慶應大学合格常識と非常識の合格法:マインド編

 

本当にうまくいきそうなら、やってみたいと考えるとなぜうまくいかないのか

 

ある子が、「本当にうまく合格できるなら、やってみたい」ということを言ったことがある。
多くの受験生はこれと似た考え方を持っている。

つまり、がんばって、合格できるのであれば、合格したいなと考えているわけだ。
この考えは危険な考えである。

この考えの何がまずいのか。
二つ問題がある。


(1)意志の力が弱いので、うまく問題を解決しにくい点だ。
(2)原理や実態を勘違いしてしまっているので、問題を解決しにくい。これが二つ目の問題だ。

生徒にあまり「君はやればできる」と言い過ぎないように指導する塾があるそうだ。生徒は、「やればできる」と言われれば、やってみてダメならば、自分の無能さが証明されることになるので、逆にやる気を無くすからというのが理由である。

私は人の言説に被せる言説で人の意見を否定して自説の優位を唱えるようなことは、基本的に嫌いだ。

本の読者やクライアントのことを無視しているからである。本当のことを情報発信者は言うべきだ。だからというわけではないが、私はこの指導は間違っていると思わない。私もことさらに「やればできる」とは言わない。

 

ただ、このまま言葉足らずだと、勘違いが起こり得る言葉である。
そこで、文字で伝えるのは難しいことだが可能な限り解説を試みたい。

 

【真実1】意志の力が受験を決めている・・・問題(1)に該当


慶應大学を受験する人をサポートする場合、あるいは、短期間で急激に成長させる際には、やる気をちょっと上げていくように物事を調整するのでは、力が足りないことが多い。受験生の能力に大きく依存することになる。

したがって大切なことは、自分で目標を設定し、意志の力でやり遂げることを教えることになる。そして、意志の力を高める方法を教えることが大切だ。その理由は、ちょっとした高揚感では、1年間を通してダントツの努力を継続することが難しいためである。

 

【真実2】受験は能力の問題を無効化することがかなりの程度可能・・・問題(2)に該当

 

がんばってもダメだったら、それは自分が無能だったことだ・・・

という考えは実は受験においては成り立たない。その仕組みと理由をしっかりと本人が納得するまで教えることが大切になる。そのことに受験に失敗してから気づくケースは多い。

この仕組みをはっきりと理解するのは、受験を決意する日が理想である。受験はテクニック次第という話ではない。合格するための原理や理論をしっかりと把握することが大切だ。

 

【真実3】 受かる人は受かるべくして合格している

 

受かる人は受かるべくして合格している。
がんばったから受かるとか、頭がいいから受かるというのは、結果論としての意味づけと解釈だ。

もちろん、ラッキー合格もあるが、多くのケースでは、ラッキーではない。

どうやれば、どうなるのかを予測しながら、テストを繰り返し、調整して合格している。問題はこの度合いが大きい人と小さい人がいるということである。だから合格している人の中でも、細かい調整を行って合格したという意識を持っている人は少ない。

 

【真実4】合格は決断した日に決まっている

 

 多くの人は合格は受験日に決まると思っている。しかし、本当は受験を決断した日に決まっている。 多くの受験生の意識は、本当かどうかということや、効果的なものは何かということに集まっている。

しかし、本当のことを言えば、受験で結果が出やすいのは、先に合格するということが決まっているという感覚を持つことだ。もう既に合格は120%決まっていると確信をもってから、合格するということが、合格したと感じられるくらいに既成事実として、自分の意識の中にある状態を作り出すことが大切だ。

 しかしながら一般的には、(そんなことができるはずがない)と思われるものだ。目標は、達成したときに達成されるに決まっていると・・・。

逆説的だが、目標を達成するための行為(学習、情報収集、闘争心を持つこと、目の前の問題から逃げずに取り組むこと、成し遂げようと強い意志を持つこと、自分を信じること、失うことを恐れないこと、自分が何を欲しており、何を成し遂げようとしているのかを自覚すること、自分が目標達成のために差し出す労力等を自覚し切ることなど)は、すべて、あなたが目標を達成する前に決定されているのである。

 あなたの意識レベルが低ければ、判断も行動力も、熱意も、自分が投じるリスクも、闘争心も、全部低いものになってしまう。そのような行為で、受験が戦いきれるかというと、もちろん、不利になる。命懸けで勉強している人がいるからだ。

もちろん、勉強時間も伸びない
もちろん、必死に考える力がなくなる
もちろん、目が本気になっていない
もちろん、自分が捨て身になれない

したがって
もちろん、目標を突破するエネルギーも小さくなる。

 

戦略とは、捨てるモノを決めていることである。
全てを捨ててそこに全てを投げ打てる人が、当然だが強い。

 

合格するかどうかは、あなたが受験する日に決まっていない。
合格するかどうかは、今あなたが決断を下すことができるかどうかにかかっている。

 

アインシュタインは、問題が発生したのと同じ意識では問題は解決しないと述べた。
合格するかどうかは、今までの意識から、新しい合格体質の意識に変わることができるかどうかにかかっている。















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