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2010年慶應大学法学部 過去問解説

 

 

 

     

 

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強風の日に収録致しましたので、風の音が大きく入っている部分があります。

ご了承ください。      

 

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こんにちは。
牛山です。


さて、受験がもう始まっているという方や、あと少しで受験
という方がいるかと思いますが、ラストスパートでがんばっている
でしょうか。


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■直前の時期に何ができるか?
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問題に対して、どのように答えるべきか、どのように考える
べきか、どのように資料を見るべきかを鍛えるということを
やりましょう。

今まで添削を受けてきた人は、それが誰に添削されたもので
あっても、その添削された内容をしっかりと見直すことが大切
です。

 

なぜでしょう?


その添削されたところで、50%くらいの点数がボカン!と
無くなっていることがあり得るからです。

200点満点なら100点の減点。
100点満点なら、50点の減点ということです。

よくある事例を上げれば、論点が散漫とか、
設問に答えていない答案、
本文の読み取りが不十分で論点がズレてしまったもの、
まったく論証していないもの
その逆に論証する必要がないのに、論じているもの

こういう答案は、点数がドカッと下がることがありますので
注意が必要です。


その他にもたくさんの減点のケースがあります。


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■まとめ 
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直前時期は以下のことをやりましょう。

1)添削の見直し
2)カコモンを利用してシミュレーション

※この時期に添削を受けていなかった人は、じたばたしても
仕方がありませんので、カコモンを利用してシミュレーション
をしましょう。

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■意図のある情報と、無い情報の違い
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情報というのは、何らかの意図があって発信されることが
多いと、私の知人が話していました。

 

大衆迎合記事も、記者クラブの問題も、中国の言論統制も
アメリカのイラクの大量殺戮兵器も、ネットでの批判も
そうです。

 

そういう意図のある情報に踊らされないようにしていくことが
重要ですね。今日はその為の内容を書きます。

 

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■毎年抜け殻のようになった受験生に
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私は毎年必ず抜け殻のようになった受験生と話をする機会が
あります。

 

あの時にああしておけば良かった・・・・

そう後悔する受験生です。

 

私のアドバイスを無視してしまって、後悔する、
それを全力で感じるのは、多くのケースでは模擬試験を
受けた時です。


模試というのは、特に小論文の点数はあてにしなくてもいい
ケースが多いのですが、それでも英語の実力が勉強をしていた
のに、まったく上がっていないというようなケースは、原則として
勉強のアプローチが間違っていたということが多いんですね。

 

しかし、論理的に考えることをやめてしまって、
何がスタンダードなのか?とか、他の人はどうやっているのか?

 

ということばかりを考えてしまった人は、この受験という現象や
ゲームの勝ち方、合格の仕方を論理的に考えることなく、受験して
しまいます。


多くの人はこうやっているから・・・。他のみんなはこうだからと・・・。


しかし、多くの人がこうやっているとか、他のみんなはこうだと
考えることははたしてどれだけ論理的でしょうか。

少しも論理的ではありません。

 

なぜ他の人が、やっていたことが、いいのか?

-----------------------------------------------------------
かつて誰も空を人間が飛べるとは思っていませんでした。
かつて、誰も遠方の人と電話で話をできると思っていませんでした。
かつて、インターネットですべての人がつながるとは誰も思って
いませんでした。

かつて、車が世界中を走るとはだれも思っていませんでした。
-----------------------------------------------------------

 

人間は少しずつ誤りに気づき、進化していく生き物です。

 

気づいている人だけが、得をしていることがあります。
それは何でしょうか?

 

小論文の勉強や書き方が、どこかしらおかしな指導が日本では
まかり通っているということです。

 

私が小論文指導で重視しているのは

 

1)ネタ放り込み主義にならない(自分の頭で考える)
2)モンイリケツで書く( 問題設定、意見提示、理由、結論で書く。言い換えれば、
序論、本論、結論で書く)

※実質的にはモンイリケツとは序論、本論、結論に問いが
ついているものであり、小論文の試験での論理的な書き方になります。

 

ということです。

 

この二つ(1)と2))は、今の日本の小論文の世界では、一般的ではないかも
しれませんが、劇的な結果や点数をもたらしました。

 

(まあ、そもそもこの指導が世界のスタンダードなのですが)

 

模試で全国10位以内が続出したり、ダブルE判定なのに慶應
SFCに合格したり、難関大学大学院に合格したり、
その際にTOPで合格して、奨学金をもらったり、授業料が
免除になったりですね。

