慶應大学の小論文対策無料ウェブブック

勉強をしっかりやることができさえすれば・・・とか、
勉強をもってしてくれさえすれば・・・
ということで悩んでいる人は比較的多い。

この問題は、わりと簡単に解決することができる。
ただし、私の経験から言えば、指導者と生徒の間に大きな信頼関係が必要だ。

人のモチベーションは随分と研究が進んでいる分野である。
やる気を出すにはこれらの諸理論を体系的に学び、
自分のやる気が失われている構図をしっかりと把握することが第一歩になる。

この後に、やる気を出すための施策をガッツリと毎日数分間やっていけば、
ほとんどのケースでじわじわとやる気は改善されてくる。

ポイントは、しっかりと人のモチベーションの仕組みを学ぶことである。
この学びを手放すとかなり優秀な子が受験直前に心理的に追い詰められて
パフォーマンスを発揮できなくなり、不合格になるということがある。

やる気が原因で不合格になっている場合は、あらゆる受験サービスが無駄になる。
最高の授業も、最高の教材もやらなければ身につく力は0だ。

当然だがやらなければ絶対に合格しない。
ではやる気について学びさえすればいいかと言えば不十分。

結局は体系的に理論を把握している人が、横から見て、少しずつ調整を行わなければ、たいていは日々の行動ができなくなり、やる気が消失して勉強しなくなり、受験そのものをやめてしまうということもある。

したがって、やる気の問題を解決するには、きちんとカリキュラムを組んだやる気の学びを得た後に、やる気の構造が分かっている先生について、改善を継続することが極めて重要だ。

私の塾では、日々の行動をすべて日誌に記録することをやっている。つまり、生徒一人一人が何時から何時までに何をやって一か月を過ごしたのかを記録する。

私はそれを見て、問題点があれば指摘をする。そして電話相談や無料電話のスカイプを用いて、問題点を解決していく。多くの誤解や勘違いを修正し、日々の小さな行動を改善していく。

やる気は深層意識に入り込んでいるため、深層意識を改善する細かな行動を管理しなければ、改善されにくい。

ところが多く人は、やる気は本人の問題だと決めつけている。
やる気がないのは、本人がだらしないからだ・・というように、考えられがちである。

本当は、やる気の出し方と、感情コントロール、自己管理を学ぶべきなのである。
だが、そんなものがあるのか？と多くの人は思っている。

私はスキルアップのコンサルタントなので、やる気の改善は仕事の範疇。

しかしながら、このウェブブックでずっと解説してきたような「心の仕組み」があるため、以下のような気持ちの場合は力になれない。

やる気をだすのがあなたの仕事なんでしょう？それなら、さっさと私のやる気を出してくださいよ。お金を払っているんだから。私のやる気を出すのは、アンタの仕事なんだからさ。

という気持ちがある場合は、あなたの問題を解決してあげることができない。

決意を私があなたの代わりにしてあげることはできないのである。
何度も言うが、「決断」が最初だ。

すべてはその後である。
あなたの成功も、あなたの学習量が増えるのも、知識が増えるのも、思考力が上がるのも、難関試験に合格するのも、決断が先だ。

頭がいいから合格するのではなく、決断した結果頭が良くなるのである。
時間があるから合格するのではなく、決断した結果、時間を捻出するのである。
お金があるから合格するのではなく、決断した結果、なんとかしてひねり出すのである。

私が受験当時貧しかったため、受験対策の費用を工面してもらいたく祖父に電話した際に「お前なんかが慶應大学に合格できるか」と言われて断られた。

そこから私の受験はスタートした。
自分で働いて、受験費用も学習の為の費用も捻出した。

同じく、母子家庭の子がアルバイトをしながら学習費用をねん出して見事、慶應大学に合格している。

決断しているからである。
土木作業で、汗を真夏にかいて、怒鳴られても、働き、時間を削り、体力を削り、それでも勉強を続けて合格している子も知っている。

先に決断があり、その後にすべてがついてくる。
やる気の問題も同じだ。

やる気の理論を学ぶからやる気が出るのではない。
合格すると決断した後に、やる気の理論を学ぶのである。
一度で理解できないこともあるかもしれない。
何度でもＤＶＤを見ればいい。
何度見ても理解できないこともあるかもしれない。
その時は教えてもらえる人に聞けばいい。
あらゆる障害を乗り越えて必ずやり遂げるという決断が先だ。

先に決断を行い、その後にすべてがついてくる。
決断はあなたの人生のすべてを変える力を持っている。

保護者の方は、子供が勉強をやらないので、やる気を出させることを期待して塾や予備校に丸投げしたくなることがある。しかし、それはほとんどのケースで失敗に終わる。
今の時代、塾に行く人が増えて、学力が低下している。

重要な問いは、どうすれば、決断ができる自立心が育つかだ。

最初から完全な自立ができることは少ない。だからこそ、決断ができるように、
学習や合格の理論を教授することが有効になる。

書くべきかどうか迷ったことや、出版ルートには乗りにくい情報も
このウェブブックには書いた。

あなたの人生が良い方向に向かい、第一歩を踏み出すことを
期待して、筆を置きたい。

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