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「見たいところだけ見る」が当たり前に 授業は見たいところだけを見るのが当たり前になるだろう。私が運営する塾でもすべての授業にレジュメと呼ばれる要約テキストがついている。これらの要約テキストを用いることで、無駄な時間を無くすことができる。自分が見たいところだけを見れば、時間もかからない。
これに対して、「自分でノートを作らなければ点数が上がらないのだ」という反論がある。しかし普通に考えて欲しい。日本全国の学生は皆、学校でシコシコノートをとっている。その結果東大に合格できるような力が付いているかといえばそうではなく、ノートの取り方は教師と生徒に任せっきりになっており、大変非効率的なこと、この上ない。全員ノートをきっちりとっているのに、皆成績が上がっていないのである。私個人に関して言えば、ノートは受験勉強では一度もとったことがない。しかし、慶應大学にダブル合格した。さらに、大学院では、途中からノートを取ることをやめて、デジタルのノートに切り替えた。良い物がないので、自社開発した。(構造ノート)その結果、時間を確保できないのに、東大卒などのエリート多数のクラスで成績優秀者になることができた。
ノートを取れば成績が上がるというのは、根拠の無い乱暴な言説である。実際には試験では覚えていなければ点数は取れない。ノートは有効に機能することもあるが、絶対的に成果につながるわけではない。ノートを見なおさない学生も多い。また見なおしたからと言って、記憶に残るというわけでもない。想起して覚えるべきものと、見直すだけで覚えるものが分けられていなければ学習効果は落ちる。ほとんどのケースでこのようなことは一切考えられることなく、機械的に教師が書いた内容を生徒は書き写している。理解している人も理解していない人も、等しく同じように書き写すことも珍しくはない。
予備校の講師が書いたノートは、書店で売られていることがある。日本史などに至っては、板書きの内容がそのまま再現されたものもある。さらに、理数系科目に至っては、板書きが印字されているものがある。
人の記憶は書くことでも強化されるが、書くことだけで強化されるわけではない。想起することで強く根付くことが分かっている。従ってノートを書くよりは繰り返し学んだ内容、記憶すべき内容を想起するように心がけることが大切だ。
受験は解答力と記憶量だけで決まっている 受験は解答力と記憶量だけで決まっている。端的に言えば、一般的な入試の場合、いかにしてこれらを伸ばしていくかということしか、考えなくていい。これらを増やすことができれば合格だからだ。
塾や予備校は記憶量と解答力を伸ばしてくれる場所である。そのためにうまく活用するという考え方が大切だ。
記憶量を増やさなければならないのである。 私のクライアントは真剣に数分、数秒を削っている。何千問も記憶しなければならない問題があるからだ。
記憶量は勉強のアプローチと復習の設計で決まる 記憶の量は、「勉強のアプローチ」と「復習の設計方法」で決まる。勉強のアプローチが良ければ記憶量は増える。復習をうまく設計することができれば、記憶量は増える。
だから本当を言えば、一番最初に学ぶべきは「勉強のやり方・アプローチ」である。
塾・予備校は解答力で選ぶ 塾や予備校は、解答力をどれだけ引き上げてくれるかで選ぶのがお勧めだ。 解答力とは、解答を作る力、正解の選択肢を選ぶ力などである。
記憶量を引き上げる勉強のやり方については、はっきり言って塾以外でマスターする方がいい。
点数を上げてくれる先生を選ぼう。 そもそも点数とは何か。点数とは、その大学なり、教育機関が、この評価軸で、何かを計測できるだろうという仮説のもとに設定した結果出てきた数値に過ぎない。
したがって、頭が良いかどうかは別として、解答力があれば、点数が上がってしまうことは少なくない。解答力をどれだけ養成することができるかで、予備校を選べば、受験はうまくいきやすい。
勉強を楽しくやろう 勉強は楽しくやることが大切だ。もしあなたが勉強をあまり楽しくないと感じているのであれば、それは大変もったいない。
ぜひ適切な予備校や塾を選び、楽しく受験期間を乗り切って欲しい。
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