 

そして、私も時間が無い中で、大学院で学び、成績優秀者として
選んでいただき、学費がいくらか免除になりました。


例えば自分の頭で考えるという指導を例に挙げてみましょう。
この指導はケンブリッジでもハーバードでも、オックスフォードでも
通用することです。王道中の王道。当たり前すぎること、
ここから外れたら、強制退学になってもおかしくないというくらいに
当たり前のことです。


序論、本論、結論から構成される、モンイリケツ(問題設定⇒意見提示
⇒理由⇒結論)で書こうという指導も同じです。

 

私はハーバードの総長に対しても、胸をはってこの指導をしておりますと
言えます。

 

当たり前すぎて、(フーン)と思われるくらいに、当然の書き方なんですね。
だから何?

 

というレベルであり、スタンダードに教科書としてもいい内容です。

 

それが序論、本論、結論で論文を書くということです。

 

ところが、こういう当たり前なレベルのことを指導している
小論文の指導がそもそも少ない、
だからこそ、逆に言えば、大きく飛躍できるチャンスがあるという
ことです。

 

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■反論のテクニック 極論化
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反論のテクニックを一つ伝授します。

 

極論化というテクニックです。ただし、これはやりすぎると
実質的な詭弁のテクニックですので、あなた自身が減点されてしまう
危険性があるので、注意が必要です。


極論化の反論のテクニックは相手が言うことを極端に拡大解釈、
したり、縮小解釈することによって、相手の言い分が間違いで
あるかのように見せかけるテクニックです。

例えば、

 

私が従来の小論文指導は、慶應大学受験に対応できるものが無かった
と言ったとしましょう。

 

これを拡大解釈すれば、従来の小論文指導は慶應大学には一切
通用しないと牛山さんは述べている

 

という風に言い換えます。

これが拡大解釈です。

 

現実には、私は慶應大学には、一切通用しなかったということは
述べていませんし、従来の小論文指導で合格者がいないとも述べて
いません。

『対応できるものがなかった』と述べているのです。

 

現実には十分に対応できるものが無くても試験というのは、相対評価
ですから、上から順番に合格させていきますので、必ず合格者は出ます。

 

仮に通用しなくても合格者は出るということです。
対応していないから、合格者はでないということはありません。
対応していなくても合格者は出るということです。

 

 

このように、拡大解釈と縮小解釈を自在に操ることで、
自説が正しいように見せることは可能ですので、覚えておくと
受験の際にも使うことはできますが、見破られると大きく減点
される可能性もある危険なテクニックです。

 

やりすぎないようにしましょう。


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■勉強の為の事例その2
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私が社会背景を書かなくていいし、書いてもいいと指導したとします。

 

この指導を拡大解釈して、


牛山は、資料外の社会背景などの知識を用いることを否定している

と述べたとします。

 

この反論は、拡大解釈です。

 

私は一度も、資料外の社会背景などの知識を用いることを否定など
していませんし、日ごろから本を読み、自分の頭で考えて小論文を
書きなさいと指導しています。

 

このように事実を拡大解釈することによってあたかも間違ったことを
いっているかのように見せることが一定程度可能な理由は、

解釈の段階で、本人が言ったこととは少し違うことを述べているからです。

そもそも、資料外の知識を用いることを否定などしていないわけですからね。


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■起こっていること
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1)事実の適示

2)事実の捻じ曲げ(拡大、縮小解釈)に似た解釈により、
事実を別のものに変える

3)現実と、自分がすり替えた解釈を比較してその違いを適示すること
で、あたかも、本来の主張が間違っているように見せる。


上記のことが、拡大解釈、縮小解釈のテクニックです。


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■あなたが受験本番でやるべきかどうか
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もしも上記のテクニックを使うのであれば、読解の読み取りで使う
ことをお勧めします。

自分が書くのではなく、読み取り時に逆にこのテクニックを
利用するということです。詭弁を見破る為に。

例えば、法学部の受験では双方の言い分があり、争い事がある
という問題がよく出題されます。

その際には、事実と解釈の見極めがまずは重要です。
双方の言い分をよく見極め、事実を抜き出し、解釈を抜き出し、
比較してみましょう。


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■慶應大学受験に対応できる小論文指導とは?
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私は慶應小論文合格バイブルで、慶應大学に対応した小論文
の本が無かったと述べました。

 

