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第一の生産性とは、インプットに対するアウトプットの大きさのことだ。 受験生の多くはここに大きな価値を見出しがちであるが、だいたいこういう人から落ちる。 一言で言えば、単に甘かったというだけであり、最初から受からない人であったというだけのことにすぎない。 また、このような厳しい意見を突き付けられてもなお、簡単に「すねる」ような人もいるが、難関試験は今すぐあきらめてもいいだろう。 すねるというのは、自分の期待が現実と異なる時の心的な反応のことであり、すねる人を救う手段は原則として存在しない。 この手の人は、甘い言葉で誘因するモラルのない教育機関にだまされつづけて、失敗してあきらめて終わってしまうと相場が決まっている。かわいそうだが、改心以外に救いようはないのである。 とはいえ、それでは、生産性が高い学習は無いのかと言えば、存在する。受験では、その人の能力や適性に応じて、どのような方法がよいのか、しっかりとアドバイスしてもらうことが大切である。 試験までに時間が無い場合は、リスクが高まってもこの方法を選択しなければならないというケースはある。 間違ってはならないのは、どのような方法にも、メリットだけが存在するということはないということだ。従って、デメリットとメリットを総合的に考えることができる能力と実力がある人物に教えてもらう必要がある。 ただし、そのような学習コンサルティングができる人は、ほぼ存在しない。
第二の確実性は、より確実に成果が見込めるかどうかということだ。 受験生は、この確実性を大事にしていることが多い。つまり、教育の質は確実性にありと考えているということである。 そもそも、この考えがまぁまぁ間違っている。 なぜならば、確実性、再現性というのは、そもそも、到達性とセットになっていることが少なくないためである。 言い換えれば、伸びれば確実に受かるし、伸びなけれ受かるわけがないということだ。 ところが、受験生の多くは、どれだけ自分を高みにもっていくかという考えをおざなりにして、とりあえず確実に受かることを考えたがる。 このような考え方は、完全に的外れなわけでもない。
なぜならば、的を得た攻略によって学習に生産性を産むことはできるためである。 私は慶應大学進学専門塾を運営しているが、このようなケースはある。 もちろん、英単語など、参考書や問題集は25冊程度は丸暗記したものの、ほとんどほったらかしで自動的に勉強する方法を採用していたので、努力などしていない。 また、小論文などにいたっては、ポイントを外さなければ、本来あまり勉強しなくてもよい科目でもある。 ところが、99%の小論文指導は、的外れであるため、ポイントを外さないということが多くの人はできない。 そのため、受からないということなのだ。 受験生が確実性について勘違いするポイントはたくさんある。 ![]() ディジシステム HOME |
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