~慶應SFCの入試で必要とされる能力・スキル~

 

1)問題解決力

言うまでもなく、問題を解決する能力のことです。SFCでもっとも必要
とされる能力です。

既存の学問ごとの分野では解決することが出来なかった問題を、学問の
分野を横断することで、解決に導くのが、いわゆる学際的と言われる
学部の特徴です。

問題解決は、あらゆる対象に対して当てはまります。あなたが将来何かの
仕事をする際にも必要になってきます。プライベートな友人や知人との
問題の解決にも必要になってきます。

 

2)問題発見力

問題発見力とは、問題を発見する力のことです。もう少し言い方を変えれば
問題が発生する構造を見抜くことを指すと考えてもいいかもしれません。
問題を解決するには、まず第一に、どのような仕組みでその問題が発生
しているのかを見抜くことができなければなりません。

問題発見をする際には、勘やあてずっぽうではなく、事実に基づいて
問題を発見することが大切です。事実に基づいて、問題を発見するには、
事実をベースにして見抜いていく必要があります。このような力は例年
特に総合政策学部では、問題を通して審査されることが多いです。
2014年度もこの問題発見能力が必要な問題が出題されています。

 

3)速読力

慶應SFCでは、ゆっくり問題を読んでいると時間切れになるリスクが
あります。毎年大量の課題文を出題する問題が出題されています。

 

4)資料分析力

資料問題が出題されることもあるので、資料を読み解く力を養成しておく
にこしたことはありません。

 

5)読解力

慶應SFCでは、文章整理をさせる、読解力を見る問題が出題される
ことがあります。

 

6)イノベーション思考

新しく物事を考える際に必要になる思考がイノベーション思考です。

 

7)フレームワーク思考

物事を考察する上で、非論理的な思考にならないようにするために
一般的に用いられます。

 

8)知識・知見

言うまでもなく、知識や知見はあるにこしたことはありません。

 

9)クリティカルシンキング

自分自身の論理思考の過程を、きちんと見据えることで、
自分の思考内容が非論理的なものかどうかをチェックする思考だと
考えていただいても構いません。

もっと平たく言えば、頭がよくなる思考方法のことです。
批判的思考力などとも言われることがあります。アメリカの教育では
大変重視される力ですが、日本ではあまり重視されません。
そのため、セルフディベートであるとか、クリティカルシンキングを
日常的に行う文化は日本ではあまり根付いていないのが現状です。

 

10)ゼロベース思考

ゼロベース思考とは、常識にとらわれずに、大胆に発想する思考方法
のことだと考えてもらってもOKです。多くの人が常識にとらわれて、
常識の枠組みの中でしか発想ができなくなっている際に、ゼロベースで
物事を考察する人は、奇想天外な発想をします。

スティーブジョブズの考案したアイポッドやアイフォンはこのような
思考法で生まれていると言われます。

 

11)分析力

SFCの小論文の問題は、分析系の問題が珍しくありません。
どこが違っているのか、どこが同じなのか、共通点はどこか、
どのような構造になっているのか・・などです。これらの分析力が
なければ、いくら読解力や論述力を鍛えても得点を望めないことが
珍しくありません。

 

12)ロジカルシンキング

論理的に物事を考察することができなければ、SFCの問題では、
問題を発見することができないこともあります。また、同時に
論述をする際に、非論理的に述べることが難しくなります。

論理思考が強化されていなければ、非論理的で説得力の無い論文しか
書けませんので、大論述問題が出題されることもある慶應SFCの受験
において、論理思考は極めて重要です。

 

ここまでにお話していることは、実際に2014年に出題された問題の解説
のページでも具体例を交えて詳しくお話しています。

 

 

 

 

2014年 慶應大学 総合政策学部 小論文問題解説