その理由は、慶應受験生なら分かると思います。

事例1)民主党と自民党のマニュフェストをドサリと渡される。
事例2)新しい製品やサービスを提案してくださいと問われる。
事例3)新しい動物園を作るので、市の役員として文章を作ってほしい。

こんな無茶苦茶な問いがあるわけです。

 

譲歩構文や、解釈を入れていくという一般の小論文指導が
これに対応できないのは明白。その理由は、設問の要求や
大学側の意向にあります。

 

設問の要求を大学は、設計することができ、テクニックでは
対処できないように設計ができます。だからこそ、その大学の
意向にそった小論文対策が必要になってくるのですが、その為に
は、それなりの対策が必要になってきます。

 

合格してもいいし、合格しなくてもいいという人は、
不十分な対策であってもその対策を十分な対策と考えるのかも
しれませんが、私は慶應小論文に対し厚めの徹底した対策
を取ることを推奨しているので、とてもではありませんが、
薄めの対策をもって、対応しているとは解釈を入れたくはなかった
わけなんですね。

 

この慶應の小論文対策を日本一厚くしたいと考えています。
なぜならば、(慶應大学受験においては)配点の33%~50%を占めるからです。

 

慶應大学はどれだけ論理的に物事を考えるか、あるいは、
問題を解決することができるかなどで学生を選抜しています。

 

慶應の経済に合格した私の教え子も、この点を十分に理解しており、
経済学部では小論文の配点は低めでも、実質的には英作文などで
論理的な思考能力を求められるので、ロジカルシンキングの重要性
を十分に認識しています。

 

現代文は内容の言い換えであるのに対して、小論文試験は言い換え
問題ではなく、論理的に思考して、論理的に記述する試験です。
これを現代文の言い換えと考えてはいけません。


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■従来の小論文が対応していない点とはどこか?
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より一層慶應大学の小論文に対応する為のポイントを
以下に一つずつ代表的なものだけを紹介しますが、これだけでは
ありません。

※慶應大学以外の大学受験生も参考にすべきポイントです。

1.アプローチ(思考法)
2.スタイル(文章のスタイルが論証型、解釈型)
3.テクニック(フレームワーク、ピラミッドストラクチャー、ブレインダンプなど)

 

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■1.アプローチ
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従来の小論文の考え方が、なぜ慶應大学を受験する時に活しに
くいのか?

 

その理由の一つは、提案型と主張型の違いにあります。
『異質な思考を求められること』が理由です。


提案型の小論文とは、物事を二項対立で捉えません。
問題解決を目的としたものであったり、未来像を述べさせる
ものです。

 

『小論文とは、イエスかノーだと教わりました』という生徒が
混乱するのはこの点です。

 

小論文は、一つの中心命題の両方の論点をイエスノーで考える
主張型の小論文だけではなくなってきているということです。

 

例えば、書籍の未来像は何か?ということを文学部で問う
意味は何でしょうか?

 

文学部での素養として、豊かな感性で、未来を模索し、
自分が心の中に描くことができるものを見せることを
大学側は求めています。推論能力も含めて論理的かつ、
非論理的に、豊かな感性を見たいのです。

 

人の実力というのは、テストの成績に比例しません。
だからこそ、テストでは見ることができない力を小論文で
見ていることに気付かなくてはなりません。

 

慶應大学は、大学運営の極めて重要な指針として受験を
利用しています。なんちゃってではないということです。

 

真剣にこの学部から排出する人材を世界のリーダーにすることを
考えて、その素養がある人間を選抜しているということです。

 

もしも将来活躍してほしい人間を採用したいなら、
一番いい方法は、活躍した実績がある人間を採用するか(AOなど)
もしくは、小論文でその素養を多面的に見ればいいのです。
(この点を真剣に選ぶのは海外の名門大学も全く同じです。)

 

特に今の時代は、問題解決ができる人間が重要な時代になりつつ
あります。

その為、どの学部でもある程度問題解決の力や推論の力を見ます。

 

例えば新しい製品を考えて魅力的にアピールしてください
という問題に対して、

 

何らかの論点を設定してイエスかノーかを述べてもなんの説得力
もありません。

 

何かの妥当性を問うているのではなく、アピールする力を
見ているのです。


日本の教育業界は世界からすると共産圏に似たところがあり
極めて異質なのですが、その点に気付いていない若い人は
常に正解が何かを気にしたり、考える力を重視しなかったり、人にアピールする
力を重視しなかったり、リーダーシップを軽視します。


