こんにちは。
牛山です。


小論文の勉強は進んでいるでしょうか?


早速ですが今日の内容です。

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出題意図を読み取る事が大切
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昨日添削をしていて、非常に優秀な子なのですが、
大問1と大問2と二つある内の二つ目で大幅な減点に
なっている子がいました。

どんな問題だったかというと、

新しく市が動物園を作ることになりました。
行政の立場から賛同を得られるように市民に対して
文章を書いてみてください

というような問題です。

こういう問題の場合はどう書けばいいでしょうか?

実はこの手の問題と言うのは最近チラホラ
見かけるようになりました。

この問題は、プレゼンテーション能力を見る典型的な
問題です。

自分が考えた企画や、なんらかの企画を
分かりやすく、かつ説得力がある形で先方に
伝える力が試されています。

実は欧米では、その人の能力を測るスタンダードな
んですね。

世界ランキング1位のハーバード大学は、
テストが満点でも自分をうまく
アピールしたり、このように企画を魅力的に
伝える交渉力のようなものが無いと合格できません。

逆に言えば、こういう能力に長けている人というのは
テストの成績が0点でも社会に出て非常に活躍できる
優秀な人材という事です。

総合的なヒューマンスキルなわけです。

ホントに??と思うかもしれませんが、私も経営者として
どちらの人材が欲しいかと聞かれたら、突出した
プレゼン能力のある人の方が魅力的です。

全科目オール満点のスタッフA君は、事務仕事では
あまりやる気のない
パートで働く主婦の方3人のスピードに勝てません。
おせんべいをかじりながら仕事を主婦の方がしていて
も負けてしまいます。

ところが、プレゼン能力があるスタッフはある日突然
とんでもない大企業との提携を可能にする事もあります。

そういう事情でこういう能力が大学入試でも試される
ようになってきているというわけです。

欧米に追いつけ追い越せのキャッチアップ型の時代は
既に過ぎ去り、マニュアル型人間が、社会で必要と
されなくなりつつある時代背景が影響しているという
わけです。


それを踏まえて問題を見ましょう。
手元にある情報は限られています。

読み手の市民はどういう事に最も関心があるのでしょうか?
その関心を中心に論点があります。

ここからズレると、わけのわからない通りを
歩いている時のキャッチセールスくらい雑音に感じられて
しまうというわけです。

昨日採点した子の答案は、どこがものすごく損をしていた
かと言うと、論点がズレて、面白い提案をしている
んですが、説得しようとしているのが丸出しになる
事で、反感を買う文章になっていたんです。
力がある子なんですが、単に知らないだけで大きく
損をしてしまったんですね。

また、こういうプレゼンでは論理が正しければ
OKというわけではありません。

理路整然と理屈
重視でアピールされたら、興ざめしてしまい、
動物園の話は魅力的でもなんでもなくなってしまいます。

ではどうすればいいのか?

動物園を作る必要がある理由を、市民にとって
魅力のあるポイントとつなげて、伝えるようにします。


これはどういうことかと言ったら、同じ魅力度の
ものをどう伝えれば、より分かってもらえるかという
事なんですね。

プレゼン型問題の場合は、論理だけではダメ。
セールスマンのように売り込んでもダメ。
読み手の関心に合わせた文章にする必要があるという
事です。

問題を見た時に出題意図はどこにあるのかを考えて、
どう書くべきかの方向性を決めるという作業を必ず
してください。
ズレた事を言うと点数が下がりますが、
題意を読み取りその後ろにある出題意図に沿った
答案を作れば、点が必ず上がります。

これが解答力です。


こういう新しい試験事情も踏まえて、解説を加えている
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