はどちらが上かは、その人のその時点の小論文の実力と素直さとセンスによる。
- 英語は本書の勉強方法を指針としている。巷で噂の別の方法の場合は2年かかっても同じ実力に到達しない可能性があるので注意したい。
- 今偏差値が30ですという人は、慶應の経済を受験して合格する場合は、3600時間勉強すれば合格できる。慶應の経済は小論文の配点が低いので、半分取れなくても合格や不合格にはあまり関係が無い。一日10時間、できれば一日に13時間くらい勉強すれば、十分合格できる力がつく。逆に言えば、合格暗記量に達することなく合格できる可能性は、極めて低い。確率計算すれば、合格率が10%以下程度になってもおかしくはない。絶対合格レベルを上回る暗記量があるのか、それとも合格レベルなのか、ギリギリ合格レベルなのか、不合格レベルなのか、絶対不合格レベルなのかが重要なのである。低偏差値から夢の合格などのいい加減な指導に惑わされないように注意したい。人生は一度きりである。
- 地方の国立大学に進学できる、コツコツ勉強してきた優秀な諸君へぜひ伝えたい事は、数学を完璧に演習してきて、英語もしっかりやってきた君達なら、数学選択のコースで英語さえ鍛えれば慶應義塾へ合格できるということである。この場合は後に述べる牛山提唱の6アタックストラテジーを採用せずに、数学選択による東大併願組みに勝つ戦略を採用しよう。私立文系専願組みと戦うよりも、君たちの場合は、東大併願組で東大に目が行っている学生に勝つ戦略の方が勝機が強い。まだ一年生なら灘、開成、ラサールの学生と並んで、地元国立と慶應併願戦略による、東大併願組との戦いが可能である。東大をメインに考えている優秀な学生よりも、国立サイドの対策を手薄にできる分、可処分資源を考えた場合、君たちの方が有利である。東大併願組はあくまでも東大合格がメインの為に慶應対策が手薄になる。その分を君が英語と小論文に費やせば、地元国立と慶應のダブル合格は十分現実的な未来だと考えよう。地方の優秀な学生の一番の弱点は、自分には無理だという刷り込みと思い込みである。頭脳は優秀だ。真面目な子も多い。周囲の人(先輩)が当たり前に東大、京大、医学部、早稲田、慶應に進学していく姿を見ていないだけである。あとはカリキュラムが若干遅いこと。(中高一貫校は2年のうちにカリキュラムが終了して受験専用の戦闘モードに入る)意識と時間の二つの差を埋めれば君達が勝てる。
右の表を見てもらっても分るかと思うが、慶應を受験する際に最も気をつけなければならないのが小論文だ。3ヶ月から5年、もしくはそれ以上で合格レベルと書いてある。
基本的に英語も数学も地歴も、それ以外の科目も、きっちり問題を解けるように暗記して点数が確保できないという事はない。つまり勉強時間、記憶時間を投資すれば、確実に点数としてリターンがある。それに対して小論文という試験は、時間をいくら突っ込んでも点数が確実に上がるとは言いがたい科目なのである。受験アドバイスと言えば、日本では和田秀樹というくらいに有名な和田氏も東大受験攻略で、不確定要素の高い国語という科目の予想点数を低く見積もり、絶対合格を狙う際には、国語の点数をあてにし過ぎないように注意する様にアドバイスをしている。たちが悪い事に小論文という試験はこの国語以上に、やれば確実に点数が上がるというわけでもない科目なのである。本書を読んでいる人は完全にこの部分がよく分からない手探りの状態だと思うので、いくらか話をしておこう。

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