ところが世界の大学では、考える力、人にアピールする力、リーダーシップ
を発揮する力を極めて高く評価し、場合によっては点数が低い生徒
であっても、そちらを採用することも少しも珍しくは
ありません。

 

その理由は、そういう人は必ず世界に出て成功し、そして抜きんでて、
世界のトップに立ち、大学の力を世界に示していくことになるからです。

 

実業界で成功する人、政界で成功する人、法曹界で成功する人、
どのような人も、考える力がある人や、リーダーシップを発揮できる人です。

 

だからこそ、小論文試験も、妥当性を問う従来の主張型(イエスノー)
だけではなく、問題を解決する為の力を問います。
大学がこのような力がある人間も大量に欲しいのです。

 

全方位的に状況分析を行い、戦略設計を行い、問題解決の為の戦略を
立案し、実行プランにまで落とす力です。

 

このような能力は、いかなる問題が目の前に立ちはだかっても、
すべての問題を解決し続け、その問題があるからこそ、何倍にも強くなり
飛躍していくたくましい力です。


―――――――――――――――
■2.スタイル
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現在の日本における小論文の指導が、解釈中心のものになっていることを私は
指摘しておきます。(今は2013年です。)

 

この傾向は良い側面もあり、悪い側面もあります。

 

なぜ小論文指導が解釈中心のものになっているのか?その理由は
文学部出身の人が大きな影響力を持ったからではないかと、個人的には考えて
います。

 

物事の解釈を豊かにしていくことは文学部の評価基準では大きな
ウェイトを占めます。

 

しかし、問題解決を志向する学部や法学部、経営系の学部、
場合によっては経済学部も、あまり大きな評価基準ではありません。

 

それは学部の趣旨を考えれば一発で分かること。

 

これらの学部では、実学を志向するところがあり、
現実の世の中で活躍する力を養成することも大きな
目的です。つまり、物事の解釈が豊かな人よりも現実に問題を解決
する人や、実社会で活躍する人を欲しいわけです。

 

したがって、実態ベースで、状況把握が適切にできる人がこれらの学部に
おける人材です。

 

具体的にイメージすればすぐにわかります。

 

あなたが大学を卒業して、大手百貨店の店舗マネージャーになった
としましょう。

 

部下がどさりと資料を持ってきます。

 

(部下)
『マネージャー、今月の戦略はいかがしましょうか?』

 

あなたならどう答えますか?

あなたは店舗の責任者として、店舗の従業員の生活を支え
その従業員の家族の生活にも責任を持ち、会社からも成果をだし、
顧客に喜んでもらえる店づくりと、結果を出すことを期待されて
います。


(マネージャー)
『ええーとそうだなぁ、これってねぇ、いろいろな解釈ができるから、
いろいろ考えて戦略もいろいろと考えればいいんじゃないかな?
より妥当な方向があるっていうか、いろんな解釈が導けるので、
いろんな考え方もできるからね。』


これではダメなのは分かるはずです。
重要なことは、特定の明確な指針を示すことです。
現実の問題を解決し続けること、裏付けのある論理的で優れた
判断を下すのがリーダーであるあなたの仕事です。

 

もちろん、これは文学部の人が活躍できないと言っているわけではなく、
むしろ大活躍できるのが今の時代。

 

今の時代はハーバードの大学院卒よりも、芸術大学大学院の首席卒業の
方が評価が高いと言う専門家もいます。

 

それは、言葉を紡ぎだしたり、人の心に影響を与えたり、
デザインをすることが今の停滞した経済に風穴をあけるような
大きなインパクトをもたらすからです。

 

つまり、文学部と法、経、問題解決を志向する学部は
評価基準が違うということです。別の人材が存在する学部なのです。
文学部では他の学部には存在しない優れた力を持った人材がいるということ
であり、どちらが上という問題ではありません。


もしもあなたが経済や法学部を目指して、問題解決を志向する学部を
目指すのであれば、
まずは事実ベースで資料を分析して、何が言えるのか?を
適切に状況判断できなければなりません。

 

勘や憶測や単なる意見ではなく、FACTとしての事実に基づいた
状況の正しい分析と、今の状況を打破する為の、より一層優れた戦略を
立案する力が無くてはならないということです。

 

このような力がある生徒をいかにすれば採用することができる
でしょうか?

 

ロジカルシンキングの力を試せばいいのです。

 

豊かな発想や解釈が求められているのではなく、実態ベースで物事を
論理的に見て、考える力を図ることができるように、問題は設計されています。

 

その目で過去問題を見てみましょう。

 

こういう視点が無いと、単に型にはめて問題を解きさえすれば点数が
高いと考えるようになってしまいます。

 

これでは、不合格に一歩近づきます。

 

これはスタイルの問題です。

文章を設計するスタイルの問題です。

 

スタイルとは何でしょうか?

 

それは、事実ベースで論証する文章のスタイルか自分の解釈を加えていく
文章のスタイルかの違いです。

 

それぞれ特徴があるので確認しておきましょう。

 

1)論証スタイル・・・学術論文、(法)(経)(経営)(問題解決型)
2)解釈スタイル・・・文学部

 

このように分かれています。

 

(これは便宜的であくまでも大雑把な分け方であることを補足しておきます。)

 

文学部では、課題文を読み、その課題文に対して
どのような解釈を加えていけばいいのか?その際のあなたの豊かな発想力や
ものの見方、考え方を見せてと言われることが多いのに対して、他の学部では
屁理屈や詭弁にならないように、より一層妥当性が高いように、論理的な
力を見せてくださいと言われているのです。

 

上記の論証型と解釈型の勘違いは、決定的に得点に影響します。


つまり、論証スタイルの文章を求められているのに、自分の解釈を
書きまくったり、自分の意見を型にはめて書きまくると点数が低いということ。

 

解釈スタイルでいいかどうかは、多くのケースでは、設問に要求があります。


1)論証スタイル・・・論じなさい、○○を踏まえて述べなさい
2)解釈スタイル・・・述べなさい、説明しなさい

 

※〇〇を踏まえて・・は、論点を踏まえる必要があります。


上記のように、設問の要求部分の語尾の部分が違います。
論じなさいというのは、理由とデータをセットにして述べなさいということ
であり、非論理的な考え方をしていないかを厳しくチェックしますという
ことです。

 

慶應大学の文系の学部では、この論じるということを求められる比率が極めて
高いので、私は今現在出版されている書籍には慶應大学に対応した小論文
の書籍が皆無に等しいと述べていました。(2012年)

 

論証スタイルと解釈スタイルの文章の違いは、あなたの合否に決定的に
関わります。なぜならば、ここを間違えると点数が半分になってもおかしく
ないからです。

 

なぜ点数が劇的に落ちるのか?それは世界の学術論文を考えてもすぐに
分かります。おさらい論文と言われるいわゆるまとめたり自分の考えを
書いただけのものは論文の審査に合格できず、リジェクトされます。

 

つまり、この論文は何も論証していない、何が中心命題なのか分からない
ということです。(中心命題とは、論点のことと思ってください)

 

世界のスタンダードがモンイリケツであり、序論、本論、結論だと述べたのは、
世界に存在するあらゆる論文が論証していることを最低ラインとして設定し
ているからです。

 

特定の大学だけではありません。ハーバードもケンブリッジも、
MITもオックスフォードも、世界大学ランキング10位に入る世界最高レベル
の大学も、東大、京大も、この論文のルールから外れることは無い
ということです。だからこそ、論証スタイルの論文を書くことを求められた
場合においては(本来はそれこそが論文のスタンダードなのですが)
序論、本論、結論で書くことを(まずは初心者は)やりましょうと
推奨しているわけなんですね。


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■3.テクニック
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そもそも、論証型の極みの文章を書くとか、提案型の極みの文章を書く
ということを志向する場合は、求められるテクニックも違います。

 

論証型の極みの文章を書くには、論理がもれなく、重複なく
記載されていなければなりません。

 

この点についてだけでも、(へ?)と思われている受験生も多い
でしょうから、メルマガで案内する約200ページ分の公開資料
(書籍を部分的に無料公開したものです)を読んでください。

 

しっかりとこの点を把握できます。

 

それから、提案型の極み(例えば新しい製品を考えてください)
の場合も、それに応じたテクニックを用いることは大変有効です。

 

これらのことがしっかりと説明された書籍は今までにありませんでした。
(2012年時点)

 

したがって、現時点では、慶應大学に対応できる書籍は皆無だったと
述べていただけなんですね。

 

今後は、たくさん出てくると思いますし、受験生がそのことによって
合格しやすくなるでしょう。


日本の小論文指導にフレームワークを持ってきたのは私が最初です。
これも2012年度に出版した慶應小論文合格バイブルで、著しました。

 

このフレームワークというのは、スタンフォード大学などで発達した
思考のテクニックであり、大変強力ですがデメリットもあります。
スタンフォードとは世界的な名門大学であり、西のハーバードと
呼ばれています。このスタンフォードで教鞭をとっていたのが
私が今メンターとして教えていただいている大前研一先生です。

 

フレームワークのデメリットを彼に私は教わりました。
日本の小論文の世界に初めてフレームワークの発想を持ち込んだ人間として
私は最初からフレームワーク思考の弱点をその書籍で指摘しておきました。


ここでご紹介したテクニックとはフレームワーク、ピラミッドストラクチャー、
ブレインダンプなどのことです。

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■補足
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以下に3点の理由を挙げました。
なぜ従来の小論文指導では解決しにくい問題があったのかに
ついてです。

 

1.アプローチ(思考法)
2.スタイル(文章のスタイルが論証型、解釈型)
3.テクニック(フレームワーク、ピラミッドストラクチャー、ブレインダンプなど)

 

上記の3点の理由の他に以下のような理由もあります。

 

理由3)慶應小論文に関する評価軸が明示されていない。
理由4)学部別の上記の3点をふまえた対策が明示されたものがなかった
理由5)議論の前提についての詳細な解説がある小論文の書籍が
当時は無かった。


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■補足2 社会背景について
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ちなみに、社会背景をたくさん書くのは、以下のようなリスクが
あります。

 

1.設問の要求を無視していると思われる。
2.設問の問いに答えることで力をアピールできる
のに、その力も見せる量が減る。
3.基本的な受け答えができないと思われるリスクがある。
4.設問設計側の大学の知性を低く評価していると思われるリスクもある。
(このような問題は無視して好きなことを書きます。という態度は、
この問題によってあなたの力を客観的に評価できると思っているので
この問題を出しましたという出題者に対する侮辱と受け取られることも
あります。)

 

そして上記のような大きなリスクとマイナスの要素があるのに、
社会背景をたくさん書いても、点数がアップするというわけでも
ありませんので、多くのケースであまり書きすぎないことを一般論
としては推奨しています。ただし、よほど書く力があり、バランスの良い
ことを書くことができるなら書いてもOKです。

 

その意味で、書いてもOK、書かなくてもOKです。

 

※大学側が要求したら書いてください。設問は絶対です。


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■補足3 仕事について
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牛山の仕事についても、良く言う人や悪く言う人がいますが、
そういうものについては、極限まで悪く解釈して、
うがった見方で、悪者にして見るというのはいいと思います。

 

デパ地下で試食コーナーの試食品を販売しているおばちゃん
についても、悪く見たりするのももしかするといいのかも
しれません。

 

世の中のすべてについてそういう見方をしていくと心が
すさんでくるかもしれませんが、自分も将来は資本主義経済の
中で働く形になるでしょうから、今から世の中の仕組みを
勉強するのはいいと思います。

 

だいたいは、デパ地下のおばちゃんのやっていることを
悪く見たり、売っているデパートを悪く見たりするのは、
競合のお店の店長なんていうことは多いです。
(悪評を振りまこうとするのは、
信用棄損罪や名誉棄損罪、威力業務妨害罪の犯罪です)

私のことを良く思っていないのは、家庭教師の仕事が
欲しい大学生とか、業者さんということもあるようですね。
(そもそも私の仕事は家庭教師の仕事などに関係ないですけどね。)

 

もっと仕事が欲しいからといって、他者を悪者扱い
するよりは、仕事の依頼で連絡してくるとか、自分が
いい仕事をして、信用を重ねるということをやることを
私はお勧めしています。

 

受験生のサポートで、
実際に私は手がまわりきらなくなりつつあるので、
依頼を受けても、協力して仕事をできるかどうかは
分かりませんが、ご連絡をいただくだけなら、構いません。


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■医師や公認会計士、薬剤師、理学療法士の合格者が出る
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なぜ私は医学部も含めて医師のような理系の極みの合格者が
クライアントにたくさんいるのでしょうか?

 

その理由は、このように受験指導の体制だけや規模で仕事を
していないからです。一つ一つ論理的に問題解決のための
施策を講じているので、東大医学部受験生も私のクライアント
にはいます。

 

まずは、受験の状況を正しく分析すること、そして適切な
結果につながる受験対策ができるように、以下のレポート
を読むことをお勧めします。


無料レポート 受験の状況分析法
受験の情報分析法